2018年10月5日金曜日

空気を読む2歳児

「ふみこにあいたい、ふみこにあいたい、ふみこにあいたい、ふみこにあいたい…(エンドレス)ふみこにあいたい!」

涙声からそのうち本気泣きを始めた2歳の姪っ子メイ。

電話越しに「ふみこにあいたい」を連呼しまくるメイ。

大人が喜ぶ言葉を心得すぎてる!

先日、保育園でのやり取り。

おやつの時間に保育園の先生に「ししょーとおやつたべた」みたいなことを言ったらしい。

保育園の先生が「師匠?」と聞き返すと、本人「えっ⁉︎」となったようで、誤魔化すように顔を隠すようにうつむいて何事もなかったようにしたらしい。

迎えに行った妹が先生から「今日メイちゃんが『師匠』って言ったんですけど、聞き間違いだったでしょうか?」と聞かれたらしい。

妹が実家ではメイの祖母を「師匠」と呼んでることを説明して、先生の聞き間違いではないことを伝えた。

ついでにそれはおばたち(=私ともう1人の妹)の入れ知恵だということまで説明してきたよ( ̄^ ̄)ゞと報告があった。

メイの母である妹も含め私たち三姉妹は、メイにうちらの母親をばあさんだとは教えず「師匠」と教えた。

最初はばあさんとししょーを半々ぐらいでメイは呼んでいたけれど、誰もばあさんと呼ばないのとうちらも師匠師匠と連呼するから、メイの中ですっかり「師匠」が定着してしまった。

ししょーおはよ!
ししょーこれたべたい!
ししょーあそぼ!
ししょーそれダメ!

など、とにかく全て師匠。

師匠と呼ぶのは訳がある。

メイはまだあーうーぐらいしか声を出さず喋れない頃から、ばあさんへのラブが半端なかった。

うちらには挨拶しなくても、ばあさんにだけはわざわざハイハイしたりして自ら近寄ってまでご挨拶するぐらいの惚れ込みようだった。

そして、何でもかんでも師匠のことはよく見ていて、やる事なす事マネのオンパレードだった。

茶碗にお湯を入れて飲んでるのを見れば、自分のコップに入っていたお茶をわざわざ茶碗に移し替えて飲んだり。

口を尖らせて、唾を飛ばすようにブーブーオナラのような音を鳴らすのを見て、メイも大喜びしてそれをマネしたり。

ちなみにこのブーブー音、半年検診か何かで一斉に母子たちが説明を受けてる最中にもやりだしたらしく、妹は本気で恥ずかしかったと言ってた。

ちなみに師匠はメイを喜ばせようとやっているだけで、決してウケ狙いとかではない。

汚いことを教えようとしてるのでもない。

ブーブー音を鳴らすのと、いないいないばあは同じレベルにある、師匠の中で。

師匠は喜ばせるつもりで色んなことをメイの前で披露しているけれど、色々芸人か⁉︎と突っ込みたくなるぐらいの技ばかり教えられてて、はたから見ていると滑稽で仕方ない。

メイもそういうことだけはやたらと飲み込みが早くて、真似する必要もないのに一回で覚えて、2人で同じことをしている。

そして2人でいつまでもゲラゲラと大笑いしている。

一事が万事その調子だから、私たちは師匠と呼び、メイも真似してししょーと普通に呼んでる。

だから保育園で何かを思い出して「ししょー」と出たんだと思うけれど、先生の反応が変だと気付いて誤魔化した模様。

この2歳児、色んなところで空気を読む。

夏、東京の美容師の妹のところにメイ一家が髪の毛をそれぞれ切ったりカラーしたりで行った。
(本当の目的は、義弟実家への里帰り)

美容師の妹いわく「超調子者になってたよ」と言って、何したの?と聞いたら、元々周りが笑うと自分の何かが相手にウケるとわかって同じことを繰り返して相手を喜ばせようとする気はあったけれど、妹が勤めてる美容室ではこんな風だった模様。

ちょうどトイレトレーニングを始めた頃でもあって、妹の同僚の人たち(メイは妹の友達と勘違いしてた模様)に

「トイレにうんちがおちて、
『ポン』って音したんだよ!
へへへ(๑>◡<๑)」

という話を、他の美容師さんたちが笑ってくれるからしばらくその話を延々と続けたらしい。

大人にはその話を自ら語り出すなんてできません、2歳児の特権だなと思う(笑)。

この間は初めての運動会の動画が送られてきた。

障害物競走を保護者と走るものだった。

義弟はかぶりたくないと言っていた水玉模様のバンダナをメイとお揃いでして、2人でレースに臨んでた。
(水玉模様は、妹がバンダナの用意を忘れてたことに気付いて、致し方なく家にある布で急遽作ったらそうなったらしい。)

メイは親族の前や親族の友達と本人が認定した人たちには女王様かと言わんばかりのデカイ態度を取るけれど、基本的に内弁慶だから外ではすごいおとなしい子どもに変身している。

保育園の中でも間違いなくそうで、ずいぶんとおとなしいメイちゃんになっている。

用意ドン!でスタートしたはいいけれど、最初の跳び箱を階段のように上ってまたぐ場面では、まず周りの子たちに行かせて、誰もいなくなったら上っていた。

家とは全く違って、自分が前に出ず、周りの様子を見て順番をかいがいしく(?)待っていた。

常にそんな風だから、最後の平均台を渡るところなんかは周りに誰もいないとわかって、超自由気ままにマイペースで渡り、義弟が手を貸そうとすると絶対にそれを借りない!みたいないつもの家での女王様ぶりを発揮してる風だった。

空気読んでるなぁ2歳児!と思いながら動画を見た。

「ふみこにあいたい」なんてあんなに連呼してくれる人は、人生で他にいないし、もしかしたらメイが最初で最後かもしれない。

メイは最初「ふみこ」と発音できなくて「ひゅみこ」みたいな言い方をしてた。

もうそれもほとんどなく「ふみこ」になった。

メイの成長はちょっぴり寂しさも連れてくる。

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