今、写経もどきにはまり出した時がいつだったのかを調べた。
2年前、2013年の夏の日付のスタンプが押されていた。
当時していた仕事の帰りに、時々少しだけ遠回りをして大きな図書館に寄っていた。
すごい蔵書の数だけど、意外にもあまり「これだ!」という本には出逢わない場所でもあった。
だけどそこで夕暮れを見ながら一人で気に入ったフレーズをひたすらノートに書き写す作業は
何だか粋で楽しかった。
あの辺りから異常なほど写経もどきにはまり出して、おそらく1000枚近い紙にひたすら写した。
普段あまり見返すこともないけれど、当時のことはとてもよく憶えている。
こんなことにはまって何になるんだろう?とだけはずっと思っていた。
やっていることは好きだし、無駄という風にはさすがに思わなかったけれど、かと言って何になるの
だろうか?なんて考えだすと、どうも何にもならなさそうという答え以外見当もつかなかった。
自分が喜びそうな答えは見つからないままだったけれど、それでも気に入った言葉を書き写す
のは好きでその後もそして今も続けている。
今は当時に比べたらかなりスローペースになった。
それでもやはり好きは好きだから続けている。
あれから2年経って、まさか本当に書くことを始めるとは思ってもみなかった。
その書くことだっていつまでやり続けたいかなんてわからないし、わたしのことだからある日突然
飽きてもう何も書かないということだって十分ありうる。
それでも、今度は誰かの言葉を書き写すのではなく、自分で自分の言葉を紡ぎ出すようになる
とは本当に驚きの展開だ。
あの写経もどきが今に繋がっているのか、もっと別の何かに繋がっているのかはわからない。
だけど、あの日々の積み重ねがやがて別の形に今なったことは紛れもない事実。
人生どこで何がどう転ぶかなんてわからないなぁと、これまた何度人生でそう思ったことかもう
わからない位の回数思ったことを今日も思う。
いつだってはじまりは小さなはじまりだ。
それも、ふと思い浮かんだことをちょっとやってみた、程度の小さなはじまり。
小さく始めたことは無理がないから、気付くとけっこうな大がかりなものに仕上がったりする。
大きく始めたことは全然長続きしなかったわたしだけど、意外にいつ始めたんだっけ?と
振り返らなければいけないようなものは、淡々と続いている。
無理するつもりもないし、気が向いた時だけする程度だから良いのかもしれない。
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