ここ何年かの読書は、基本的に図書館に頼っている。
特に小説は、よほど欲しいとならない限りは図書館から借りて読む。
そもそも、あまり本を繰り返し読む習慣がない。
95%以上の本は、人生で一度きりの読書でそれっきりになることが多い。
だから余程これはまた読むだろう!とひどく惹かれるものでないと、まずは買わない。
だけど、書店に行けば「これ読んでみたい!」と思わせる小説がある。
手に取ってほんの少し読んだだけで、または帯を見ただけで、これは何か面白そうと感じるもの。
そんなにたくさんはないけれど、たまにそういう手の小説に出くわす。
話題の新刊ともなると、図書館も揃って手に入れるのが名古屋市の場合はならわしのようだけど、
まぁとにかくすごい予約数だ。
ちなみに今一番気になっている小説は、全館合わせて予約数300を超えている。
当たり前だけど、そんなの予約することもない。
わたしが予約するのは、少なくとも誰も借りない手のものすごーく存在感が薄いもので、下手すると
書庫とかにしまわれているタイプで、だけど徒歩圏内の3つの図書館には在庫がないというもの。
そういうものは予約する。
わざわざ借りに行くのも面倒だし、ましてやその手のタイプは大型書店にも在庫がない。
むしろ図書館の方が確実に在庫を持っている。
そういうタイプの本は予約する。
だけど、予約数が0や1ではなく、何十・何百の単位になるような話題本は予約したことすら忘れ
そうだから手を出さない。
で、今日ふらふらと3つの図書館のうちの1つに行ってきた。
今日行った図書館は多少遠いため、そんなに頻繁には行かない。
せいぜい年間で片手で数える程度。
何が借りたいとかあったわけではなかったけれど、とりあえずふらふらと館内を探索。
今さらだけど最近覚えたことの1つに、例えば「赤川次郎」「あさのあつこ」のように著者単体で
看板が完成するタイプの人たちではなく、「その他 あ」に分類されるようなところこそ穴場だと
いうこと。
「その他」に入る小説家・著述家は、1冊又は数冊程度の出版実績の方たちが多い。
個人的には、そういうところからよくも知らずに借りてきた本の方が、うんとヒットが多い。
去年の暮れか今年の頭ぐらいにこの妙技を覚えて以来、ひそかにはまっている。
そして今日もそれでいくつかの「その他」を見て回った。
お目当てのものたちは残念ながらなかった。
だけど、まさか2冊もいつかは読んでみたいと過去に思っていた本に出逢うとは思ってもなかった。
それぞれ3年前、3年半前にどの書店でも山積みになっていた話題の小説だった。
1冊については、また最近人気が出てきたようで、2つか3つの書店で最近見かけた。
絶対に予約が入っていてもおかしくない(事実、20弱予約が入っていたことをさっき確認した)、
そんな本なのに普通に棚にぽんと並んでいた。
そう、予約もせずなぜかいとも簡単に借りることができた。
こういう時、すごくラッキーだなぁと思う。
そして、過去に「いつか読みたいなぁ」と書店に行く度に思っていた本たちとこうして図書館で再会
できる時も、これまたものすごくラッキーだなぁと思う。
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