2018.8.29
8月の占星術講座の後、ユキコさん(仮名)と一緒に占星術用のサイコロを探しに行った。
宿題に使うもので、東急ハンズに売ってるとの噂で、有楽町のハンズに行った。
ちょうどセールをしていて、サイコロコーナーは一時的に撤去されてるとのことだった。
ないのは仕方ないからあきらめた。
ユキコさんがわざわざ連れ回した挙げ句なかったね、ごめんね、などと言ったから、私は謝らないで下さいとお願いした。
私もあれば欲しかったし、ここに来るまでに色々話ができたから楽しかったと伝えた。
もちろん楽しかったのは本心だった。
その時に私は言った。
何でなかったのかわからないですけれど、今日はなくて正解なんだと思います、あってはいけなかったし、何か別のことが水面下で動いていると思います。
そうユキコさんに言ったのは覚えてる。
これは私の経験則からわかったことで、探してるのにないとか、何かタイミングがズレたという時、それはそうなることが正解で、後になってその理由がわかったりする。
ユキコさんは私の発言を聞いて「その感覚全くわからないけれど、それはそれで面白いね」みたいなことを言っていたと思う。
だからそういうことになった時私はいつも「何か違うんだろうなぁ」と思って気にしない。
その時もそうで、まぁいいかと私はものすごくあっさりと終わった。
2018.9.26
占星術の講座の後はいつも近くのカフェに移動してカフェタイムという名の先生を囲んでの質問タイムがある。
約3時間の講座中は、先生は基本的にずっと説明してあとは少し演習して解説して終わりで、だから質問する時間がない。
余談だけれど、世の中の占星術講座の内容はとても薄いんじゃないかと思う。
今回何も知らずに申し込んだ講座ではあったけれど、先生自体が研究者的な探求をする方ということもあって、ものすごく学術的にきちんと基礎を教えてもらっている。
私なんかが真っ先に挫折した基礎の部分をものすごくわかりやすく教えてくれていて、それだけでも本当に出て良かったと思っている。
で、他の方たちが提供している講座をチェックしてみて、ずいぶんと内容が薄いことに気付いた。
他の講座は、時間は半分以下で同じ量かもしくはもっと多い量を詰め込んでするものが多く、さらには価格も倍どころではないもっと高額な相場になっている。
だから何も知らずにいきなり今の先生に行き着いたのは、ものすごくラッキーなことだった。
なのに私なんかはそれだけ丁寧に教えてもらってもまだ理解がおぼつかない。
だから他の先生の講座に行ってたとするなら、私は今よりももっと理解できなかっただろうなぁと予想している。
今回も講座の後、カフェに移動した。
ユキコさんが興奮気味に私に話しかけてきた。
「ぶっしー、わかってん!何で前回サイコロがなかったのか!」
ユキコさんの話はこうだった。
ユキコさんはあの日、あの後も他のハンズにいくつか行って、どこもセールでサイコロコーナーが撤去されてたとのこと。
私なんか、「サイコロコーナー」なるものが世の中に存在していることにびっくりしたぐらいだった。
ユキコさんはあきらめて、値段がすごく高いと言われていたアマゾンをのぞいたのだそう。
そうしたら、3つセットで174円で売られていて、さらには送料無料のものを見つけたとのこと。
(占星術用のサイコロは3つ必要)
その値段で1つだけ買って送料無料にしてもらうのが何となく忍びなく、そこで私の分も合わせて買おうと考え、それで色違いのものを全部で4セット購入したのだそう。
ぶっしー買った?と聞かれて、私はあの日次の約束が到着ギリギリ過ぎてハンズには行けなかったこと、新潟にそんな気の利いた店はないから見にさえ行ってなくてもう買うことさえ頭から抜け落ちてて何もしていなかったことを説明した。
ユキコさんは、ぶっしーあげるわ、東京まで来て占星術習って、その記念品だと思って、と言って渡された。
そして絶対にお返しとかしんといてな、これ174円でしかないから、と念押しで言われた。
だから、あの時何でないのかと思ったけれど、ぶっしーが言った通りやね、なかったことでもっと安く買えたんやわと言われた。
しかもユキコさんは、それをパワーストーンとかを入れる袋に入れて、自分のところの神棚にずっと置いといたと言って、私が自宅に持ち帰ったら今度は自分の神様でも何でもいいけれどそういうところに置いてから使い始めてな、と教えてくれた。
もう本当に嬉しかった。
ユキコさんは親子ほどではないにしても20弱年が離れてる。
普段ユキコさんは、億単位の資産運用のお客さん相手に仕事をしている。
億単位のお金も174円のお金も両方同じように大事にできる人なんだろうなぁと感じた。
ちょっとしたご縁で今回一緒することになって、そしてお互い連絡先も知らないのに、離れてる時に自分のことを思い浮かべてもらって、必要なものを一緒に用意してもらう…。
「愛」だなと思った。
カフェタイムでは、ゲイのGさんと私より少し年下のNさんと席が近くなった。
2ヶ月ぶりに会ったGさんには、この講座を受ける前にGさんのブログを私はブックマークしていたことを超興奮気味に会ってすぐに話した。
会う前に文章に先に出会うという前代未聞の快挙を成し遂げた、伝説の人みたく私の中ではなっている。
2人には、私は自分が人からぐいぐい来られる感じはわかるけれど、自分からぐいぐいいく感じはわからないと話した。
思い当たらないことがないわけでもないけれど、例えば1年前の時のことはぐいぐい行くと言うよりも伝えなきゃ!という命懸けての気持ちがあってのことだったから、私の中ではぐいぐいに入っていない。
ましてや普段は人が多くなればなるほど人見知りをするから隅っこの方で静かにしている。
普段の行動を説明しつつ自分ではおとなしいつもりでいると言ったら、2人から「ぐいぐいっていうか、すごい存在感放ってる」と言われた。
私は「えっ⁉︎」ってなった。
Nさんなんかは、距離があっても目の前にいる感じ!と言って、自分の手を自分の顔の前に持ってきて、私に対して感じる距離感を教えてくれた。
GさんもNさんに同調するわけでもなく、とにかく存在感がある、と穏やかな表情と穏やかな声で言ってた。
Gさんはナチュラルなアート系男児な感じの風貌で、話すとその外見以上にものすごく優しい。
2人から言葉で言われた私の自分ではわからないぐいぐい相手の中に入って行く感じは、全く嫌な感じはしなかった。
むしろそれをありのまま伝えてくれて、さらに人によってはそんなにぐいぐい来られちゃ嫌だと思うけれどもそんなこともないようで、そのまま接してくれるのがとても嬉しかった。
私は自分がぐいぐい来られて嫌なのがわかるから、少なからず私も無意識にそれをしてるということだと思うとぞっとするけれど、2人は全く気にせずにその時もその前からも私と一緒に時間を過ごしてくれてると思ったら感動した。
私はぐいぐい系は嫌だから逃げる。
でも2人はそんなことなく、ましてや嫌がってる風でもなく、私の話にも色々乗ってきてくれる。
ここでも「愛」を感じた。
ユキコさんのサイコロも、GさんとNさんとの会話も、iPhoneを滑り落として割ってしまった後の話だった。
講座には集中していたけれど、それでもiPhoneの大打撃はその時はまだ笑えなかった。
もう何とかするしかなくても、心は心でチーンとなっていた。
そんな時にふいに訪れた優しさだった。
占星術の講座の人たちは、先生と主催者の方以外の連絡先を知らない。
なんだけれど、連絡先を知っている人たちよりも妙に近くに感じることがある。
初回の講座の時は、このまま誰とも仲良くなれなさそう…と思っていたけれど、回数を重ねるごとに近い感じになってきた。
しかも個人の話はほとんどしない。
だから私はみんなの細かいことはほとんど知らないし、周りの人たちも私が新潟から来ていることぐらいしか知らない。
こんなにも知らないのに妙に近くに感じるとは、不思議な関係だなぁと思う。
そんなにも知らない同士なのに、ものすごく親切にしてもらったり優しさを分け与えてもらっている。
だから私はそういうのが「愛」だと感じた。
この文章を書く前から決めてた、「愛の元気玉」ってタイトル。
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