どこの誰かも知らない方たち6人分含めた9個のオルゴナイトが旅立って数日。
どうなったのか都度都度連絡をもらってる。
昨日はそのうちの57歳男性の話。
この方の分は、元々友達の友達にあたるその方の奥様からのオーダーだった。
奥様に関しても全く知らない方で、だから私はペンジュラムを使って選んでいくしかなく、実際に目の前でペンジュラムが反応しても私には何のことかさっぱりで、まぁペンジュラムがそう言うからこの方にはこれ!みたいな、実に軽い選び方だった。
もちろん真剣に取り組むけど、私には本当に何もわからないから、そしてそんなわからないことをペンジュラムはまたどこからキャッチしてるんだ?と疑問に思いつつ、ひたすら9人分を選んでいた。
しかも一気に9人分だったから、私は予め付箋を用意していった。
一人一人の名前と年齢も伝えられた人の分は年齢も書いて、それを9枚用意した。
付箋の名前を見ながら、ペンジュラムに「佐藤太郎(仮名)さんの分はどれですか?」と聞くだけだった。
その57歳男性の分は、やたらと活力みなぎる意味合いのものが行った。
自己実現や目標達成を強力にサポートするもので、私の先入観は「57歳の人は、年齢から見て定年間近で、そんなに何か強めのサポートがいるんだろうか?」と実に失礼なことを思った。
私の思考なんてそういう意味でろくなものじゃないから、それに一切惑わされずきちんと選定してるペンジュラムの凄さと言ったらない。
これは着いた後か発送中の時に間に入ってたSさんから教えてもらった話。
その男性は日本中誰もが知ってるような大企業の理事の方だった。
1、2年前に会社を早期退職?して、そのまま理事に就任。
その中で、今企業が全く新しい分野の部門を設立していて、その採用に携わってるとのこと。
そこに精力的に関わってる最中で、だから自己実現や目標達成なんていうのは本当に本人にピッタリのものが行ってたことが判明した。
で、肩書云々がすごいのはさておき、奥様はうちの主人必ずそれを持ち歩くと思うのと言われたらしい。
元々神棚を家に作ろうかとも言ってたようで、そのタイミングでオルゴナイトのことを聞いて、それで神棚はやめてオルゴナイトにしたようだった。
そこまで聞いていて、そして昨日春分の日に入って来た新たな情報。
「◯◯さんご主人ね
手紙も一緒に鞄に入れてった!と連絡ありましたよ!」
それ聞いてビックリした。
本人の元へ着いてすぐも「じっくりお手紙を読まれていたようですよ」と教えてもらっていた。
ちなみにそれ聞いた時も、もっと丁寧に心込めて書けば良かったと猛烈に後悔した。
何せ9人分、しかも知らない人たちのものは特に効能を書いていてもさっぱりテンションは上がらず、しかも郵便局がしまるギリギリのたしか最後の9人目として書いた分だったから字も乱れ始めていた。
大変申し訳ない形で用意されたもので、まさかそんな紙が持ち歩かれるなんて思ってもいなかった。
便箋は100均で買ったんじゃないかなと思うもので、1枚あたり1円か2円のもの。
お店で見てきた情報とあとはネットで調べた情報だけを書いた、本当に便箋1枚にも満たないメモ書き。
まさかそれを通勤カバンに入れて持ち歩くとは。
ふと、3年前の派遣会社の男性担当者を思い出した。
私は最初その方がどんな立場の方か知らずにいて、単なる平社員の1人だと思ってた。
ちなみにその方が最終責任を取るような責任者的立場だと知ったのは、後日派遣会社からの書面連絡が来た時だった。
実際にお会いした時にやたらと良いスーツを着てたのは見てすぐにわかったけど、名古屋だとそういう人はけっこうな人数でいたから、まぁそういう人の1人なのかと思ってた。
そんな責任者の方が出てこなきゃいけないような求人とは知らずに、私は職場見学だけでいいから行って欲しいとお願いされた。
その職場は前に行ったことがあるところで、雰囲気がとても嫌いで絶対に嫌ですと断り続けてた。
全く別の部署だからとにかく見てから判断して欲しい、武士俣さんが嫌なのはよくわかったし武士俣さんが引き受けないのは99%わかってます、残りの1%にかけてるので見学に行ってください、お願いしますと言われた。
だから私は見学だけのつもりで行った。
実際に見学に行って、その後その場で引き受けるかどうかを決めてくださいと言われて、本当に迷った。
人は良かったし内容も面白かったけど、前回の他部署の変な雰囲気の印象が拭い去れず、迷いに迷った。
部署が違っても会社の基本的体質は同じな気がすると、どうしてもそこが引っかかった。
そこで私はどうしたかと言うと、当時はまってたネットのカード占いで決めることにした。
担当者に今すぐ決めるのでそのために1、2分携帯を少し触っていいですか?と聞いて、了解を得てその方の目の前で触った。
その見学の話が浮上してからそのカード占いは1日に数回やっていた。
「罠」だとか「危ない選択」だとかそんな意味合いのものばかりが出ていた。
やっぱりねと思ってた。
だからその時も私の中では引き受けない方向で考えていた。
だけど迷いもあったから、そこで断る方に背中を押してもらいたくて、カードを引いた。
その時ばかりはなぜか「全てうまくいきます」と出て、本当に何十回と引いてもダメなものが最後の最後でひっくり返ってビックリして、それで引き受けようと決めた。
話が脇道にそれたけれど、私が行くと返事した時に担当者の男性から
「武士俣さん、どうして行くことに決めたんですか?」
と聞かれた。
私は正直にどうやって決めたのか携帯の画面も見せてそしてそこに至るまでの経緯も明かした。
そうしたらその担当者の男性は内ポケットから手のひらサイズの巾着袋を出してきた。
それ何ですか?と聞くと、中から数珠を出してきた。
「僕も何か大切なことを決める時にはこの数珠を手に持ってそれで決めてます。だから武士俣さんがカードを使って決めたその気持ちわかります」
そんな話からつい最近九死に一生を得るような大病をしてこんなことを思ったという話を聞いた。
「医者からこのまま行くと本当に死ぬと宣告されてそれでようやく僕は休んだんです。
実際に休んで治療を始めたら、あまりにも体がボロボロで何も考えられなくなりました。
体がしんどくてしんどくて、その痛みに耐えるのに精一杯で、だから何も考えられなかったです。
峠を越えた時、『悩めるって贅沢なことなんだ』と気付きました。
まず悩むための何かがなければ悩めないし、そして悩みたくても体がその状態にないと悩むことさえできないって、その時初めて知りました」
その方いわく、当時は私が最終的に行った会社の中の大規模事業を派遣会社として委託され、その責任者として出向してたとのこと。
そこで数億円の売上を叩き出したけど、それだけ大きな利潤を生むから当然仕事量も半端じゃなく、休むに休めなかったと信じてた模様。
学生の頃より父親が株のトレーダーで生活してるのを見てるから、実際に仕事を辞めても株で食ってく自信があります、だけどそれは面白くないからやりませんと言っていた。
卒業した時も他にもっと大きな会社の内定ももらったけど、その仕事に就いたら40歳前後で金に物言わせてつまらない大人になってる自分が見えるような気がした、そこじゃなくて人と人とを繋いで新しいものを生み出して行く今の会社に面白さを感じたから、だからこちらにしたと。
実際に派遣会社の中でも他に類を見ない事業展開をしている会社で、私もその話を聞くまではそんなこと全く知らなかった。
そして自分は同期の中でも真っ先に辞めると思われていたけれど、何だかんだと今も残っていて周りはみんな驚いてるとも言ってた。
そんな話をしてくれた方が内ポケットから数珠を見せてくれ、本当に大事な場面では思考じゃないこと、そうではない部分を大切にしていると私に話してくれた。
57歳の理事の男性が通勤カバンにオルゴナイトを入れて持って行った話とその派遣会社の私より1つ年下とは思えないすごいやり手の男性の姿とが重なった。
男性の方が実は信じる力や何かに守られたいというような気持ちが強いんじゃないかと思った。
話があちこちに飛ぶけれど、名古屋にいた時、私は色んな人から話を聞くことを自らお願いをして時間を作ってもらっていた。
20数名の色んな職業の色んな立場の20〜50代の男性からも話を聞いたけれど、女の人より男の人の方が大変だなと思った。
男の人たちは、普段外に見せてる顔じゃなくて、何の利害関係もない私には本音を話してたと思うけれど、基本的にどの方も見えない敵や見えない底知れぬ不安みたいなのと戦っている、そんな風だった。
妊娠出産なんていうものがないから、男の人たちは基本的には働き続ける。
自分の生き方も在り方も常に社会の中で表現されることが含まれる。
そこに守るべき家族なんかがいると、それが力にもなれば反対にもうそこから逃げられないそういう恐怖のようなものも話す人もいた。
一概にそうだとは言えないけれど、男の人の方が本当に純粋だし、そして本当は弱音も不安も全部ひっくるめてものすごくそのままを抱え込んでしまってる、そんな風に私の目には映った。
2〜18歳の子どもが生活する施設で5年半働いた時、いつも感じてた。
小学校に入る前までは、どの男の子もとにかくすぐに泣く。
体に痛みが伴うものは敏感に反応するし、対人関係で嫌な思いをすればすぐに言う。
女の子たちはもうその頃から強さとしたたかさを持っていて、女の方がえげつないといつも思って見てた。
泣き方も早くも本気泣きと気を引くための泣きとを使い分ける、とても自然に。
男の子でも頭の回転の速い子は演技しないわけでもなかったけれど、女の子のような器用さはなくて、やっぱりすぐにバレる。
基本的に泣き方ひとつ取っても真っ直ぐに表現するのは圧倒的に男の子たちだった。
それが小学校に入り、どんどん泣くのが恥ずかしいみたいなことを覚えてくると泣くのを我慢することや気持ちを押し殺すことも覚える。
それは圧倒的に男の子の方が顕著だったから、きちんと涙を流せる場所・自分の気持ちを吐き出せる場所、そういうものを自分では意識的か無意識的かわからないけれど、かなり気をつけていつでもそれが可能なように雰囲気作りだけは心掛けてた。
だから大人になった男性陣がポロポロと自分の中にある繊細な部分を話してくれる時、私は妙に感動する。
そしてその純真さを見ると、子どもの頃のその人の姿は想像できなくても、子どもの頃より持っていたものなんだろうなぁと想像できる。
そしてそういうのいいなって思う。
決して失われないその人だけの良さみたいに目に映る。
だからオルゴナイトを大切に持ち歩く還暦間近のおじさんの姿も、数珠を常に内ポケットに入れて持ち歩く超やり手の現役バリバリの男性の姿も、私にはどちらもとても親しみ深い感じを受ける。
ついでに言うと。
その派遣の仕事は実際に行くことになって、私は人生で初めて人間関係を理由に仕事を辞めた(上の人ではなく、担当する下っ端の社員たちがあまりに人として社会人として最低すぎた)。
その見学に一緒に行った男性のものすごい配慮で派遣としては特例の待遇をしてもらっていたけれど、もうそんなことより人的環境が悪すぎて続ける方が危険と判断し、契約更新せずに辞めた。
最低限この長さの期間だけは行ってください、その後合わなければ辞めても僕は構いませんと言ってもらったその期間だけ行った。
だから辞めた時もその方には連絡して、そして相手の方からの希望でまたお会いして人と人として色んな話もした。
「全てうまくいきます」の意味はその仕事の時には一度もそうは思えなかったけれど、2017年に入ってから色々なことを経て、初めてその意味がわかった。
その仕事を辞めた後の方がさらに人生が崩れて人生崩壊と言わんばかりの流れに突入したけれど、結果的にそれが新潟に戻るきっかけとなって、そして2017年の色んなことに繋がっていく最初の地ならし的な出来事でもあった。
私は「強制終了」という言葉が本当にピッタリだと思っているけれど、人生にはどうにもできない、個人の力の及ばないことがあるというのは30歳ぐらいから徐々に気付き始めた。
そして強制終了というのは、渦中は最低だけど、それは必要があって起こっていると知るのはもっと後だったりする。
私の場合、この派遣の仕事に就かなければ、ペンジュラムともオルゴナイトとも出逢わなければ、2017年に引き合わせてもらったとしか言いようのない人との出逢いにも絶対に繋がらなかった。
だから「全てうまくいきます」のメッセージは、本当にその通りだった。
未来に到達しないとその完成図を見ることはできなかったけれど、本当にそのようになっていた。
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