1年ほど前から、次代日記帳を探し始めた。
今の日記帳も、約10年前、十数軒の文房具店を見て回ってようやく手にした一冊だった。
当時は、
色は茶色
リング不可
日付は自分で記入できるもの
罫線入り
表紙の素材は合成でもいいので皮素材に近いもの
表紙は無地
という条件をすべてクリアするものをひたすら探していた。
探すとわかるけど、本当にそんな日記帳、無いに等しかった。
新潟住まいだったわたしが、今の日記帳に出逢ったのは、新宿にある東急ハンズだった。
最初見つけた時、それは箱に入っている日記帳で、
さらに透明ケースに収められていて中身まで見れなかった。
近くに店員さんがいないのを確認すると、
悪いとは思ったけど、背に腹は代えられず、
ケースのセロハンをそっと剥がし、箱から日記帳を取り出し、中身を確認した。
上の条件をすべてクリアしていた。
最後の一冊のようで、他に在庫がないようだったから、
もう一度箱に入れて、
透明ケースのセロハンを貼り直し、
そして何事もなかったかのようにレジまで運んだ。
こだわっただけあって、約10年近く使ったこの日記帳、一度も飽きることがないどころか、
使えば使うほど愛着が湧いた。
どこに行くにも一緒で、
ひとりで旅した時も、
友達とどこか面白い土地を訪ねた時も、
その時その時に住んだ場所の家の中、職場の中でも、
どこへでも持ち歩いた。
祖母を亡くした時も、行き帰りの飛行機の中でこの日記帳は広げられた。
そんな日記帳も、今年2014年中に日記帳が終わってしまうのは、
残りのページ数と自分の日記のペースを合わせて計算すれば、100%確実だった。
だからこの1年ほど、思い付いた時に文房具屋をのぞいたり、
楽天やアマゾンなんかの通販サイトで必死に検索したりした。
今回は、色と素材にはそこまでこだわりがなく、
とにかく10年後も飽きずに使えるデザインで罫線入りで日付無し、リング不可とあれば、
ぴんとくるものがあったら即行で購入しようと決めていた。
決めていたけど・・・
無い。無い。無い。
通販含めて、恐らく1000冊以上はチェックした。
店も、前回の十数軒よりもっと足をあちこちに運んでいる。
でも、無い。
びっくりする位に無い。
日記帳自体は売っている。
だけど、ぴんとくるものが、一冊も無い。
あまりにもなさすぎて、ノート専門店やノートを自分でデザインできる店もチェックしたけど、
なぜかこちらの望む形態のものではないノートしかデザインできない現状で、
もしくは50冊以上の注文とか、
もう全然あてにならないとわかった。
ちなみに、今の日記帳は、もう生産停止をしていて在庫がない、とメーカーに直接確認した。
これはわたしが勝手に感じたことだけど、
どの日記帳も、日記帳をデザインした人は、自分で日記を書かない人だと思う。
ブログじゃなくて、紙の日記帳というものに、書かないという意味。
わたしのように、毎日書くのではなくて、書きたい時に書く人にとっては、
日付入りも困るし、何せ1冊終わらせるのに途方もない時間がかかるわけで、
デザインは飽きないものがベストになる。
10年後、このデザイン古くさいとか、ダサい、とかでは困る。
もう残り2ページとなった今日。
またネットで日記帳探しを始めた。
さっき1冊気になるノートはあった。
今回は、日記帳ではなく、厚いノートだったけど、
デザインはOK、でもたった一言が気にかかっている。
レビューが35件もついていたから、わたしはまたこのレビューを全員分読んだ。
たった一人のレビュー。
その方のレビューがとんでもなく気になったのは、
実際に使ってみてのインクの染み具合について、とてもにじむとあったから。
その方は最初万年筆を使われたらしい。
万年筆は全部しみて、全く使い物にならなくて残念、とあった。
ボールペンならOK、でも水性だとどうかな・・・(わたしの日記専用ペンは水性)
この言葉がとてつもなく気になり、今購入するかしないか迷いどころ。
日記帳を探し続けて1年あまりが経った今。
時代は変わったんだなと思う。
この10年で、ブログ含め、色んな発信ツールが個人向けにとても発達した。
手帳も、デジタル化がだいぶ進んでいると思う。
だけれども。
アナログで書く日記帳には、そこにしかない良さがあって、
携帯電話やパソコンを持ってみても
「あぁ時代と共にわたしと歩んできたんだ」
なんて一度も思うことはないけれど、
日記帳を持つと、それは全く反対で、
本当に自分の歩んだ道と一緒に歩いてくれたパートナーなんだなぁと感じる。
ひたすら、次のパートナーに無事出逢えることを願うのみの毎日だ。
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