本当の願いはとてつもなくシンプルだった。
さっき途中まで書いた下書きがある。
それを先にそのままアップしようと思う。
その途中の状態で、長年お世話になってる方と電話をした。
その方と話しているうちに、自分が本当に望んでいることがとてもはっきりした。
私は、去年の夏に出逢った人と一緒にいたい。
ただそれだけだった。
それが叶わなくて、そしてその人がいなくなった後(実際はいなくなる少し前から)、山ほどの摩訶不思議な体験をして、否が応でも自分と向き合うことになった。
向き合って良かったけれど、何をどうしたってその人の穴は埋められなかったし、そして私はその穴を前に途方に暮れるしかなかった。
交わりがないのも嫌だったけれど、もっともっと嫌だったのはその人から自分が忘れ去られてしまうことだった。
忘れ去られてしまう条件はいくらでも挙げられる。
むしろ覚え続けてもらえる条件を探す方が難しい。
私は自分の執着の度合いが異常なことも気付いているし、自分がおかしいともう飽きるぐらいに思った。
だけど、それぐらいの存在の人だった。
見渡せば世の中には男の人はたくさんいるわけで、何もその人にこだわらなくてもいいと思う。
むしろそんな可能性のない人にいつまでもこだわり続けても仕方ない。
交わらないものはどうしたって交わらないし、どうにもできないものはどうにもできないままだ。
それでも私の気持ちがずっとずっと変わらずにいたのは、その人だったから。
これだけ自分の感情やら感覚やらを見てきたからわかる。
その人に感じるような気持ちとか感覚は、他に類を見ない。
これは体験しなきゃわからない。
少なくとも、私は自分が生きてきた中で同じ気持ちには一度もなったことがない。
自分が知っている好きとか愛してるとかいうものとは違ってた。
そうしたものも含まれているとは思う。
だけど、それ以上の何かで、それはこれまで体験したことがないからどう説明していいのかわからない。
言葉をどんなに並べても言い表せない。
それはその人にしか感じないから、わからない。
だからどんなにたくさんの男の人が世の中に溢れていても、こう言っては失礼だけれど、その人よりもっと素敵な人はいくらでもいると思うけれど、多分その人なんだと思う。
その人にしかそういう気持ちを抱かない、そんな気がする。
そして私はただただその人といたいだけ。
私が心から願っているのはそれだけだった。
本当の願いはそれだけだった。
叶わない現実を前にあれこれ迷ったし難しく考えていたけれど、本当の本当に叶えたいのはそれだった。
本当の願いが叶わない時、あまりの痛みにその代用品を用意するのが人間のような気がした。
なんとなく良さそうなものをいくつか用意した。
だけど心の奥の方では知ってたはず。
その人の穴はその人でしか埋められないことを。
以心伝心するなら伝わって欲しい、その人に。
その人と一緒にいたいという気持ちがその人にも通じて欲しい。
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