東京ほぼひとり旅の時のこと。
時間がかなり限られていた中で、私はとあるデパ地下的なお店で足を止めた。
無人のオリーブオイルの試食があって、それが気になった。
オリーブオイルの試食なんてそもそもあんまりないし、ましてや「無人」というところがさらに魅力的だった。
店員さんとかが宣伝してたら私は基本的に近寄らない。
向こうも仕事だから仕方ないけれど、とにかくやたらと話しかけられるし、買う気があるものなら聞くけれど、そうでなければ単なる足止めを食らって終わる。
しかもそういう時の話の切り上げ方が私はとにかく下手で、一度つかまるとその商品については最低1つ何かしらの情報をインプットできるぐらいに聞いてしまう。
だから、そのバゲット付きのオリーブオイルが無人で試せるのはとてつもなく魅力的だった。
そしてよく考えてみれば、多分オリーブオイルの試食なんて人生で初めての経験だと思う。
バゲットを手で三等分して、それぞれ3つのオイルを試した。
正直、オリーブオイルの味の差が私にわかるんだろうか…と疑問を抱きつつとりあえず最初の2つを試した。
デパ地下オリーブオイルとスーパーで売ってるオリーブオイルの差がさっぱりわからず、知ってる味と同じで何も感動がなかった。
見た目には何の差もない3つ目のオリーブオイルに移った。
最初の2つに何の感動もなかったから、3つ目も何も期待していなかった。
一口食べてびっくり!
3つ目は全く次元が違っていて、めちゃくちゃ美味しかった‼︎‼︎←感動を表すビックリマーク。
これまでのオリーブオイルが何だったのかと思う位に、味そのものが異次元だった。
オリーブオイルってこんなに美味しいものなんだとそれはそれは感動した。
あまりの感動に、すぐに商品を探した。
他の2つはすぐに見つけたのに、3つ目だけがなかなか見当たらなかった。
そしてようやく少し離れたところのオイル売場で見つけたけど、もう値段も目が飛び出る位に凄かった。
他の2つは千円台だったかと思う。
それでも普段カルディの特売で350円ぐらいのオリーブオイルを買う私には十分高級品の値段の域だった。
オリーブオイルもピンからキリまであるから、まぁ三千円くらいまでならこれまでにも見たことがあるから、そこはそんなに驚きはしなかった。
しかもデパ地下的なお店だから、味の差は分からなくても値段はデパ地下価格なのはわかる。
3つ目は、なんと500mlで5000円だった。
私が見たオリーブオイルの中で一番高いオイルだった。
千円台なら買っても良かったけど、さすがに5000円は高すぎた。
渋々することもなくあっさりとあきらめたけれど、10日ほど経った今さらになって気になってきた。
今すぐどうこうすることはないけれど、生きているうちに一度はあのオイルを買って楽しみたいなと思う。
バゲットにつけて食べるのはもちろん、オイルとチーズだけのパスタとかも美味しそうだし、アヒージョもいいなぁ…とどこまでも空想は広がる。
そんな空想をしている時に、近いうちに100個の夢を書こうってひらめいた!
今度書く100個の夢は、「死ぬまでにしたい100のこと」という観点で書こうと思ってる。
過去にも100個の夢を書くことは2、3回したことがある。
それは楽しい作業で、振り返りも楽しい。
中には不思議な形で叶っていく夢なんかもあって、そういう意味でも振り返りは楽しい。
ただ今回はもう少しひとひねりして、そんなにもすぐに叶えることじゃなくて、本気で死ぬまでにしたいことに絞って書いてみようかと思う。
それって今は叶ってないけれどリアルに叶えたいというものになる。
その5000円のオリーブオイルを買うことはその中でもハードルが低く、どう考えても確実に叶えていくものになるけれど、それをどのタイミングで叶えて、そしてそれをどんな風に食して、さらにどんなお皿に盛りつけたり、またはその美味しいオイルを誰と囲むのかなんて考えたら、楽しみは何倍にも膨らむ。
「死ぬまでにしたい100のこと」
近いうちに美味しい珈琲と美味しいケーキなりスイーツを囲んで書いてみよう。
別にスイーツ好きということではなく、私の場合は雰囲気に酔いしれることが大事だから、まずは環境を整えるところから。
久しぶりにお気に入りの友達からプレゼントされたカップ&ソーサーも出して楽しもう、そうしよう。
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