2020年9月27日日曜日

㊱【おいせさん手帳】この時代の自由を思ふ




おいせさん手帳第36回目
担当:ノム

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9月27日
挑戦のチャンスは、そこかしこに転がっています。
女性ドライバーの日

約100年前の本日、日本人女性初の自動車免許取得者が誕生しました。
現在では大型トラックの運転を女性がすることも珍しくありません。
時代は常に変化しています。そこには時代を切り開いた先人が必ずいます。
そんな先人にあやかり、今日は何か新しいことに挑戦してみませんか?
気になっていたお店に入る、いつもとは違う道で帰る。挑戦は冒険です。

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安倍首相から菅首相に替わって、あの階段みたいなところで写真撮影した場面を見た時だったと思う。

私は「昭和みたいだな」と思った。

私はフェミニストでもないし、女性の社会進出や権利を主張する気持ちもない。

だけど、単純に男性ばかりで固められた、と言っても過言ではない状況を目の当たりにして、違和感を覚えた。

あの階段に立っている人たち、それは女性も含めて、どのくらいの人たちが醤油が切れたら家のどこに醤油の在庫があるとか、トイレットペーパーがなくなったらどこかに買いに行くなり取り寄せるなりすると思うけれど、今現在の1袋12ロールあたりの相場とか、ごく当たり前のことだけれど、生活する上で欠かせないものをどれだけ普通に自分のことや自分の家族のこととして知っているのかな…と思う。

もちろん、醤油やトイレットペーパーの管理が女の人の仕事でそういうことを男の人たちがしないなんてことは言わない。

そういう小さなことで生活は形作られているけれど、そして国民の大半はそういう些末なことみたいな日常を日々やっているのに、あの階段の人たちから出てきた言葉は綺麗な美辞麗句と、美辞麗句とは別の権力欲みたいな感じのものと、そういうことが第一印象として残ってしまうものだった。

女性もたくさん起用するべきだ!なんて言わないけれど、男性だけがあれだけ多いと、世の流れ、世界の流れに逆行してる風にしか見えない。




先日テレビか携帯ニュースで面白いものを見た。

私には衝撃的な感じだったけれど、今の若い子たちにはそういう風にとらえるんだ…と思ったこと。

就活する時に企業の何を見るかという点を若い男の子たちがこんな風に語っていた。

役職付きの女の人たちの割合を見ると言う。

もちろん職種にも寄るんだろうけれど、性差が大きく偏るみたいな仕事ではない限り、社内の男女のバランスを見るらしい。

男性ばかりで上が固められている会社は、今の若い子たち、それも女の子ではなく男の子たちから見て「変」に感じるらしい。

男性ばかりが上だと、昔からの昭和体質だとか、融通の利かなさとか、偏見まみれとか、体育系体質だとか、そういう負のものを感じてしまうとのこと。

女性の社会進出がある程度見える企業の方が、今の若者男子は安心感を覚えるらしい。

もちろんそんなの2人とか3人の若者の意見にしても、私からして超目からウロコだった。

その視点がすごくユニークで斬新だった。

当たり前の事にそのうちなっていくとは思うけれど、今のじいさんたちで構成されている永田町とは大違いだなと思った。

政権の批判でもないし、女の人たちの中には管理職とかそういう上のものに全く憧れない人が多いのも何かで読んだけれど、とにかくこれまで聞いたこともない話で、私の心の中でさわやかな風が吹いた。





ここまで色々と別のことを書いてしまったけれど、ふとメッセージの中にある『日本人女性初』という言葉を見て出てきた。

「女性初」という言葉はよく使われるけれど、「男性初」というのはあまり使われないように感じるのは私の気のせいじゃないと思う。

ちなみに、この性差について言えば、女側はわかりやすい悩みが社会全体でわりと認識されているけれど、男側はあまり認識されていないと感じる。

色んな人たちから話を聞く中で、男の人たちの方が社会の中で実はひっそりと傷ついていたり性的役割みたいなものに圧力や違和感を感じていたりする。

いつかそのことも書きたいなぁと思いながらずっと書けていないけれど、性差による悩みはこれから先もまだまだずっと社会の中に横たわるだろうし、多分だけれど、時代の流れの中で男性特有の悩みももっとクローズアップされてくるように思う。




色々書いたけれど、今は個人が自由に何でも選べるという意味で、かなり生きやすい時代だと思う。

戦争に出兵しなくてはいけないとかもなければ、女だからあきらめなさいみたいに制限されることも相当少なくなっている。

看護師は今じゃ男性でもなる人がけっこうな割合でいるけれど、私はとうとうこの間男性の栄養士をテレビで見た。

記憶が曖昧だけれど、たしか少し前まで栄養士の資格を取るための大学自体が女生徒だけにしか開かれてなかった気がする。

昔からもあったのかもだけど、とにかく◯◯は男の仕事、◯◯は女の仕事みたいなのがひと昔前に比べたらだいぶ変わってきたと思う。

仕事だけに限らず、色んなことを個人が自分の好きに選べる、それが当たり前になっている。

ノムの最後の言葉
「気になっていたお店に入る、いつもとは違う道で帰る。挑戦は冒険です。」
こういう小さな挑戦だけでも十分冒険になる。

そして小さな冒険は確実に自分の世界を広げてくれたり豊かにしてくれる。

それは何もお気に入りの店や場所の発見だけじゃなく、反対に嫌だと感じた経験だってそれが自分の好き嫌いに輪郭をもたらしてくれるから、その時は不服でも後々それを知ったことで得られたものが必ずついてくる。

これを書いている今、実際に初めてのお店に入っている。

写真だと美味しそうだけど、これがパスタもソースもイマイチだった(泣)。

でもよくよく考えたら、私がもしもっと前の時代に生まれていたのなら、「女」なのに車の免許を取って、「女」なのに車を持って、「女」が1人で外食なんかして、「女」が自分の意見を好き放題に言って…となったんだろうなぁと思う(苦笑)。

それを思うと、そういうことに違和感なく堂々としていられる今の時代は、本当に基本的な自由や人権が守られているんだなと思う。

(今回の話は決してノムの発言の揚げ足取りとか批判とかではなくて、私の単なる1個人の思いついたまま書いた散文)

小さな冒険パスタ
(見掛け倒し)

右側の中央辺りに彩雲
裸眼ではっきりと見える彩雲
だったけれど、
写真だとなぜか色ボケ

秋のさくら

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