2015年10月24日土曜日

靴との出逢い

2週間前の週末、オフィス内で履く履き物を探しに出掛けた。

よくオフィスで履かれているナースシューズというのか、サンダルというのか、わたしはあれだけは

ものすごくダサいと思っている。

自分の美的センスはさておいても、とにかくあの手のものはものすごくダサい。

だからどうしてもそれ以外のものを探すべく出掛けたのだった。

クロックスがオフィスでも履けるタイプのものを出しているけれど、どうもシーズンがずれてるようで

秋になったばかりの頃見かけた値段では買えないということが判明した。

全くないわけではなかったけれど、定価で高いオフィス用のものを新調するような気分には

なれず、ネットで送料出してまで買うのもアホらしく、どうしようかなと思っていた。

色んな店を見て回っても全然ときめくようなものはなく、かと言って別の案もなく、どうしようかなと

思案していた。

大きなショッピングモールの中をひたすら歩いていたら、「~26cm」という文言が目に入った。

女性用の靴屋さんで、気になって中に入った。

わたしの足は、母方の家の強い遺伝のおかげで幅広甲高だ。

スニーカーは24、5cmのサイズで入るけど、靴は通常のお店で置かれているサイズのものは

基本的に入らない。

ベストなのは25、5cm、幅の狭いタイプになると26cmでないと入らない。

そんなわけで、これまで靴と言う靴は、東京の池袋にある大きなサイズ専門の店で買うのが9割

ごくたまに良いものに出逢えたら、たとえそれが旅行中でもその場で買っている。

名古屋にも大きいサイズ専門の店がないわけではないけれど、どうもフィット感がよろしくない。

そこのお店のものは、長さに対しては品揃えが良いけれど幅広にはあまり対応していない。

結婚式用の靴をそのブランドのもので買ったけれど、足が痛くなって10分と歩けない。

値段がかわいくないのも気に入らない。

このような足だから、靴1足当たり諭吉様1枚は確定でプラスもう数枚のお札も必要なのは常

だから、それ位はわたしの中でも許容範囲。

その店は諭吉様2枚は必要になる。

だからあってもないに等しいお店となっている。

さっきの「~26cm」と書かれた靴屋さんの話に戻る。

今年の流行りからベーシックなものまで色々取り揃えている。

しかも、何がまず感動って、店頭に出ているものですでにわたしのサイズがあること。

その日だけでも数足その場で試し履きをしてきた。

デパートでもショッピングモールでも、その場で数足試し履きできることはまずない。

大きなサイズ専門店以外で、一度に数足も試し履きするなんて夢のまた夢状態だった。

そのお店は大きいサイズも小さいサイズも、そして通常のサイズも全て同時展開していた。

この手のお店に行き着いたのも、人生で初めてだった。

わたしは大きくて苦労しているけれど、反対に小さくて苦労している人たちもいるだろう。

そういう人たちが普通サイズの人たちが買うお店と同じお店でデザインを選べるなんて、もう奇跡

に近い。

いくつか試着した中で1足一目惚れしたものがあった。

ヒールのないタイプなのに、つま先が尖っているタイプで、色使いもとてもきれいだった。

さらには素材もスエードのようなもので、これがすごく上品な感じをかもし出している。

つま先が尖っているタイプというのは、わたしの足には一番合わない形でこれまでもその手の

タイプで履いていて楽ちんなものには一度も当たったことがなかった。

形にはものすごく憧れているけれど、自分の足の形に合わずいつも痛くなっていたから、仕方なく

諦めていた。

だけどそれは履いて、「楽」というのがすぐにわかったのと、そして「足が小さく見える」視覚効果も

ばっちりで、さらに嬉しくなった。

そこで、オフィス用の履き物に関して1つ結論を出した。

今現在使っているフラットタイプの楽チンな靴をオフィス用におろし(←だいぶ履き倒したから、

これを普段用ではなくオフィス用にするには全く問題ない)、その靴の代わりとしてこの一目惚れ

の靴を購入してはどうかと。

その場では考えがまとまらず、取り置きをお願いしてきた。

そして今日お迎えに行ってきたのだった。

今わたしのすぐ横にその靴はあるけれど、買って大正解だった。

まず、すごく良いものに見えるのに値段がかわいらしい!

カード払いにしてきたけれど、諭吉1枚で3枚+小銭のおつりがくるなんて夢のようだ。

値段もすごく良かった。

値段は前回の時に確認済みだったから、それはまぁ今さら驚くことでもなかった。

驚いたのは、店員さんの説明だった。

なんとこのお店、靴裏のかかとのすりへる部分、あそこをいつでも無料交換してくれるとのこと。

しかも買った店舗でなくても、同系列の店ならどこに持ち込んでもOKと言われた。

何せ自分の足に合う靴を探すのにものすごく時間のかかるわたしは、一度買ったら靴が傷むまで

は何度も何度もかかと部分のヒール底を修理に出す。

買ってからも維持費が半端なくかかり、それも毎回頭の痛いことだった。

それがなんと今回のお店は、お店負担で直してくれると言う。

神様かと思うような、スーパーありがたいサービスだった。

オフィス内の履き物を探すのは全然楽しい工程ではなかったけれど、そのおかげで思わぬ良い

靴屋さんと出逢えて大満足している。

もちろんそのお店は、これから大贔屓にする予定だ。

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