2019年9月23日月曜日

米の仕事中間ポツリ


9/23の朝、駐車場からの風景



米の仕事も残すところあと1週間。

元々すごく恵まれているなぁと思ってはいたけれど、今日その恵まれ具合が判明した。

とにかくおじさんたちから、ものすごーくかわいがってもらって、色々気にかけてももらって、面白い話もたくさん聞けて、すごい恵まれている。

今後記事にする予定だけど、おじさんたちはただのおじさんじゃなくて、あるものの日本一の賞を取ったり、時代を先読みして超画期的なことを早くからしたりして、本当にすごい。

私はそうした人たちに触れられてラッキーだとは常々思っていたけれど、今日それが本当に超幸運だったことが、他の係の女の子と話して判明した。

今は日々作業が変化しているけれど、繁忙期の頃は、みんな業務がある程度固定していた。

派遣の人たちは当初11人いて、3つの作業にそれぞれ割り振られた。

それぞれ作業場所も違えば作業内容も違う。

唯一人と話すのは、私がした、米を搬入してくる農家さんたちの受付係のみで、他の係は基本的に黙々と同じ作業を繰り返すようになっていた。

その凄いおじさんたちと話すのは私のいた受付係かもうひとつの係で、もうひとつの係は目を光らせた10年選手のおばちゃんがいて、羽目を外すと私なんかも含め大きな声でおしゃべりしすぎと注意されたぐらいだから、自由度が受付係に比べると低めの場所だった。

私の係こそ、本当に一番無法地帯で、かなりやりたい放題に楽しくおしゃべりができたから、本当に恵まれていたことが今日さらに判明した。

今日話した女の子は、派遣の男性の1人からセクハラを受けていて、それで派遣会社に相談したぐらいの子だった。

私は単に気に入ってちょっかいを出してるのかと思いきや、そんなレベルではないことが本人から直接聞いて判明した。

その子と私は全く係が同じにならず、きちんと話せたのは今日が初めてだった。

今日はイレギュラーな作業があって、その子と私がペアになることになった。

話を聞けば聞くほど、ドン引きな内容だった。

体の線に沿って手を上から下まですっとするようにして「スタイル良いね」と言ったり、舐め回すように見たり、年齢を聞いて年齢より若く見えると言ったり、休みの日に何してるとかどこに行くとか誰と過ごすとか聞いたり、よく行く店を聞いたり、プールや海に行くかを聞いたり、他にもデートに誘いたいのかそういう話に繋げたそうな話題を振ったりと、本当に聞いててドン引きだった。

ちなみに年齢差は14歳。

さらにデートに行くなら…の話をしていて、女の人とホテルに泊まるなら割り勘でとか、そんなの男が全部払うのはおかしいと言ったらしい。

割り勘の考え方はいいけれど、それ女友達と行くならわかるけれど、彼女とか彼女候補とそれなら、最初からそんなの提案するのおかしくない!?と思った。

男の人が出して当たり前とかいう風に私は思わないけれど、体の関係を求めてばかりで、でもそれは割り勘ねみたいな物言いを最初からする男の人ってどうなのかと思う。

女側からして、自分が大切に想われてるとはとても思えない。

自分よりも本人の懐の方が大事なんだと感じてしまう。

それは考え方は十人十色だから置いといても、話を聞けば聞くほど「すごく変」と感じた。

その女の子も話を盛ってもなければ、あるがままのことを言っていたに過ぎず、私はそれを聞いた多分時間にして1時間ほどで、本当に気持ち悪さだけを覚えた。

それがその子の場合は、この1ヶ月ほどほぼそうだったわけで、これ係が違えばそういう気持ち悪い現場を目撃することになったんだなと思った。

その男の人は間違えても私にはそういうことを言ってこないけれど、代わりにその気持ち悪いやりとりは見ることになったと思う。

普通に昼休み一緒になれば話していたけれど、裏側ではそんなことが繰り広げられていたとは、今日被害に遭っていた女の子の話を聞くまで本当に何一つ知らなかった。

そこまで聞いた時に、自分が本当に恵まれていたことがものすごくよくわかった。

係は責任者が采配を振るから、私は体調的に1つの係から外して欲しいこと以外は希望を出したことはなかった。
(実際に別の係に入った日、稲のもみ殻の細かい繊維みたいなのが多分皮膚の中に入り込んで、服を着ている部分も含めて全身痛痒くなって、それで体が無理だから外して欲しいとお願いした。)

私の個人的な係の希望ははっきり言って超イレギュラーで、他の人たちはそんな風に係の希望を出す人は誰もいなかった。

だから、係の振り方も私の決められない部分で決められたわけで、それは他の人たちも同様だった。

自分が何の係なのか、誰と組むのか、他の人たちの係は何なのか、その全てが絶妙にマッチしていた。

そんな風にして、上手い具合に私はおじさんたちや他の派遣の女の人たちと楽しく過ごす時間を手に入れていた。





ここからは腹黒いことを少し言い足す。

個人的に、今回の女の子の話に私は少しイラッとした。

どうしてその状況を許してしまうんだろう…って。

まずそのようにやってくる男がそもそもおかしいのもわかる。

私的にそれは無理だし、気持ち悪くて仕方ないから、その子の気持ちもわからなくもない。

だけど、最後自分の身を守れるのは自分しかいない。

どうしてそれをOKにしてここまで来たのか、それがわからない。

このぐらいならいいか、と思ったのかもしれない。

嫌さ加減の加減や感じ方は個人差があるから、私は自分基準で判断はできない。

だけど、それってすごい自分傷付いちゃうけど…と私は単純に思った。

もうひとつ、今回の働き方と時給について口にした言葉を聞いて、私は正直ガッカリした。

さすがにこれはちょっと…と思って、口に出した。

今回の設定は、通常派遣ならありえないものだということ(これは書類見たらわかるようになっていて、特別優遇の具合がよくわかる)。

その部分を具体的に伝えてみたけれど、ピンと来ていないみたいだった。

それは本当に色んな人たちの善意がなければ成り立たないものになっている。

私からしたら奇跡的なことばかりで成り立っていて、それがわかるからこそ、そしてそこにプラスして私は毎回笑いだの癒しだのをもらってきているから、本当に時給以上の価値を得てきている。

それって、私は正直な話、何を見るかのセンスだと思う。

コップに半分水が入っているものを見て「これしかない」と思うか「こんなにある」と思うか、その差と同じで、時給を見たら破格値でさらに仕事内容は私が社会人になってから一番楽ちんで特別な能力も要求されず、さらに責任を取ることを一切しなくてそれだから、私からしたらパラダイスのような職場環境とお金的価値になっている。

さらには仕事は「安全第一」だから、「急がなくていいから自分のペースでゆっくりやって」と言われる。

私のように鈍臭い人からすると、神のような指示で、ありがたいばかり。

私の個人的な感覚を抜いても、今の状況で文句言うなら、他の仕事ならその10倍文句を言わなきゃいけない状況になる。

感じたのは、目の前のことに対して価値を見出せなければ、どこに行っても何をしても価値なんか見出せないと思った。

超ブラックみたいな働き方や待遇で文句垂れるのならわかる。

今のところはそうじゃない。

待遇的なところはケチの付けようがない。

中身も色々と本当にすごいところだし、色んな人たちから面白いものも見せてもらえる。

その価値に気付けないのは、本当にもったいないと感じる。

私が楽観主義なのではなく、本当に書類にはっきりとわかる形で出ているし、そして1人1人の人たちとやりとりすると、さらにその凄さがわかる。

気付くか気付かないかでこれだけの差が出るわけだから、そこは気付いたモノ勝ちだなぁと思った。

残りはあと片手で数えるぐらいしか行けないけれど、最後まで存分に堪能してこようと思っている。

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