2015年4月11日土曜日

レンズ越しの光

3月から始まった自分の顔写真の撮影。

第1回の日は、そろそろ夕暮れ時という時間帯に、友人宅で行った。

そのために友人は事前に大きな窓8枚分から入る光の量とアングルを研究してくれていた。

それらを使って、どの角度からだと自分のカメラできれいに撮れるのか、

本物のプロのように(←カメラは友達の本業ではない)、真剣に細やかに調べてくれていて、

それだけでも感涙物だった。

写真のデータをもらって、家に戻って写真をもう一度確認した。

写真の仕上がりは申し分なかった。

でも、自分の表情がとっても嫌だった。

証明写真ならそれで提出したけど、これから自分の宣伝として使う写真としては不合格だった。

再度友達にお願いをして、昨日の夜撮り直した。

昨日の夜は急きょ決まったもので、そのために今度は友達は職場にある一眼レフの本格カメラを

借用してくれて、それで再撮影となった。

夜だから当然自然光はなく、電気の光を使っての撮影。

10数枚は撮影したかと思う。

角度変え、電気からの距離変え、撮影場所変え、ありとあらゆる手段を講じた。

残念ながら、どんなに良いカメラでも自然光の中での撮影には敵わなかった。

全然光の量が違っていて、カメラど素人のわたしが見ても一目瞭然だった。

もう一度明日の朝撮影しようとなり、今朝再撮影をした。

今朝の天気は曇り。

夜の撮影よりかは断然光の量は多い。

それでも曇りの光と晴れの光を比べたら、そこにも歴然の差がある。

もう一度明日の朝に賭けようということになって友達の家をあとにした。

さぁ電車に乗ろうというタイミングで、いきなり天気は急変。青空が広がった。

今から撮り直す?と友達が聞いてくれたけど、二日酔いで、体も顔もぼろぼろ、

撮り直しは厳しく今日は断って明日にしてもらった。


太陽の光が人間にいいとよく言われる。

たしかに青空の下を歩くのは気持ちいいし、朝一番に拝むのがきれいな空に太陽だったら、

それだけで一日をとても得した気分で過ごせる。

今回、晴れ、夜、曇りの3種類の条件下(同じ場所)で写真を撮影したことで、

この太陽の自然光の威力というものを思い知った。

人間が発明した電気は、どんなに明るくても太陽の光には敵わない。

太陽のような色は出せないし、太陽独特の柔らかさはどうしても電気では再現できない。

曇りもそうで、外は明るくても太陽光があるのとないのとでは、

レンズ越しにははっきりと違いが表れる。

太陽があるからこそ出せる自然の光の輝きや柔らかさがある。

そんなこと普段考えもしなかったから、このカメラでのやりとりでものすごく勉強になった。


私のわがままでこう何度も何度も撮影をすることになったのだけど、

それに文句も言わず、「(困った時・頼る時は)お互い様!!」の一言で仕事の合間をぬって、

写真撮影に付き合ってくれる友達にも感謝感謝だ。

そして、友達の研究熱心な姿を見て、自分の興味の矛先を再々確認した。

元々カメラに興味もないわたしだけど、カメラが好きな友達の姿を見て、

友達がカメラへ向けるものが、私の場合は別のものなんだとはっきりとわかった。

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