年明けから、また断捨離熱がふたたび火を点けた。
11月に1日ひとつ何かを手放すことをほぼ毎日続け、
12月は毎日やるのはやめて、気が向いた時だけ…と気分に任せてやり。
1月に入って、ふと部屋の中を眺めた時、物が溜まりやすい場所に意識が向いた。
ずっとずっと知っていた、その物が山となる場所のこと。
要は、行き先の定まらないものたちだ。
ひとつふたつの時は、そんなに気にならなくても、ある程度の数に達し山となると目障りだ。
目障りになると、わたしは自分の視界に入れないことで、応急処置をする。
だけど、年も明けて気分が少し新しくなった時に見ると、非常に気分が悪い。
もう応急処置でごまかすのは無理だと理解する。
その山を片付けようということが、今回の断捨離熱ふたたびのいきさつだ。
今回とこれまでの断捨離と大きく違ったのは、思い入れの強い品をいくつか手放したことだ。
人によって、どんなものが手放すのに勇気や決断がたくさんいるかは違うかと思う。
わたしの場合、思い入れのある物が断トツで手放し難いものだ。
今回うまく手放せたものを手放すに至るまでの心境について少し触れたい。
わかりやすいものが2つあるから、それを例にしてみよう。
ひとつは、選別したセミナー資料のファイルだった。
たしか秋口に、きちんと整理しようと思って山となる場所に置いといたものの一つだった。
ただ、これはそれよりも以前に一度整理をしていて、言うなれば自分にとって重要とか
必要とか今後も見返したいとか、何かしら強い意思の元で寄り集めた資料ファイルだった。
当初、ファイルごと丸ごと捨てることにかなり抵抗した。
だから、ひとつひとつ目を通して、必要なら残しどうでも良くなっていたのなら捨てようと思った。
結果として、本当に大好きな人の講演会の資料と、昔関わった子どもが描いた絵のカラーコピー
以外はファイルごと捨てた。
時間の経過と共に、資料の価値が下がっていた。
内容は変わらないのだけれど、わたしの中で「不要」となっていた。
あと、資料の中には、嫌な思い出がよみがえる特定の個人の名前が出てきたりして
(わたしがメモしたもの)、それも手放すために大きく背中を押してくれた。
手元に置いておくより、手放した方がすっきりする。
その感覚がイメージとしてかなりはっきり自分の中に描けたから、今回はすぱっと捨てれた。
もう一つは、書を飾る掛け軸だ。
社会人1年目~3年目くらいまでとってもお世話になった先生がいた。
その先生のご主人が書道家で、小さな詩をはがきサイズに書いたものを幾つかいただいた。
その先生のお宅に伺った時、書を飾る掛け軸を目にし、自分も同じ物を購入させてもらった。
かれこれ十年近い歳月に達した掛け軸だった。
わたしの普段の手入れ不足が掛け軸にもろに表れたし、そして書の方にも及んでしまった。
自分でも掛け軸が傷んでしまったなぁとわかった。
書は気に入っているから残して、掛け軸はもう「物」としての寿命を迎えたように思えたから、
それで手放した。
お役目が終わったんだという厳かな気持ちと、最後は「ありがとう」という気持ちで手放せた。
「書」の方の行き先は、スクラップブックになった。
掛け軸がないまま普通にその辺に置いたんではますます傷む。
これ以上傷まないよう、そしてその書にまつわる様々な思い出をこれからも思い出せるよう、
スクラップブックは最高の置き場所となった。
社会人になってすぐ位から始めた習慣のひとつだ。
とにかく、思い入れのあるものを捨てられないわたしは、例えばどこかに出掛けた時の入場券や
ちょっとしたお手紙なんかも捨てられない。
捨てられないけれど、どんどん溜まっていく一方だ。
そこで考えたのが、スクラップブックだった。
紙でできたもので残しておきたいものたちは、すべてスクラップブック行き。
大した量ではないから、かさばりもしない。
すごく便利な上、思い出も残せるし、時々振り返っては面白いものに遭遇したりして、
毎回色んな発見があって楽しい。
ちなみにこれを見た人が同じようにスクラップブックを真似してくれて、
人生で一番追い詰められて夜が明けることも怖ければ、前にも後ろにも進めないほどに
色んなことが行き詰まった時、そのスクラップブックを抱いて眠り、それがお守りのようになって
自分の身を守ってくれたと後日教えてくれた。
その人のスクラップブックには、家族の思い出の写真や手紙がびっしりと貼られたものだった。
断捨離関係の本によく書かれているけれど、物と向き合うことは自分と向き合うこと、
これをすごく強く感じる。
本当に必要なものだけが残っていくような気がする(今はまだ途中)。
わたしが最後まで残すものが何なのか、自分でもすごく興味がある。
は~い! 私もただいま部屋じゅうを断捨離してたところ。
返信削除ぶっしーの「手放してすっきり!」した感じを読んでいたら、
「私も、もっと思い切って捨てよう!」とはずみがついたよ(笑)♪
去年の今ごろ、「人生の底ついた」みたいに大袈裟に凹んでいた時、
部屋を大幅に模様替えし、洋服も本もCDも雑貨も、かなり捨てて
部屋と気持ちと人生(?)のシンプル&スリム化をはかったはずが、
今、1年ぶりに整理をしてみると、「え、なんでこんなものを取っておいたの?」
と1年前の自分にツッコミたい品物がけっこう残っており、
首をかしげながら改めて再仕訳している今日このごろ・・・。
こうしてふるいにかけながら、「今の自分が大事にしているもの」が
徐々に姿を現してくるっていう、この作業なかなか面白いよね。
私もなにせ「紙もの」が多くて、「いるかいらないか」を確認するのに
目を通すのがすでにおっくうで、いつも後回しに・・・
しかし今年は必ずやり遂げるわ(笑)!
そう考えると、スクラップってすごくいい習慣だね。
後から「いいとこ取り」で楽しめるのもステキ! (^^)
さんごさんへ。
返信削除2つもコメントどうもありがとう^^
たった1年でも、必要だったものが不要になっていくって、普段生活していると気付かないけど、改めて向き合うといらなくなっていて、不思議だよね。
何で取っておいたのかわからないものもあるしね(笑)。
「紙もの」断捨離時に面倒なもの多分ナンバー1だよね、お互いに^^
その中でも最後残るものって、すっごい大事なものなんだろうと思う。
さんごさんは何が最後に残るんだろうね?
それはそれで楽しみだね♪