今年の夏に漬けた梅干し。
どうも塩分の加減を間違えたようで、怖ろしくしょっぱい梅干しが出来上がった。
一部は天日干しにした後、梅酢には戻さずそのままガラス瓶に保管した。
色んな本やサイトによると、梅干し本体から水分が出て良い具合にしっとりするとのことだった。
だけど、わたしの梅干しは待てど暮らせどその状態には全然ならなかった。
しまいには、さらに乾燥し、粉吹くじゃないけれど塩が吹いて塩の結晶で梅干し全体は覆われた。
普通に食べるにはしょっぱすぎて全然食べれる代物ではなかった。
何度か捨てようと考えたこともある。
最後の賭けとして、昨日の夜、ごはんと一緒に梅干しを炊いたらどうなるだろうと思って、早速実験
した。
それでも駄目ならもう本気で捨ててもいいかなと思った。
そして今朝、昨夜セットしておいた梅干しごはんが炊けた。
その梅干しごはんは、わたしがこれまで食べたどんなゆかりごはんやその類いのごはんよりも
おいしかった。
絶品梅ごはんに朝から狂喜乱舞した。
梅干し単体としての活躍は難しい梅干しだったけれど、これがごはんと一緒に炊くと途端に別物に
生まれ変わったかのようにすごい旨みを発揮する。
若干固くなりすぎた皮は、炊飯器で炊くと適度な柔らかさになりつつもぐにゃぐにゃにはならず。
あんなにしょっぱいものが、ごはんと一緒になると適度なしょっぱさになって、さらに梅干し本来の
風味も増す。
梅干しとごはん、それぞれを単体で組み合わせてもこんなにおいしくはならない。
ふたつを一緒に炊き込むから、想像以上においしいものが出来上がる。
ということで、あんなにも捨てようとしていた梅干しが、今ではとても稀少なものになっている。
10個もないから、あと3~4回梅干しごはんを口にできたらいい方だと思う。
このごはんのために、来年はもっとたくさん天日干し後そのまま保存する梅干しを増やそう。
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