2015年11月25日水曜日

なりたくない大人

日曜日の午後、スタバに行った時のこと。

iphoneの不具合を直すためにwi-fiの環境が必要で、そのために行ったスタバだった。

思いの外、設定に時間がかかって3時間半も滞在したのに、結局は最後まで直せずに終わった。

最後席が隣りになった中年の男女の組合せの会話がひどかった。

何せスタバの席の配置だ、隣りの会話は丸聞こえとなる。

女性の方には中学生の娘がいるとわかり、年は二人とも40代に見えた。

そもそもこの二人の組合せも何なのか、最後の最後まで謎だった。

夫婦ではないのはわかった。

でもかと言って、アバンチュールな関係でもなさそう。

じゃあ友達かと言えばこれもまた違う。

きょうだいということもないだろう。

仕事繋がりでもなさそうだった。

とにかくどんな繋がりのどんな二人なのか、全然最後までわからずじまいだった。

この二人の会話がひどいと言っても、男性の方は相づち以外言葉を一切発していなかった。

だから女側の方しか実際は話をしていない。

そしてその女の話が最初から最後までひどかった。

とにかく、ずっと誰か第三者の結婚か恋愛話しかしていない。

結婚か恋愛話が悪いわけじゃない。

悪いと感じたのは、自分以外の誰かの話をずっとしていたから。

それもものすごく親密な友達の話をしているのではなく、遠からず近からずみたいな人間関係の

中の誰かのうわさ話や聞きかじった話ばかりだったから。

悩みを相談されたことをまた相談しているという風でもなく、「○○はこの人との関係どうしよう、

って話しててさぁ、わたしはさぁ××て思うんだよね。でもそういうのって本人たちの気持ちが大事

じゃない!?・・・・・・」という具合に、本当にしょうもないことを話していた。

百歩譲って本人の悩み相談ならまだわかる。

なのに、全く関係のない人の人生を勝手に覗いて、それについてああでもないこうでもないと解説

しているという風なのが延々と繰り返されていた。

そして一通り話し終えると、「じゃあそろそろ行きましょうか?」と言って二人は去って行った。

それこそ全くの他人の人生について評価を下すなんて、わたしの方こそ余計なお世話だけれど、

こんな大人にだけは絶対になりたくないと思った。

日曜日、時間もお金も使って人と会っている。

その人と家族のようにずっと一緒にいられるのであれば、そこで聞いた話もありだけど、二人が

夫婦でないことは話の内容でわかった。

女は男性に「娘に、パパとママは何で一緒に寝ないの?って聞かれたけど、もう結婚して何年も

経てばそうなってくるわよ」と言っていて、あぁ夫婦ではないんだと確信した。

せっかくせっかくお互いの時間をすり合わせて会えているのに、こんなにも身も蓋もない話を延々

としてしまうなんて、ただただ呆れるばかりだし、そしてそれしか話題がもしないのだとしたら、

何とも悲しい大人だと思う。

他にもっと語り合うことがあるだろうに。

語り合えないような関係性なら、わざわざ時間作ってまで会わなくていいだろうに。

ものすごい消化不良を起こした話の連続だった。

あそこで相づちしか打っていなかった男性に聞いてみたかった。「話、面白いですか?」って。

年を重ねれば重ねるほど思う。

話の引き出しひとつ取っても、その人の生き様が表れるって。

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