2017年11月12日日曜日

未来の点

数日前、多分過去に2回しか会ったことのない、友達とも仲間とも違うけれど、とてつもなく何か強固に結びついた縁の人からラインがきた。

その人とやりとりするのはいつもfacebookのメッセンジャーで、わざわざLINEにその人から連絡がきたことにそもそも驚いた。

どうしたんだろう?と思ったら、12月に自分がとあるイベントを東京で企画していて、ぶっしーは新潟で遠いのはわかっているけれど良かったらぜひとも来て欲しいというものだった。

スケジュールの関係で少し悩んだ後、翌日には新幹線の早割切符が取れるか確認して予約取って、それで本人に行くよと返事した。

今年は九州で友達の結婚式が2本あったから経由も兼ねて2回東京には行ったけれど、「東京にだけ行く」というのは今年初めてで、そういう意味で言えば2年ぶりの東京訪問になる。

よく考えたら、前回もその人の個展を見に行くのが目的で名古屋から行ったんだった。

 

12月の第1週の週末で行ってくる。

土曜日は、イベント前は次の日記帳探しのための大型文房具屋巡りをして、その後は今回のイベントに参加、懇親会もあるからぶっしーも特別にどうぞと言われその後は懇親会…ということで1日目終了。

翌日日曜日は、今1つだけ訪れようと思っているところ以外は予定を空けている。

何が入り込んでもいいように隙間時間を用意しようと思っている。

そんなこんなの楽しい計画を頭の中で練りながら、今回は未知の土地へ足を運びたい願望が湧いて出てきた。

20代の頃それこそ年に数回の割合で東京にはしょっちゅう出掛けていた。

30代は数える位しか行ってないけれど、それでも何回かは行っている。

東京広しと言えども、行ったことのある場所はかなり限られている。

今回日曜日に予定を入れるところは、過去に訪れたことが何回かある。

だけどそれ以外に一度も行ったことのない場所を開拓したい。

そこからまた新しい未来の点を作りたい、そんな気持ちが今自分の中にある。

過去に足を踏み入れたことのない、初めて行くというところに今は理由もなく惹かれている。

そんな気持ちがふつふつと湧いて、そして今過去の東京メモリーズを紐解きながら、ある日とてつもなくそこに行きたい!という衝動が出てこないかと自分の中の沸点を待っている。

 

今回の東京行き、少しためらった時に、これまたふわっと過去のある瞬間がまざまざとよみがえってきた。

 

時間は夕方遅くか夜。

外は真っ暗。

場所は、人生で5本の指に入る大きな影響を私に与えた年上のとてもお世話になっている女性の運転する車の中。

車は愛知県一宮市の大きな倉庫や建物が両脇に並ぶ閑静な国道を走っていた。

 

Sさんは私にその時もとても大切なことを教えてくれていた。

Sさんは教えようと思って教えてるというより、自分の決意や決断を独り言のように言いながら、そこから私が色んなことを感じ取るというような流れが常だった。

その時のSさんはこんなようなことを言っていた。

 

「ぶっしーちゃん、私しばらくね、自分の意思で動くんじゃなくて、誰かからもたらされたものに対してだけ動いてみようと思ってるの。
誰かから行こうと誘われたり教えてもらうのって、自分じゃ絶対に見つけ出せないものでしょ?
そもそもそういうことに興味がなければ自分で探すこともしないしね。
でも、誰かが私にこういうのがあるよって情報持ってくる時って、それってすなわち私に必要があってくるものだと思っているの。
たとえ興味がなくても、そうやって人を介してやってくるものは、今の自分にとってヒントになったり、未来の自分にとって必要なことだったりすると思うの。
だから今は自分から外に出ることは極力控えて、来たものたちだけをキャッチする、そしてその通りに実際に動いてみる、そういうスタイルにしているの」

 

この話を私は思い出していた。

 

今回のイベントのお誘い自体は、何年か前に別の人からもらった誘いにとても似ていた。

その何年か前の誘いというのは、本当にとっても変わっていた。

誘いというよりこういう勉強会があるよ、と妹がそもそも紹介してくれた東京のマッサージ師さんが個人的に連絡をくれた。

「名古屋であるから武士俣さんどうですか?」みたいな、とてもざっくりとした紹介だった。

その方はまず個人的に何かをお客さんに紹介なんて絶対にしない人だから、なのにわざわざ連絡をしてきてまで私にその会を勧めてきた、というのが変な営業とかではないのはすぐにわかった。

私も何が何だかよくわからなかったけれど、それに興味のありそうな人を他に2人も誘って、それで一緒に行ってきた。

私はその会を一生忘れることはない。

そのマッサージ師さんが個人的に連絡してまで紹介したいものだということもよくわかった。

もう何年も前のことになるけれど、多分私がそこで見聞きして体験したことは、自分の今やこれからに対して大きく繋がっていく礎みたいなものだと思う。

少なくともあの勉強会から今日に至るまで、私の人生の中で大切にしたいことをとてもシンプルにわかりやすく教えて示してくれたものだったことには間違いない。

 

今回の誘いがどんな表情を見せてくれるのかは今はまだ当然知らない。

だけど、誘ってくれた人がわざわざ個人的なメッセージまでつけて教えてくれてるというのが、「いざない」に近い感じがする。

しかもそのイベントというのが、私がこの2ヶ月近く調べていることに直結してるテーマを扱っている。

人生の棚卸しを始めた私は、そもそもの生きていることやその中で誰かに出逢うこと、または人が死んでいくこと、そうしたものたちを色んな視点で見つめるようになった。

今回誘ってもらったイベントというのは、命の現場で実際に仕事をしている人たちが命について自分が見ているものをシェアするような感じらしい。

私がそこで何を感じるのかは実際に行ってみないとわからないけれど、多分今のこのタイミングでそこに足を運んで何かを感じてくることが大事なんじゃないかなと思っている。

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