2019年7月2日火曜日
eat LOVE ⑶ 星トリオ
【ノムのメールより】
まずね、新潟にいったのだよ。
ぼくはカレと広い敷地の中の貸家に住んでいるんだけど、
敷地に、大家さんがときどきやってきてね、
なんというか、彼と彼女(51歳女性の大家さん)とのトリオは、
ふしぎな、血のつながりはない家族?親戚?
そういう間柄となったのだけど、
先日ぼくの誕生日があり、
大家さんが、ぼくの「星をみたい!」って願いを叶えるべく
プランニングをしてくれ、すべての準備をしてくれ、車もだし運転もしてくれ、
当初、長野に行く予定だったのが、天候の関係で、新潟へ行く運びとなり、
上越のほうに、車で4時間くらいかけて、いってきました。
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ノムとミッチーとレイさんについて、3人の巡り合わせを書きたい。
そもそもは、ノムとミッチーはeat LOVE邸へ移り住んだ当初、レイさんと直接関係があったわけではないとのこと。
それが巡り巡って、誕生日を一緒にお祝いする仲にまでなるんだから、凄すぎる。
一応わかりやすい言葉で言えば。
ノムとミッチーはパートナー。
レイさんは2人が住む家の大家さん。
ただ、最初から3人として知り合ったわけではないことが今回話を聞いてわかった。
私はてっきり、最初から3人で知り合ったのかと思ってた。
私の怪しげな記憶と理解で違うところもあるかもしれないけれど、これから書くことはおおよそは合ってるはず。
そもそもノムは友達経由で、レイさん家族が所有する家を紹介されたとのこと。
そこにミッチーと一緒に移り住んだのがいつなんだろう。
けっこうな長さなのは間違いない。
しばらくすると、今度はミッチーが敷地内の別の空き家をアトリエとして借りたいと言って借りたのがそのまま今のアトリエになっている。
ちなみに、ノムたちの家とアトリエとレイさんの母屋とはどれも徒歩10〜20歩ぐらいの距離。
今回母屋で夜も朝もごちそうになったけれども、ミッチーは自宅からトースターはじめその他必要な道具を持ち込んでいた。
この近さが何とも羨ましく、仮に忘れ物してもすぐに取りに行けるのが利点だと思う。←忘れ物や置き忘れ多めの私には超魅力的なポイント。
で、そもそもはレイさんのお母さんが管理をしていたけれども、体調の関係でレイさんが引き継ぐことになって、それで本格的に2人とのやりとりが始まったと言っていた。
2人がゲイであることも最初は知らなくて、レイさんが気付いたのは、レイさんが母屋の荷物を処分するとなった時にその前に一度荷物を見たいとミッチーからリクエストがあって、それでミッチーとノム2人揃って来た時に、「もしかして…」と思ったらしい。
なんとなく想像できるけれど、ミッチーがこれいいなぁと皿か何かを手に取ると、ノムが横から“そんなにあれもこれもなんて…”みたいな感じで手を出して制止したらしい。
その時の仕草を見て、レイさんは2人が恋人なんじゃないかと思ったそう。
私はてっきりレイさんは近くに住んでるのかと思ったら、レイさんはノムたちの家から車で30分ぐらいかかるところに自宅があって、そこから通って来ているとのこと。
後からもっと詳しく書くけれど、レイさんは母屋という場所とそこでノムとミッチーと集う時間をまとめて「自分を取り戻す場所」と呼んでいた。
本当にドラマみたいな世界の話で、でもそれはそこにいると本当にそうなんだとわかる。
本当に、レイさんが全身全霊で自分を取り戻すために必要不可欠な場所で、そして2人が必要不可欠な存在なんだとわかる。
母屋は入った時から懐かしい風貌を携えて私の目の前に現れた。
ノムが事前に教えてくれていたように、
「母屋がまた田舎のおじいちゃん家みたいで、おちつくから、
きっと、ぶっしーも、くつろいでもらえるんじゃないかな、と思ってさ。」
とその言葉通りだった。
家具も最小限で、だけど必要なものは全部揃っていて、すごく落ち着いた雰囲気の家だった。
レイさんに聞いたら、なんと明治時代の建物で築100年越えの家とのこと。
本当にそういう雰囲気を感じる家の内装もあちこちにあって、たしかにそれぐらい昔から引き継がれたものかもしれないと、そうとは知らないで初めて見た時に思った。
押入れの戸や手を掛ける場所(冒頭の写真の中の1枚、花柄のアップのまん丸いもの)は、ものすごくオシャレだった。
本当は、レイさんは母屋を手放してしまう予定だったそう。
母屋を再建させる気はさらさらなかったところにノムとミッチーがいて、そして家を再建させるにあたり色々手入れや片付けがわんさかあったその時に、ミッチーがそれを本当に色々手伝ってくれてとても助かったと話していた。
レイさんが言っていたのが、「ミッチーは言わなくても伝わる」存在だということ。
2人で片付けか作業かをしていた時に、言わなくても必要なものを手渡してくれたり、本当に必要なタイミングで必要なものや動きをミッチーはささっと差し出してくれるらしい。
ノムが「ミッチーとレイさんのホロスコープ見るとわかるんだけど、もうまるで親子とかなんかめちゃくちゃ血縁関係が強い家族みたいな、それぐらい2人のホロスコープって重なってるんだよね」と言っていた。
私も3人宛に送るホロスコープの資料を今日用意して、それを見てわかった。
∑!(◎_◎)!!∑!(◎_◎)!!∑!(◎_◎)!!
本当にノムが言うように、この2人は過去世で親子か夫婦でもやってたんだろうか?と思うぐらい、っていうか家族にしか見えない重なりを星の上でもいくつも持っていて驚いた。
私は相性とかはあまり見ないけれど、これまで見た中で私と両親の強烈な重なりのホロスコープよりも、ミッチーとレイさんのホロスコープの重なりの方が強いかもしれないぐらい。
その築100年を越える家屋の中にいて思った。
もし、レイさんが家を手放すぐらいの決断に至ろうとしたそのタイミングで、ミッチーとノムに出逢わなかったとするなら、もしかして3人の関係はもちろんのこと、今この瞬間を私もその場所で共に過ごすなんてことは絶対になかっただろうなぁと思った。
何でミッチーがその手伝いをやろうと考えたのかは聞かなかったからわからない。
だけど、あの時にミッチーがその時とは違う決断をしたとするなら、今はまた全く違う現実なんだろうことは予想がついた。
その場をというよりも、そこにしか存在しないものを存続させるために、そして再生させるために、まるでミッチーとノムが現れたんじゃないかと思った。
私がいた時も、滅多に自分から何かを口走らないミッチーが、「さっきデジャヴがあったんだ」とポツリと呟いた。
レイさんとミッチーで夕飯の準備を一緒にしていた時に、何かのシーンがデジャヴだったらしい。
ミッチーがわざわざそういうことを口にすると、私みたいに魂だの何だのと普段から話すタイプと訳違って、その言葉にも現象にも重みを感じられる。
それを聞いた時、レイさんとミッチーでいると、そういうデジャヴも起こりやすくなるのかもしれないと思った。
冗談抜きで、今だけじゃなく、本当にいつかのどこかの時代共に在ったのかもしれない…、そんな風に思った。
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【ノムのメールより 続き】
それからなんと、ペンデュラムを手に入れたよ!
あれから、カレにぶしまたさんの話をけっこうしてて、もちろんペンデュラムのことも話していて、
(中略)
ぼくもやってみたいってなって、
ある夜、延々とペンデュラムの画像をみまくって。
これいいかも!って真鍮のがあって、買っちゃおうか、と思いつつも、
なんだかGOが出せず、そのうちに、自分はもたなくていいのではないかと落ち着いて忘れていたら、
カレが大家さんに、ぼくのことを聞かれたらしく、
けっか、ちいさい水晶のペンデュラムが誕生日にぼくのもとへやってきて、
(正確にはペンデュラムみたいなペンダントらしいんだけど)
めちゃくちゃびっくりした。
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ちなみにどうでもいいことだけど、私はペンジュラムとペンデュラム、どちらの表記が正しいのかを知らない。
単に私の携帯が「ペンジュラム」を多用してる関係ですぐそのように変換するから、そうやって書いているだけ。
そういえばノムにそれを聞かれた気がするけれど、私は基本意味さえ通じればどちらでもいいから、多分かなり適当な答え方をしたんだろうなぁ…苦笑。
今回、レイさんとミッチーとでペンジュラムをノムのために手に入れるために2人で協力した話を初めて聞かせてもらって、それがとっても感動的だった。
話があちこち飛ぶけれども、ノムは自分たちのアトリエを私に紹介してくれた時、「ねぇぶっしー見て!これだよ、僕のペンジュラム!」と言って、女の人が指輪とかプレゼントしてもらう時のような小箱を私の目の前に出してきて、そしてそっとフタを開けた。
本当にとても大切そうにやさしく箱を持って、開ける時もスローモーションのようにゆっくりと丁寧に開けていた。
中から細長い形の水晶が出てきた。
ミッチーが付けてくれたという蛍光のキミドリ色の紐も見せてくれた。
「これいいんだけどさぁ…、なんか適当だよね…?」
ノムはそう言いながら、ヒモの改良を始めた。
言い方からして、本当はミッチーにもう少しプラスアルファの仕事をして欲しかったのかもしれない 笑。
ミッチーに直接言えなかったのか言わなかったのか、そんなことを口にしながら見せてくれたノムのペンジュラムの続きの話を、レイさんが今度は夕ごはんの後の時間、4人でいた時に教えてくれた。
ミッチー経由でペンジュラムを欲しがってるノムの情報をキャッチしたレイさんは、まずは近郊のペンジュラム取扱ショップを調べてそれぞれ問い合わせをしたとのこと。
ところがどこも全部、営業やめたとか、取扱がないとか、とにかくすべて全滅だったとのこと。
ミッチーと相談しながら、そういえば某所にパワーストーン屋さんがあることを思い出したレイさんは、そこに行って見てくると言って実際に駆けつけた。
そこはビンゴで、実際にペンジュラムの取扱があった。
店員さんもそれを勧めてくれたらしい。
だけどレイさんの中でしっくりこなくて、ペンジュラムではない水晶のペンダントみたいなものの方がノムに似合ってると思って…と話しながら、レイさんは自分の携帯から当時の写真を2枚見せてくれた。
レイさんはその場で写真を撮って、それをミッチーに送って、ミッチーにはどっちがいいと思う?と聞いて、決して誘導尋問にならないよう2つを同じように並べて聞いたと話してた。
ミッチーもレイさんと同じ意見で、水晶の方がノムに似合っているとなった。
それで決まって、レイさんはペンジュラムではない水晶のペンダント調のものを購入した。
必死にペンジュラムを探すレイさんや、おそらくいつもと変わらない感じでしれっと家やアトリエに普通にいて影でこっそりとペンジュラム探しを手伝うミッチーの姿が目に浮かんだ。
自分たちの大切な人の命の誕生をお祝いするために、想いを形にする。
ひっそりと心に秘めるんじゃなくて、相手(ノム)にもそれが伝わるようにする。
何が素敵かって、そういう話は大人社会ではあえて口に出さないでそのまま黙っておくのがスマートみたいな風潮があるけれど、そうではなく本人にもそしてそこに居合わせた私にも普通にあった出来事として話してくれたところ。
ノムは知っていたとは思うけれど、そういう素敵な瞬間の話は何回聞いても素敵だし、そしてレイさんはそれを自慢とか見せつけるとかではなくて、出来事として話してるに過ぎないその在り方も素敵だった。
意見を求められたミッチーもそうで、日常とは違うシーンでもミッチーはそれを特別だとふりかざしたりはしない風に見えた。
どこかのタイミングでミッチーはレイさんから「今ノムは何が欲しいのかしら?」みたいなことを確実に聞かれたと思う。
実際のミッチーがどんな風に答えたのかは知らないけれど、ただ少なくともノムがペンジュラムに惹かれていることをそのまま見て取って、ノムのことだからペンジュラムに対しては熱弁をふるったのではないかと勝手に思っているけれど(実際に、私と会った後ミッチーに話したとメールに書かれていた)、それさえもそのまま真っ直ぐにうんうんと話を聞いていたんだろうなぁなんて思う。
そして、一番近くでノムの日々を見ているミッチーから見ての「ノムがペンジュラムを欲してる」情報をレイさんに伝えたんだろうなぁと思う。
その全てが何とも粋な流れだった。
今書いてて思った。
ノムと初めてお茶をしたのは5月の終わりだった。
その時に初めてノムの前でペンジュラムを使った。
ちなみに目的は、ペンジュラムを見せることじゃなかった。
出生時間のわからないミッチーのホロスコープの話が出て、ノムはミッチーの生まれた時間を知りたがっていた。
時間がわからないと、どうしてもホロスコープは正確なものが出せない。
ノムを見て、時間というよりも本当にミッチーのことを今よりももっともっと深く知りたいんだろうなぁというのは伝わってきた。
だから、私は合ってるかどうかはわからないけれどと前置きした上で、ペンジュラムでミッチーの時間を出せると思うと言って、それでノムの前で実演した。
実演というより、本当に普段通り単に使ったに過ぎなかった。
他にもペンジュラムをその日は使って、それをノムは目の前で見ていたけれども、私は決してペンジュラムをノムに持つことを促してはなかった。
だけど、その日バス乗り場に向かってノムと並んで歩いていた時、ノムが「僕もペンジュラム欲しいかもしれない」とは言っていた。
けっこうな本気度ではあったけれども、その時の話がまさかレイさんやミッチーも加わっての壮大なストーリーに発展するなんて、あの時は微塵も思わなかった。
あの時、私だけじゃなくノムだって絶対に、自分自ら購入するだろうことを思い描いていたと思う。
その後色んなことを経て、私がノムとミッチーとレイさんと4人で会ったのが6月の終わり。
そのちょうど間ぐらいにノムの43歳の誕生日があった。
5月に会ったのは決してノムにペンジュラムを紹介するためではなかったけれど、もしあの時にノムにペンジュラムを見せることがなければ、ノムはペンジュラムをこのタイミングで手に入れなかった気がするし、さらにはこのペンジュラムがその先の4人で過ごした夜の部の時間のメインになることなんか絶対になかったと思う。
本当に色んなことが寸分の狂いもなく、起こるべくして全て起こっていたんだなぁと思う。
(そして、このシーンを書かなければ、アトリエでのとても大切な時間の中身をド忘れしたままだった( ̄∀ ̄;)。私の中で、アトリエでの時間は、アトリエ見学と前々から見たいとノムにリクエストしていた本を見ることしか記憶になくて、ずい分と長い時間いたけれど何してたんだっけ?とはずっと思っていた。もっと大事なイベントがアトリエであったことを、今書いたことで思い出した( ̄∀ ̄;))
「のむ、みっちー、れいさん(大家さん)という星トリオ」
ノムの3人を表した言葉をそのまま今回のタイトルに充てさせてもらった。
写真はレイさんの母屋の中のものたち。
(順不同)
・ロッキングチェアー…ここに座ったら、もう二度とそこから離れたくなくなるぐらいに座り心地抜群で、次の日の朝、みんながやってくる前にそこに座って身支度をした。
座ってる写真の中のポーチは妹からの誕生日プレゼント、髪ゴムは職場で仲良くなったSさんからのプレゼント。
人様の善意により生活が潤ってる私。
・床の間に掛けられた絵…ノムが描いた絵。レイさんがレンタルさせてもらってるとのこと
・トースター…徒歩10歩くらいのeat LOVE邸から母屋へ運び込まれたもの
・マグネット…ミッチー作のオシャレマグネット
ーーノムとミッチーの日常を描いたサイトーー
eat LOVE
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