2018年12月5日水曜日

ポトフ#2018冬

12月2日 日曜日

どうしても食べたくなって、ポトフを作った。

「ポトフ」と言うととてもおしゃれな料理みたいだけど、日本語にすると「野菜と肉の塩汁」とか「根菜と肉の塩スープ」という感じで、おしゃれ感が激減するどころか、名前が不味そうになるから不思議。

私も作る前は、料理ブロガーたちが絶賛するポトフに正直「そんなにおいしいものなのか?」とかなり疑いの目を向けていた。

だけど何年か前初めて作ったらどハマりし、それからは毎年のように作った。

父と母の家に転がり込んだ2年前の冬からはパタリと作らなくなった。

私は絶品と思うけれど、特に父の口に合うかがわからない。

好き嫌いが多く何でも塩やしょうゆをかける父にはそんな繊細な料理、手をつけられない可能性が高く、だから私は作るのを避けていた。

だけど今回はどうしても食べたかったのと、珍しく塊のベーコンがあったのとで、作ることにした。

入れたのは、玉ねぎ、じゃがいも、さつまいも、人参、エリンギ、えのき、ベーコン、ウインナー。

味付けは塩のみ。

塩は適当に2種類の塩を使った。

ベーコンは焦げ目をつけるぐらいに焼いたのと、あとはオリーブオイルで玉ねぎを炒めただけで、あとはコトコトとひたすら水と他の材料とで煮た。

さつまいもは食べる30分前ぐらいに入れて煮た。

火の通し方を間違えたと知ったのは、1時間半ほどしてから。

根菜系に火を入れる時は、最初は中火にしないと固いままなんだと今回初めて知った。

最初からとろ火はダメらしい。

気付いた後、一度中火にして、柔らかくなったらまたとろ火に変えた。

ウインナーもさつまいもと同じタイミングで入れた。

ウインナーはスーパーで2パック298円とかのもので十分においしいとわかった。

プリップリで絶品だった。

今回わかったけれど、ポトフは肉じゃなくてベーコンやウインナーで十分だとわかった。

そこからおいしいだしが出る。

肉だと柔らかくなるまで時間もかかるけれど、加工肉はその心配がない。

3年ぶりぐらいに食べたポトフは感動的なお味だった。

塩以外何も入れていないのに、こんなにもおいしいとは毎回感動する。

心配していた父も普通に食べていた。



久しぶりに2食連チャンで市販の弁当を食べた。

用意してもらったものだから有難くいただいたけれど、やっぱり好きじゃない。

私は美食家でもないし食にうるさい方でもないと思うけれど、どうしても市販の弁当を連チャンで食べるのが苦手だったりする。

今は本当にクオリティが高いからまずいことがほとんどないけれど、それでも体は全然喜ばないのがわかる。

まずくもないけれど、おいしくもない。

スーパーの惣菜とか普通に食べれるくせして、弁当だけがダメ。

ちなみに毎日の外食も無理。

私の手料理が絶品すぎるとかじゃない。

どこかで見た言葉で名言だなぁと思ったのが、おいしいおうちごはんって何かと言えば「毎日飽きずに食べられる味」というもの。

特別おいしくある必要はないけれど、毎日飽きずに食べられるところが大事とあった。

料理上手とは言えないけれど、私は自分の作ったものなら365日毎日食べられる。

本当に面倒な時は、ごはんに梅干しだけとか、永谷園のお茶漬けとか、トーストにバターだけとか、インスタントラーメン具なしとか、その辺りの極め方は半端ない(←自慢になっていない)。

でも、私はそうしたものは2連チャンでいけても、市販の弁当はダメなんだから不思議だなぁと思う。

ちなみに最近やって「これ好きだった!」と思い出したのは酢飯。

自分でも何がそんなにも好きなのかわからないけれど、酢飯がすごく好きで、本当に酢飯を海苔で巻いて食べるだけということを前はよくやっていた。

時々味変でマヨネーズを少し酢飯と海苔の間に挟むこともあるけれど、基本は酢飯と海苔だけ。

具は要らない。

しょうゆも要らない。

本当に単なる具なしののり巻きみたいな感じ。

酢飯も配合は適当で、一度もまともに計ったことがない。

うちわで扇ぐこともせず、普通に混ぜて終わり。

そんなに簡単な料理なのにめちゃくちゃおいしい。

唯一の欠点は、あまりに好きすぎて食べ過ぎてしまうことぐらい。

だからこれは基本的に、ごはんの残りの量が決まっている時にしかしない。

自分だけのご飯を作るというのが多分トータルで10年ぐらいあって、その間にそうしたスーパー手抜き料理をたくさん覚えた。



ちなみに昨日のポトフの付け合わせは、スパゲティサラダ。

そこに父が食べたくて買ってきたまぐろの刺身と海老カツ。

統一感のない献立でも私は基本気にならない。

スパゲティサラダは、多分新潟に帰ってきてから一番よく作っていると思う。

なぜなら、面倒ではないのと父が確実に野菜を食べるサラダだから。

そして、失敗することがまずない。

サラダもレパートリーがそんなにないから、スパゲティサラダ、切干大根とツナのサラダ、春雨サラダ、あとは切って並べるだけのサラダあたりをグルグルしている。

得意なのは、ブロッコリーとかほうれん草を茹でるだけのもの(←得意とは言わない。正しいのは「手抜き」)。

サーモンがあればサーモンのマリネとか、ほうれん草とツナと海苔の和風サラダとか、もやしの中華風サラダとか、超やる気がある時はポテトサラダとか、ポテサラの代わりにかぼちゃやさつまいもサラダもごくたまにする。

ポテサラは大好きだけれど、あの手順や手間が面倒だからあまりしない。

サラダとは違うけれど、ピーマンを炒めてそこにかつお節をふりかけてしょうゆで味付けしたものも時々出す。

ちなみに一人暮らしの時はもっと好き勝手にサラダは作れたから、色々試してた。

私が365日毎日でも自分の作ったものが食べれた一番の理由は、単に色んな味や食べ物への興味関心が尽きなかったからだと思う。

人からでも雑誌からでもネットからでも気になるレシピを教えてもらえば、わりかしすぐに試していた。

実験みたいで面白くて、そして自分の中のレパートリーが広がるチャンスかもしれないから、その辺りは律儀に試すところがあった。

あと、料理が苦痛でなかったのは、その場ですぐ決められるから。

きちんと献立を事前に考えて料理できる人たちがいるけれど、私は基本的にそれができない。

でも代わりに、毎回パッと冷蔵庫やあるものを見てその場で何を作るかを決めるのは多分得意。

得意かはわからないけれど、そのスタイルでずっと来ているから、それに慣れている。

そして、そのやり方だと色々縛られなくて楽チン。

その日の気分や材料を見て決められるスタイルは、「計画」が極端に苦手な私にはとても合っている。

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