「本当に繋がりたい人とだけ繋がる」
さっき出てきた言葉。
忘れないうちにノートの片隅にメモ。
さかのぼれば、高校生の頃から、私は気の進まない誘いには何だかんだと理由をつけて断っている。
社会人になってからもそうで、うまい具合に逃げている。
仕事の飲み会でさえも、100%参加義務がない限り出たくないものは断る。
(出たいものや楽しい会には参加する)
30代ではますますその傾向が強くなっている。
今回、久しぶりに気乗りしない会があった。
そもそもすごい狭くしか個人的に人と会ったりしないから、複数人で集まることも年々減っている。
その会が気乗りしなかったのは、1人だけどうしても苦手な人がいた。
行く前から疲れるのがわかる。
だから適当に言って断った。
断ったのはいいけれど、連絡はグループLINEの中で交わされるから全てくる。
さっき一瞬だけ開けて、10数件1つも読まずに既読にした。
スッキリ!と思ってたら、時間を置いて新規のLINEが到着した。
そんなの誰からきたのかわからないからとりあえず開けた。
その1つが、その苦手の人の一言で、それは読まなくても画面に出だしから2行分くらいは表示されるおかげで一瞬で読めてしまった。
そこに全て入る長さの短文なのにも関わらず、瞬殺だった。
どっと疲れが出た。
ちなみに私はあまりにも嫌すぎて、何日か前からそのトークルームを削除している。
だけど、削除しても新しくメッセージが入るたびに復活する。
真面目にどうやってこっそり退会できるのかを調べた。
(グループを退会すると「武士俣史子は退会しました」と表示が出るから、それを回避する方法はないかと探した)
今のシステムでは無理とわかった。
で、代わりにできることが「通知オフ」で、通知オフとトークルーム削除のダブル攻撃でどこまで通用するのか様子を見ようと思う。
本当は退会も考えた。
だけど、他の人たちとは個人的に用事があればやり取りしてるから、その人たちに説明するのが面倒になった。
他の人たちは説明したらわかってくれる人たちだから、そのまま理由も言える。
だけど、1人1人に連絡するその手間と労力を考えたら、今はそんな気分ではなく、とりあえず通知オフとトークルーム削除で対抗することにした。
最悪それでもダメなら、もう次は迷わず退会して、個人的にやり取りしてる人たちにはその時に連絡しようとさっき決めた。
そんな現代風な瑣末だけど面倒くさいことに頭を悩ませてた時、ポロっと出てきたのが「本当に繋がりたい人とだけ繋がる」だった。
高校卒業してからかれこれ20年以上経つ中で、私はいつのどんな時も「1人の時間」が相当多い。
学校や仕事に行けば人に会うし話もする。
誰かと付き合っていれば、そこそこ長い時間過ごすことにはなる。
でもそうではない時間、私は圧倒的に1人で過ごすことが多い。
だからこそ誰かと会える時間、誰かと共有する時間の大切さが身にしみてわかる。
お互いの時間をやりくりして時間を生み出すということは、どれだけ特別なことかがわかる。
社会人になってからはますますそうで、私は数年前まで完全に不規則勤務だったから、余計と人と都合を合わせるのが難しかった。
みんなそれぞれにタイムラインがある。
それぞれの日常や用事や楽しみがある。
それらをお互いに縫って時間を生み出したら、私は少なくともその時間は楽しく過ごしたい。
幸いなことに、私の長い付き合いの友達はみんなそういう時間を大切にしている人たちばかりだし、その少しの時間を楽しむことに全力をかけている。
だけど、短いLINEの文章にはそれとは真逆のことが書かれてあった。
行かないからその被害に遭わなくて良かっただけ胸を撫で下ろしたけれど、それを読むだけで気が滅入った。
そして、その時にその人の人間関係への配慮の無さを感じた。
配慮が無いと言うよりも、本人も無自覚かもしれない。
だけれど、その本人の配慮の無い言葉は人をめちゃくちゃ疲れさせる。
これが初めてじゃない。
1〜2ヶ月に1回程度のことだけれど、都度都度疲れている。
そんなこと考えているうちに、「私は本当に繋がりたい人とだけ繋がる」と出てきて、これからはそれを軸に人間関係を作ろうと思った。
これまでもそうしてきたけれど、これからはますますそれを軸としていくことを改めて感じた。
少し傲慢な感じもするけれど、嫌なものは嫌だし、何よりも少しのやり取りでも疲れるというのは相当だと思う。
そんな人マレだけれど、相手に合わせたり自分の何かを我慢してまで時間を使う必要はない。
おかしな言い方だけれど、私はそれを最初から感知してたのかもしれない。
グループLINEには数人の人がいて、どの人とも同じ時期に出逢っているけれど、実は苦手な人だけは1対1で会ったことがない。
最初は特に理由なんてなかったし差し支えもなかったから気にならなかったけれど、今の状況を見て、もしかしたら当時から何かをそっと感じ取っていたのかもしれないなと思った。
ちなみに。
こんなこと好き放題に書いているけれど、私は1人だけ自分が逆のことをしでかしたんじゃないかと思い当たる人がいる。
私がどっと疲れたり関わりたくないと感じたように、その1人の人も私にそう感じて、だから一切関わらないことを選んだのかな…と思うこと何百回…。
真相は闇の中だけど、その一点だけは考えるだけでものすごく切なくなる。
せめてもの理由が、疲れるとか関わり合いになりたくないのではなく怖いとかならいいなぁと超勝手に願っている。
私が怖いんじゃなくて、個人的な関係が怖くて、なら関わらない!みたいな。
そんなこと言える仲なら、とっくに人間関係が出来上がっていたと思うから、そうじゃないんだろうけれど…。
その人にだけは、互いに死んでから理由を聞きたいと思っている。
これ私なりの新しい解決方法で、何をどうしても知ることができないものは、死んでから確認するのがいいんじゃないかと思った。
死んだ後の世界は、ずい分と自由で少なくともこの体を持って生きている時よりもかなり簡単にコミュニケーションが図れるらしいから、生前にすれ違った人生を今後も送るなら、最後はその手段で行こう!と考えてる。
別に人生ですべてを知り尽くすことがいいなんて微塵も思っていないけれど、その人とのことだけはどんな理由や背景があって、何で出逢って、何のために知り合ったのか、その全容を知りたい。
私は本気で繋がりたいと思っても、何がどうして繋がれなかったのか、その理由を知りたい。
死後に「タイプじゃなかったから」「うざかったから」という理由でもいいから、知りたい。
もしそうならそうで、私に寄ってこられて大変だったね!ぐらいは言おうと思う。
妄想の話が過ぎた。
でもそのぐらい、私にとって超本気で繋がりたい人だということ。
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