10数社不採用が続いた後、半年のニート生活を経て行った派遣先に同じように派遣でMちゃんが働いていた。
そこで9ヶ月働いた中で50人位の人と一緒に働いたけれど、今みたいにプライベートでも頻繁に会っているのはMちゃんしかいない。
自分の中で色々納得できないまま始めた当時の仕事は、もうとりあえず働けばいいぐらいの非常にいい加減な気持ちで始めたもので、何一つ期待していなかった。
むしろ働く意欲ゼロだった当時、行くのさえ渋ってしまいそうだった。
実際に行ってみたら、そんなにたくさん人がいるのに、人は良い人たちの集まりだったし、上司にも恵まれたし、仕事内容も最後の方はこれまでの私の人生の経験が存分に生かされるという派遣ではまず有り得ないような仕事内容に巡り合わせてもらった。
私のためにその仕事がわざわざ作りだされたんじゃないのかと思う位に適職な仕事が与えられた。
上司というのが、グループ編成を頻繁に変更するのが好きな人で、最低でも月に1回、多い時は月に2~3回あった。
それだけたくさんの回数グループ変動があるのに、Mちゃんと一緒のグループになったのは最後の最後、お互いにとても仲良くなってからのこと。
それまでは一度も一緒にならず、接点もなく、普通ならそれで関係が終わってもおかしくないような感じだったのに、縁ある人とは縁があるようにきちんと導かれてるんだなと思った。
それは1年前の初冬の頃ではなかったかと思う。
各グループから2名合計10数名、1週間ほど限定で窓口対応で特設会場に行くことになった。
私もその時は窓口対応で行くことになり、元々接客大好きMちゃんは立候補してまで窓口業務に参加した。
窓口も色んな業務があって、ある時数人しかやらないお客様対応でMちゃんと席が隣りになった。
その時が初めてMちゃんとまともに話をした時だった。
世間話的な感じの話しかしなかったけれど、話していて面白かったのと居心地が良かったのは覚えている。
私のところにお客さんがきて私がお客さんとやり取りしていた時のこと。
ふと隣りを見ると、Mちゃんが手首につけているパワーストーンのブレスレットを手のひらに乗せて、それをまじまじと色んな角度から眺めていた。
すぐ隣りで私はお客さん対応を大真面目にしている。
その横で自分の世界に入りきったMちゃんはパワーストーンを真剣に眺めている。
その状況があまりにシュールすぎて私は吹き出しそうになっていた。
実は超気になったけれど、何せその日が初めての会話だったし、何をどこまでつっこんでいいのかさっぱりわからなかったから、私は自分の見たものをそっと胸にしまった。
それ以降また隣りになることもなければ、通常業務に戻れば部屋さえも一緒でなかったから、Mちゃんとはそれっきりのまま時間だけが過ぎた。
ところがある日、Mちゃんと仲良くしている私と同じグループにいたNさんから、今度MちゃんとNさんと私の3人で飲みに行こうと提案された。
元々2人は一緒に行く予定でいたらしいけれど、ぶっしーもいたら楽しいんじゃない?となって誘ってもらえたのだった。
それで3人で今年の年明け早々におしゃれなイタリアンバルでおしゃれ女子会をして(←地元で行った店の中で一番おしゃれだった)、その後Nさんはちょっと今日は飲み過ぎた、帰る!と言って帰り、Mちゃんと私は別の居酒屋に移って2次会を始めた。
その時に初めてそのパワーストーンの時のことを突っ込んだんだと思う。
Mちゃんいわく、Mちゃんはそもそもパワーストーンを専門に扱う人から直接自分に合わせてパワーストーンを作ってもらっていて、そして私がそのシュールだなと吹き出しそうになった日の前の日というのが満月でパワーストーンを月光浴させたとのこと。
月光浴したパワーストーンたちは元気になったかな?と思って、その時仕事中だったけれどブレスレットを外して手に乗せて眺めていたとのこと。
ちなみに後にも先にも仕事中にそんなことしたのは、あの時1回きりだったらしい。
嘘みたいな本当の話で、なんとそのパワーストーンの話を皮きりにして、私たちは延々と自分たちの好きなものについて話し合った。
好きなもの・興味のあるものが似ていて、話が尽きることはなかった。
仕事を辞めてからも、月1くらいのペースで会っている。
いつ会っても新しい話をするのにお互いに興味は尽きないし、知りたいもの学んでいるものが似ているから、お互いに情報共有も事欠かない。
そして私は気付くと、相当自分の話をしている。
それも私が多分したのは、セラピーの時とあとはもう1人ないし2人ぐらいにしか話さなかったこと。
話すのがとてもためらわれるものでも、何なら話しながらぼろっと泣いてしまうようなものも私はMちゃんには話していた。
とても不思議だった。
そして私の過去の何が明るみになっても、Mちゃんは何ら変わらず私との時間を大切にしてくれる人だった。
この間のクリスマスイブの日も、Mちゃんと2人でランチ+お茶といういつものコースで遊んだ。
その時にMちゃんに聞いてみた。
「ねぇ、もし私と1年前の年明けの頃じゃなくて、それよりもっと前とかもっと後とかに出逢ってたら今みたいに仲良くなってた?」
「それ、絶対になかったよ!
やっぱりぶっしーと出逢うのは、あの時のタイミングで大正解で、あれよりも早くても私はまだ今の域に達していなかったし、逆に後だったらまた違ってたなぁって思うから」
Mちゃんが今の域に達していないと言ったのは、彼女の本業的な副業のこと。
Mちゃんは体に施すヒーリングを行う。
私は体のことはさっぱし知識がないけれど、心についてはスクールにも3年通えば自分も個人セッションを受けたり実際にしたりとあれこれやったから、その面で知ってることはある。
Mちゃんによって私は自分ができることを客観的に初めて知ることになったけれど、Mちゃんいわく自分のわからないことはぶっしーがわかるからぶっしーに聞けばいいと思ってる(笑)と言ってた。
この間のイブの時に、私はMちゃんに言ってみた。
「私この間会った後に初めて気付いたんだけど。
例えば、全然見知らぬ人がこういう状況にあってこういうことに悩んでるってざっくりと聞いたとするでしょ。
そうすると、その人が抱えてるものとかどういうところを現実の生活の中で取り入れていくと本人の気持ちが軽くなったり上向いたりするかとか、反対にどういうことに気を付けたらいいかとか、そういうことが瞬時にぱぱぱっと浮かぶんだよね。
そんなの私にとってはすっごい当たり前のことだったから何とも思っていなかったけれど、っていうかそういうことは普通にみんなもできるものだと思っていたけれど、それはある種の特殊な能力というか才能だということを、この間ネットで読んだ記事を見て初めて知った」
と言ったら、
「えー!?ぶっしー自分で気付いてなかったの!?
私てっきりぶっしーは気付いていたから私にそういう知恵やアドバイスをくれてるのかと思ってた。私はぶっしーはそれができる人って知ってたから、ぶっしーに聞いてたんだよ」と返された。
興味の方向性は同じでも、お互いにできること知ってることが違うから、MちゃんといるとMちゃんの良さ同様、自分のできることや強みも知れるようになっていた。
とにかく色んな話をしながらお互いの何かを分け合っているのは、回を重ねるごとに強くなっていく。
本当に縁のある人と出逢わせてもらえたんだなぁとしみじみ思う。
Mちゃんに出逢いのタイミングを聞いたのにはもう1つ理由があった。
2017年という1年を通じて、全てのことが寸分の狂いもなく起こっているというのは肌で感じている。
だけれど、自分ではそれを証明する手立てがない。
自分の中では全て、良きにしろそうではないにしろ、本当にその順番通りに物事が起こってくれなくてはいけないということがはっきりとわかっている。
ただ、たった1つだけ本当にそれはこのタイミングだったのかとか、何か自分のものすごい思い違いなんじゃないかと思うことがある。
それだけは全く自信がない。
自信がないから、私は秋からほぼ毎日のように自然に調べ物を始めた。
とりあえず知識だけでも先に入れようとした。
調べ物をすればするほど、自分の身に起こっていることと重なっていることがよくわかった。
それでも私の中の疑いは晴れず、いつもどこかで「これぜーんぶ自分の勘違いじゃないの?」と思うことも相変わらずある。
それでふとこの1年を振り返った時に、Mちゃんという子が自分の人生の中に今年から登場していることに気付いた。
それでその自信がないことに対しては確認の術がないから置いといても、Mちゃんになら出逢いのタイミングを聞けると思ってそれで聞いたのだった。
Mちゃんとの出逢いのタイミングが、私だけではなくMちゃんにとってもベストなタイミングだったとしたら、それはすなわちこの1年で起こった色んなことも総じてベストタイミングと結論づけられるかなと思ったから。
Mちゃんはもっと色んな理由でこのタイミングだったことをものすごくわかりやすく説明してくれた。
そしてMちゃんにとってもそれら全ての要因が重ならないと今に至れないことも言っていた。
だからぶっしーとは本当にこれ以上ないタイミングで出逢ってると言ってくれた。
それは同時に自信のないところも、多分間違いのないタイミングで引き合わされたんだと思えるよう、Mちゃんの質問の答えを聞いていて思った。
「ソウルメイト」というタイトルにしたのは、Mちゃんとの関係はまさにソウルメイトだと思うから。
「ソウルメイト」と言うと男女のロマンティックな関係を世間一般では指すけれど、そればかりじゃなくて同性でも魂の共鳴ではないけれど、何か奥深くで繋がっていると感じる人に出逢うし、そういう人は「ソウルメイト」になる。
Mちゃんとはまさに同性のソウルメイトというのが一番ぴったりな表現だと思う。
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