バイトの仕事に慣れてきたら、人間観察をするようになった。
人間観察をしたくてしたと言うよりも、自分の反応を見て人間観察に励むようになった。
「生理的に受け付けられない人」というのがいる。
そういう人に出くわしたことで、私は人間観察を始めた。
それがたくさんいる人とそうでない人とがいるとするなら、多分私は少ない方だと思う。
苦手な人や苦手なタイプはいても、生理的に受け付けられないというのはほとんどいない。
今回も仕事は仕事だから、一緒にやっていてやりやすい人とやりにくい人がいる。
仕事はやりやすくても苦手な人もいれば、反対に仕事は極力一緒にしたくなくても別に人としては大丈夫な人もいた。
そういう意味で、超苦手を通り越して生理的に受け付けられない人、というのは私の場合そんなには多くない。
滅多に生理的に受け付けられない人というのに当たらない私にとって、そういう人に当たって私は自分の反応にもビックリしたし、そして最初は全身ザワザワするぐらいに落ち着かなかった。
途中からは、何でこんなに受け付けられないのか、その理由を探ろうとそれで人間観察を始めた。
基本的に3〜5人のグループで一緒に仕事をする。
でも各自持ち場を担当するから、基本的には1人で黙々とする作業になる。
だから接点はかなり少ない。
今日は初めて組んだおじさん2人と私の3人でスタートした。
おじさん2人はそれぞれちょっとくせはあるものの、基本的には人当たりはいいし、まぁ仕事をする時は多少「?」と思うところはあったけれども、許容範囲というかまぁいいかなという感じだった。
途中から2人の男の人が加わった。
1人はみんな周りもかなり注意して見ているかなり年配なおじさんともう1人は20歳前後の男性。
で、私が生理的に受け付けられない人というのはその若い方の人だった。
これまで一緒のグループになったことがなくて、いたのは知っていたけれども、まぁ多少変わった感じの印象は受けた程度で可も不可もない感じだった。
ところが、今日同じグループになってすごく近く、近くと言っても最大ヒト1人あいだに挟むぐらいの距離になった時に可も不可もないどころか不可でしかないことに初めて気付いた。
(最初変換したら「最大人1人間」と読みにくかったから、それで「最大ヒト1人あいだ」に変えた)
私はその男の人の近くになる度に鳥肌が立つぐらいの嫌悪感が湧いて、本当にゾッとした。
自分の反応に驚いたぐらいに、とにかく絶対に近寄りたくないぐらいに受け付けられなかった。
気持ち悪いのはわかったから(←失礼すぎるけれど、本当のことだから仕方ない)、私はその後何が気持ち悪いのかをずっと見ていた。
・清潔感がないわけじゃない
(少なくとも不潔ではないし、お母さんがきちんと洗濯してくれてるんだろうなぁという感じ)
・服のセンスは良くはないけれど、どうにもならないほどでもない
もし自分の好きな人が同じ服装なら、全然受け入れられる範囲
・髪型、顔、体型はそこまで特筆するようなことはない
(言うなら、絶対に女の子からはモテない。多分、彼女いない歴=年齢の可能性が高いけれど←本気で失礼、それは他の若い男の子たちの中にもその手のタイプはいたけれど、そんな嫌悪感とかはなかった)
・仕事の仕方はとても嫌だったけれど、それを言うなら年配のおじさんたちも似たり寄ったり又はもっとひどい人も中にはいたものの、おじさんたちは気にならなかった。
かもし出している雰囲気というか空気がとにかく苦手なのかなと思うけれども、決定的な理由はなかった。
ちょうど比較対象となる人たちもいたから、余計と上に書いたような理由で苦手なのとは違っていた。
決定的にこれが無理!という特定の理由は特に見当たらず、だけどとにかくマックス生理的に無理な人だった。
で、そんな時に限って、事件は起きた。
基本、仕事中は気が利くタイプじゃない。
周りを見て動くとか、気遣って先回りして何かをするとかもない。
だから私は油断していた。
ケースが満杯になったことで、新しいケースをセットすることになった。
ケースをセットする時に必要な札がある。
基本は1人でする。
みんなそれぞれ忙しいから、共同しながらすることはかなり少ない。
ケースは出したけれども札がまだで、私は札を取りに行こうとした。
取りに行こうとすると、私の向かう先の目の前にその男の人がじっとこちらを見ていて、私はゾゾゾッとしながらもとりあえず無視して先に行こうとした。
そうしたら、先回りしてその男の人が札を用意してくれていて、まさかの事態となった。
無視したいのは山々だったけれども、さすがに差し出されているのに受け取らないなんてことはできず、ありがとうございますと言って受け取ったけれども、その札に触れたくないぐらいに嫌だった。
なんなら仕事中、1人のおじさんと背中合わせですれ違った時にお互いに気付かなくておしりとおしりがぶつかるみたいなことがあったけれど、そんなの全然平気だった。
若い女の子のおしりならまだしも、私のおしりでごめんなさいぐらいなことまで思った。
そんな直接の接触が平気なのに、札1枚のやりとりが心底ダメって、相当その人が受け入れられないってことなんだとつくづく思った。
何せ今日は男性陣ばかりのところにいたから、色々近くになった時に自分の感覚を見ていたけれども、他の人たちの時は何ともなかった。
っていうか、その男の人と同年代の他の男の子たちや社員の人で20〜40代の男性たちで「無理」という人はいなかった。
その男の人だけが本当に生理的に受け付けられない人だった。
結局何が苦手なのかは最後までわからなかった。
その後、私は違うことを思った。
今回みたいに極端に受け付けられないのもかなりレアケースだけど、反対にいるだけでドキドキする相手というのもレアケースなんだなぁと。
どちらの場合も、思考が働く前に体が反応する。
生理的に受け付けないのはさておいても、ドキドキする方も自分でそうなることは選べない。
ドキドキしようとしても、ドキドキできない。
勝手にドキドキしてしまう。
物を手渡されたり、近くをすれ違ったり、そうしたことも誰でもいいわけじゃないんだなぁと思った。
色んな職場に行って、色々癖のある人や苦手なタイプの人たちもいたけれど、生理的に受け付けられない人はいなかったと思う。
そして、反対にドキドキした人も1人しかいなかった。
どちらも希少な確率で起こっていて、今回真逆の受け付けられない人に会って、ドキドキすることの体の反応の方も凄いことだったんだと改めて気付いた。
ドキドキも、しようと思ってできるものじゃない。
ドキドキしたくてすることはできない。
そして誰にでもドキドキするわけじゃない。
私は男の人たちからさっと気遣いされるのは毎回嬉しいけれど(今回は別)、気遣われたからと言ってドキドキするわけじゃない。
この1年、どうだったかを振り返ると、色々と気遣いはしてもらってもドキドキはなかったなぁと思った。
例えば、ヒーラーのOさんは本当に気遣いがさっとできる人ではあるけれど、Oさんは最初から「人」で異性という感じが全くしなかったから、2人で5回もみっちり会って、他にもラインを交わしまくったけれども、ドキドキ要素は皆無だった。
3月までいた職場は男性が多かったけれども、そこでもドキドキすることはなかった。
色々気遣いをしてもらったし、中には本当に絶妙な心配りのできる人たちもいたけれど、ドキドキはしなかった。
ドキドキof the year 2018は、無理矢理思い出した中で、友達の息子さんとラインした時だった。
私はその子にもオルゴナイトを代わりに買いに行って、その時にやりとりしたけれど、相変わらずスマートな感じですごく良かった。
しかも、その子は私が人生で出会った人たちの中で一番頭脳明晰のスーパー頭の良い子で、その頭脳の持ち主から私は「ストーンマジシャン」と称され、さらにそれは僕にはできないぶっしーさんだからできること、ぶっしーさんのしていることはすごいことです、尊敬していますなどと言われめちゃくちゃ嬉しかった!
私の石(ペンジュラム)を使っての物との対話とかも、ドン引きせずむしろ好意的に受け取ってくれ、さらにはそれに本当に心から敬意を払ってくれるのがすごく嬉しかった。
ドキドキではなく、胸がキュンとしたやりとりだった。
胸キュン of the yearだ。
ドキドキとは違う。
そうやって考えると、ドキドキってできないものなんだなぁとつくづく思う。
何かの本に書いてあったのか、自分でそう思ったのかは忘れたけれど、ドキドキすることの本当の意味は「この人はあなたにとって特別な人ですよ」のサインだと思う。
それを知らせるサインで、特に私みたいに鈍い人はそういうのがないと気付かない。
誰にでもドキドキするわけじゃない、本当に私にとって大切な人にしか反応できないように、ドキドキの装置は備わっているんだと思う。
2019年、ドキドキを体験できるといいなぁと思う(*´︶`*)♡。
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