最近食べたもので改めて自分の変なこだわりを見つけてしまったことの話。
餃子とカレーライス。
【餃子】
父と母が帰ってくると決まった前の週あたりにお惣菜やお刺身ではないものでパッと食べれる何かを晩酌のおかずにしたい日があった。
その日は仕事の後に何かの買い物にも出ていて、そうだ!と思い出していつも行列ができているラーメン屋さんに行った。
食べたことはないけれどいつも行列なのとこの間は全国テレビにまで出ていたお店だった。
そこの店には今はやりの餃子の自動販売機がある。
評判の良い店だしおいしいだろうと予想して千円でお買い上げした。
帰ってきて焼き方のメモを見ながらその通りに焼いてみた。
おいしいものなんだろうけれど、まさかのこんなところでも「この手の味が苦手」センサーが発動して、食べたけれどもう二度と買わないと即決してしまう、そういう味だった。
お店で焼いて出てくる餃子は好きだし、毎回味がコロコロ変わりまくる自分で作る餃子も好きだけど、とにかく市販されてるあらゆる餃子に共通してある味が苦手なんだと知る。
何の味かと聞かれても私もわからない。
とにかくその味がすると、餃子そのものよりもその味が私の中でクローズアップされるから苦手な味になってしまう。
味の素の爆売れ冷凍餃子もその味がする。
自分で作ったり店のものはそういう味がしないから、もしかすると防腐剤とかそういう類いのものなのかもだけど、ちなみにお惣菜コーナーの餃子もその味がする、その味がとても苦手なんだと知る。
餃子はすごい好きだからもっと気軽に食べたいけれど、家で作るのはとにかく気合いがいるし、外でわざわざ餃子食べに行こう!なんていう習慣がないからこちらもなかなかハードルが高い。
どうでもいいけれど、最近好きな餃子の食べ方は醤油の代わりに味噌を使うこと。
味噌、酢、ラー油がおいしい。
そこにちょろりと醤油を垂らしてもおいしい。
ちなみにテレビでたしか紹介された酢とコショウの組合せは私的には可も不可もなく、それよりもやっぱり味噌推しなところもあって試したけれどそれ以来やっていない。
【カレー】
前からずっと気になっていた無印のカレーシリーズを今年の無印感謝祭的なセールの時に2種類買ってきた。
料理ブロガーの方々も絶賛、舌が肥えてる妹夫婦も絶賛、これはおいしいのだろうと期待値は高まりまくりだった。
結論は、もう買わないかな…という感じ。
これもまた何のこだわりかと思うけれど、レトルト全般のカレーに入ってる独特の味、私はこれもまた防腐剤とかそういうものじゃないかと思うけれど、とにかくその味がする。
そしてレトルトカレー共通のスパイスを多分際立たせたいのかと思うけれど、それとカレーの味とがうまい具合にマッチしてなくて私はどうしても何がおいしいのかわからない。
自分の家のカレーがそんなにおいしいとは大きな声で言えないけれど、母が作るこくまろのルーを使ったカレーや自分が作ったものでもそれが普通に食べ慣れてておいしい。
カルディで買うタイカレーのシリーズで作るグリーン、イエロー、レッドカレーも私は好き。
ある時私はすごい法則を見つけて、先に具材を炒めて少し水を足して煮て、水がなくなるよぐらいのタイミングでカレールーを入れるとそのタイカレーたちはとってもおいしくなる。
具は何でもいい。
具から出る旨みが多分溶け出して、それとカレールーがうまいことマリアージュするんだと勝手に思っている。
最初から全部煮込むスタイルで作った時に全然おいしさが違ったから、きちんと具材だけで煮込んで旨みを引き出すのが大事なんだと思った。
素材本来の味だけで作ると多分雑味的なのが出ないんだと思う。
反対にレトルトカレーはどうしても常温のパウチで一定の期間保存できるように作っているわけでそれが私が苦手な味の素になっている気がする。
私は別にグルメでもないし基本的にほぼ好き嫌いなく何でも食べれるしなんならここに書いたことは棚に上げて全て完食したから食べれないことはない。
だけど味が好きじゃないというのがもはや誰にも説明できないような味の領域で、ある一定のものになるとやたらと舌のセンサーが発達するんだなと思う。
【おまけ】
最近買った調味料でスーパーヒットしたもの。
栗原はるみのデミグラスソース、という粉末の調味料。
田舎の昭和の農家出の母の料理で大人になった私は、デミグラスソースなるものの正解の味は知らない。
我が家でデミグラスソースなんて出てきたことがないし、ハヤシライスやビーフシチューもない、とにかくハイカラな洋食系のものは出てきてない。
大人になってから食べる機会に恵まれたりあとはハヤシライスやビーフシチューはルーが売っているから自分で作ったりもしたけれど、いかんせん食べてきていない代物ゆえ正解の味がわからない。
さらにはハヤシライスとビーフシチューはおいしかったけれども、わざわざリピートしてまで食べたいという感じでもなかった。
とかいう私がどういうわけかこの栗原はるみさんシリーズのものはとてもおいしくいただけた。
しかも買った理由も試してみたい!ではなくて、半額近くまで値段が下がってそれなら物は試しと単純に値段に惚れて買ったという全く期待していないものだった。
イマイチでも適当に使い切れるだろうとたかをくくって買った。
先日、それこそ父と母が帰ってくる日に数えるくらいしか作ったことのない煮込みハンバーグなるものを作った。
煮込みハンバーグも何が正解の味なのかわからないけれども、そして家でも外でも数えるくらいしか食べたことがないから(家だと100%正解を知らない自分作)、果たしてどうなのかというものだった。
事の発端は長野に行くことを断念して帰ってきた日の途中、惣菜屋さんだと思って入った店がなんとスーパーで毎回3つで千円という真空パックでハンバーグを売っているそのメーカーの直売店だった。
私が行った日はセールなのか3つで600円という値段で出てたから私はそれを2パック買って帰った。
父と母が妹宅から帰ってくるということは、すなわち冷凍庫を空けないと妹たちの店のパンを冷凍できない可能性大で、それもあってハンバーグを作ることにした。
で、ハンバーグそのものは1つ100グラムくらいの大きさでそれだけでメインは厳しく、それで栗原はるみさんのデミグラスソースを見て「そうだ、野菜とかでカサ増しして煮込みハンバーグにしよう!」という、はっきり言って計画性なんてゼロで色んな事情が重なったからこその偶然の産物の煮込みハンバーグだった。
これまでも市販ルーは使ったことあるから大して期待などなく、せめて口に合わないということがなければいいなという気持ちだけで作った。
入れたのは玉ねぎ、エノキ、そして豚肉の味噌漬けをしようと思っていたけれど面倒になって止めた豚肉を適当な大きさにカットして塩こうじに漬けたもの、それらを炒めた後水を足して煮て、全然減らないラム酒も足して、そして最後にその粉末のデミグラスソースを入れてコトコト煮込んだら、こんなにおいしいの!?とビックリするくらいおいしいものが出来上がった。
ハンバーグは味付けした後に鍋に入れてグツグツとするまで煮て終わった。
自分は天才だと勘違いするくらいにおいしくできた!
というよりも栗原はるみさんとSB食品の研究の賜物。
名古屋にいた時、栗原はるみ料理ショーみたいなのをデパートでしていたことがあって、それはその場で自由に見れるやつで私も気になって100人近い主婦的な女性陣たちに交じって見たことがあった。
リアル栗原はるみさんはすごかった。
テレビで見るのと同じとても小柄な方なんだけど、調理中はチャキチャキと素早く手早く動いていて、そして私が一番感動したのは最後の盛り付けシーンだった。
盛り付ける時になったら、チャキチャキはすっと引っ込めて、盛る前に深呼吸でもしているのかと思うくらい一瞬の間があって、そして盛り付ける時はお皿に敬礼でもしそうな勢いでとても丁寧に静かに穏やかに作ったものを小さな赤ちゃんを抱っこするみたいなやさしい手つきでそっとお皿に盛り付ける、そこだけスローモーションみたいにとても静かにその動作が行われていて、それはもう普段からそうしていないとその空気感は出せないから普段からあんな風なんだと思うけれど、とにかくその所作が息をのむくらいに美しくて完璧で私はそのシーンが今でも強く印象に残っている。
さらに関係ないけれど、ドミニカにいた頃日系人の方が自宅で開業されている和食屋さんがあって、そこで食べた鶏肉の照焼きとじゃがいもグラタンが絶品で、特にじゃがいもグラタンを私はとても気に入ってレシピを教えて欲しいとお願いしたことがあった。
そうしたら1冊の日本語のレシピ本を出してこられて「これですよ」と教えてもらったのが栗原はるみさんの『ごちそうさまがききたくて。』だった。
名前こそ知っていたと思うけれど、栗原はるみさんなる料理家のレシピなど1つとして知らず、まさかの地球の裏側ドミニカ共和国で栗原はるみさんレシピに遭遇するとはすごいストーリーだなと今でも思う。
たしかジュンコさんていう60歳前後の女性だったかと思うけれど、ジュンコさんは栗原はるみさんのその本を相当読み込んでる風で色々書き込みやら紙やらが挟まっていた気がする。
とても大切にされてる本という感じを今でも覚えている。
書きながら思ったけれど、私ってけっこうおいしいものを食べる機会に恵まれてきたんだなと思う。
個人的にすごく好きというか気になるジャンルは家庭料理。
色んな友達が作ってくれたごはんたち、記憶にないものが多いけれどもそうしたものは1つ1つおいしかったなと思う。
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