何で自分はリバティの布にハマったんだろう?というのはある時から無意識に漠然と自分の中で不思議に思っていたことだった。
世の中には無限大に広がりを見せる布のデザインがあって、今日の今のこの瞬間だってどこかで誰かが新しい布を生み出していても何ら不思議じゃない。
色んなデザインの系統がある中でどういうわけか今回はリバティで、値段は全く可愛くないにも関わらずやっぱりリバティで、それは多少の小金を持っていて買えるだけの財力が今はあることももちろん条件としては大事なんだけど、同じ価格帯やもっと安いもの高いもの色々種類はあって安くて可愛いものは他にもたくさんあるけれど、やっぱりリバティ。
ある程度リバティの布たちが集まってきて1つ最初にわかったことは「これ可愛い!」という感覚が自分の中にあることを知ること。
20代の時に手芸にどハマりした時に好きだったもの、30代の一人暮らしの家の中で使っていた布たち、そして40代になった今の自分が好きなもの、それぞれかなり違う。
20代の時はパッチワークをしやすい細かい柄とかはたまたアフリカのデザインのエネルギッシュな感じの柄とか、幅広く色んな布たちに触れた。
メキシコを旅した時はメキシコの民族衣装にも使われる幾何学模様的な刺繍布にも惹かれてそれは今でも何枚か持っているけれども、ほぼ使わずにわりといつでも取り出せるところに置いてある。
30代の一人暮らしの時は物を極力持たずシンプルに暮らすことが自分のマイブームで、それによってリネン素材だのナチュラルな風合いなものに惹かれて、ちなみにそれらは今でも好きだけれどここ最近の手芸熱による買物の中にはほとんど登場しない。
そして長いこと手芸からは離れていてもう生涯の中で手芸熱は再加熱しないかもと思っていたけれど、なんならそのように思って当時繰り返し読んで中には作り方が紹介されていて作ったこともある、とある手芸作家さんの本をどうやら手放したようで、今それをとても後悔しているくらい。
もう一度探してみてなければ、もしかしたらもう一度買うかもしれないくらい。
そして40代というか43歳の終わり頃から突如火がついたリバティ。
リバティはこれまでも知っていたし、名古屋でちょっとした手芸をする時に立ち寄った、全国のデパート内で主に展開されている手芸屋さんでリバティは常にたくさん売られているもののその可愛さもわからなければとにかく値段がビックリするくらいに高くて、何がそんなに良いものなのか全くわからなかった。(当時はメルカリもしていなかったからわからなくて良かった。色々探してみて、リバティをちょこちょこと欲しい私みたいな人にはメルカリが一番色んな種類をお手頃価格で買えるとわかった。)
(4/16日曜日の朝5時、雨降りの中隣りの田んぼでカエルが鳴いていることがわかった。)
リバティはざっくりと言えば、花柄やパステルカラーが多くて(もちろんそうではないものもたくさんある)、言うなれば「大人可愛い」というようなものだと思う。
ちなみにこのどハマりしている最中に、麻の生地に大胆なおしゃれな北欧系の柄みたいなものが描かれている布もゲットして、それはそれで好きなデザインだからいつか何かに使いたいとは思っているけれどもほとんど見向きもしていない。
見ているのはひたすらリバティ。
で、何がそんなにも好きなのか自分なりに色々思いを巡らせてみた結果わかったこととして、自分が長いことずっと封印してきた「可愛い♡」と感じる感覚や感情をとても自然に出せる対象がリバティなんだって気付いた。
他の布ではそういうことにならないのと、リネンやそれに施した刺繍の生地なんかは今でもかわいいと思っているけれども、それはリバティの時とはかなり違う。
シンプルな中のかわいさというか、かわいいよりも「いいね」って感じ。
リバティは違う。
「可愛い」ってなる。
ざっくり言うと、リバティはいかにも女の子という感じの雰囲気が漂っていて、そういうものは実は私自身とても苦手とするものの1つに数えられる。
正しくは、そういうタイプのものを好きかどうかを感じる前に自分がそんなの持っても大丈夫かどうかを考えて、それでそういう諸々の思考で判断した後に手に取るか取らないかを決める、そういうことが長いこと自分の中で習慣化している。
だからリバティのデザインでも今でも苦手ないかにも女の子ーみたいなのとかパステルカラーオンリーとかそういうのもある。
けれども、リバティを通して「自分はこれが好き」というものをだいぶ素直に出せるようになってきたと思う。
そして自分の可愛いの基準を他の誰かや周りにどう思われるかとかを気にせずに出せるのもリバティが初めてのように思う。
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リバティの布たちを触っている時に気付いたことがある。
リバティの布たちを触る時の私の手はとてもやさしい手つきで本当に大切な何かを扱っているという空気感が漂いまくりで、それも自分ではとっても気に入っている。
普段の私は雑でガサツな感じだけれど、同性の丁寧な手つきもしくはエレガントな空気を普段から持っている人を見ると、うっとりもするけれどそれと同時に自分との差の激しさを感じることも多々ある。
そういうのは目指してないから普段は普段のままでいいけれど、リバティの時だけは普段見られない自分を垣間見ることができて、その時の自分が、自分というより自分の手の感じがいいなぁなんて思ったりする。
言うなれば、男の人が好きな女の子に対してやさしい手つきになる感じとでも言えば伝わるだろうか(笑)。
リバティの布たちを触る時だけは、普段の自分からは想像もできない自分の手つきになって、その瞬間も自分では気に入っている。
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リバティ布たちをあれこれ集めてけっこうな量になった今、「好き」を基準にものを選ぶということをしている自分に気付いた。
世の中の人たちがどうなのかわからないけれど、私は日々の色んな生活の場面で自分自ら選ぶものというのは、よーく考えてみると「好き」という感覚で選んでいるものはとても少ないんじゃないかと思う。
「これなら自分が持ってても大丈夫」とか「これお得!」とか「なんかいいかも」とか、もちろん好きでないものは手にしないけれども、かと言って「好き」を基準にしているかというとそれも少し違うように感じる。
無限大にデザインの種類があるリバティを集めるようになって徐々にわかってきたことだけれど、リバティは「好きかどうか」を基準にして選んでいる。
リバティの中でも好きではないデザインもあるし、何が良いのかわからないデザインもある。
そういうものたちは基本選ばない。
なんならランダムに入るリバティハギレセットなるものを楽天で3つ色違いで買ってみたけれど、その時に当たりはずれがあるとわかったのと(生地がはずれなんじゃなくて好みじゃないだけ)、あとはメルカリで買ったセットも到着してみて思ったのと違ったというのもある。
あと本気のお値下げで超お得に買えたリバティもそんなにも好きではないかも…となったのもある。
それらとは反対に、「この柄、超好き(♡´艸`)♡)なんてのもある。
そして今ある程度数が揃ったから、はぎれセットも1つ1つの柄を見て選ぶ余裕が出てきたのと、これはけっこう前からだけれど、セットものに関しては1つ明確な基準があって「好きではない生地が含まれていないこと」というものがある。
全部お気に入り!なんていうのは超レアな確率だから(それでもその確率をいくつか見事に引き当てているけれど)、相手側のセレクションによっては好きな柄とそうではない柄と色々あって、多少好きではなくても「これならなんとなく好き」とか「これ何となくいいかも」的なのはOKで、でも明らかに「これは好きじゃない」というのがあればそれは選ばない。
そんな風にして自分のセンサーを見ていると、どうやらけっこうな女の子女の子しているような柄や色を選んでいることに気付いた。
ピンクを好きと素直に言えない私がわりかしピンクのものが色々集まって「うん、これ好きだな」とか、こういうガーリッシュなデザイン好きだなとか色々ある。
そう、かなり純粋に「好き」が基準のど真ん中にあって、それを人生で長いことしてきていなかった私には感涙ものの感動がある。
リバティはそういう自分の中にあるものに色々気付かせてくれる、単なる布ではなく自分の癒し、特に女性的なもので普段は超抑え込んでいるような部分を存分に発揮できるアイテムなんだと気付いた。
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友達に週末に久しぶりに会った時に、リバティの話をしたら友達も元々テキスタイルとかデザインとかが好きでリバティの本も持っているくらいだと言っていて、何枚か写真を見せた。
布なんか見せられても困るだろうと思って持って行かなかったけれど、友達は「超見たかった!」と超食いついてくれて、だから今度うちに来てもらってプチリバティ博物館的にリバティのお披露目会をすることになった。
話は変わって、さっきメルカリを見ていたら、多分私よりも年上と思しきとある女性が、手の指の関節が痛くなる病になってもう泣く泣く糸遊びを止める、メールを書くのはもちろんのこと電気のスイッチすら押せないくらいになってしまったから、とりあえず手芸関係を廃業すると自己紹介にあった。
(メルカリをする際には、発送連絡や受取連絡をしないといけないから、音声入力しない限りは自分の手で文章を打ち込んでメール的なメッセージの送受信をしないといけない仕組み。)
それを読んだ時に自分も他人事じゃないなと思った。
私も少しその気がある。
母親の加齢と共に指の関節の腫れや変形を見ていたのと、何ヶ月か前から時々右手の親指の関節が痛む時がある。
一番酷かった時は字を書くのにペンに添える親指の第一関節を少し曲げるだけで痛くて(今は大丈夫)、自分も気をつけないといけない、これから先の人生でケアが必要となる1つなのかな…と今思っている。
それはそうとして、もしかするといつかは針と糸を持つことが難しくなることだってあるかもしれないから、こうして好きだけを純粋に追いかけていられるのも体力との勝負みたいなことが今後出てくるかもしれない。
それはどうなるかわからないけれども、とにかくこの好きを突き詰めていくのは良いなぁと思っている。
リバティを知っている友達も「リバティがすごい癒しになるね」と言って賛同してくれた。
私が長いこと封印してきた色んな気持ちや想いをリバティの布を通して出す機会を得て、そしてようやく出せるようになって自分を癒す機会にも恵まれている。
それはこれまでの心理系のセラピーやワークショップなんかと全然違っていて、女であることに対してずっとどこかで引っかかりまくる、そういうことをようやく解放できるようになる糸口を見つけたような気持ちでいる。
男の人たちが「男らしさ」を求められて息苦しくなるように、私も「女らしさ」を求められたりまたは外見で判断されてからかわれたり傷となるような数々の言葉を受けたりと色々ありすぎて自分自らそういう女らしさから離れるみたいなことをして、そうしたことと少しずつ向き合えるようになってきたなと思う。
だから物欲は相変わらずすごいはすごいけれども、単なる物欲というよりかは自分の癒されてこなかった女性的な感性や感覚が今ようやく癒されるような道筋に乗り始めた、そんな風になっている。
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あと4時間後にはバスの中にいる予定。
浅草橋も日暮里も調べて、初日のランチと2日目のモーニングも決めて、吉祥寺の占いのおばちゃんも予約した。
初日の夜は日暮里に着いてから見て決めようと思っている←一人飲みの予定٩(ˊᗜˋ*)و
天気は2日間とも晴れの予定で、天気に恵まれるようで何より!
新潟を出る時は雨かと思うけれど問題なし。
実はけっこう眠いけれど(いつもなら寝落ちタイム)、ここは気持ちでなんとか乗り切りたい。
リバティにハマってから初めて行くリバティ正規店にも行くからそれもとっても楽しみ♪
時間が許すなら、大型書店で手芸本も眺めたいし、吉祥寺に行くなら少しでも手芸屋さんとかオシャレな雑貨屋さんとか見れるといいけれどどうだろう…。
誘惑だらけの東京旅に行ってきます\(∩´∀`∩)/
2023/04/18 22時過ぎの布団の中
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