日に日に秋の気配が強くなってきた。
8月の最初の週が異常な暑さで、そのままお盆に突入するのかと思いきや、立秋の辺りから暑さがいきなり収まった。
暑いには暑いけど、あの灼熱のジリジリした暑さが消えた。
そして夕方ともなれば涼しい風が吹くようになった。
蝉時雨も朝の5時きっかりには始まらなくなり、そこそこの気温が上がると聞こえる程度になった。
梅雨明けに梅干しを天日干しした時に、なぜこの時期に干すのかなんて考えなかったけど、今ならわかる。
あの時期じゃないと、太陽の光がそこまで強くない。
今週に入って、今干さないともう干せないかもと思って、ゆかり用に赤紫蘇を干した。
梅干しを干した時からわずか3週間も空いていない。
だけど、確実に太陽は秋の太陽になっていた。
おととい夕方取り込むのを忘れて、夜遅くなってから取り込んだ。
梅干しの時に夜通し干した日もあったから、それと同じ感じを想像していた。
ところが、おとといの晩は、もうすでに涼しくなってるおかげで、あんなに日中カラカラと乾いた赤紫蘇が一気に湿り気を帯びてた。
それを見て、ようやく梅雨明けの晴れの日を狙って干す梅干しの意味がわかった。
たった3週間でしかなくても、その間に太陽は夏の太陽から秋の太陽に変わる。
立秋という言葉が本当に天気そのものを表しているなんて、この年になるまで気がつかなかった。
今ほどに技術が発展していない時代に生まれた季節を表す言葉。
昔の人の感性の豊かさから、今年のわたしは沢山の知恵を学んでいる。
0 件のコメント:
コメントを投稿