2018年3月19日月曜日

オルゴナイトの不思議

自分用:1個
プレゼント用:5個
頼まれて代理で買いに行ったもの:11個
購入に立ち合ったもの:12個


合計:29個

 

オルゴナイトが熱い。

1月5日から3月12日までの約2ヶ月で私は6回オルゴナイトを買いに行っている。

2月は28日しかないのになんと3回も行っている。

私は過去に何かのグッズをこんな短期間で買い漁ったことは一度もない。

そしてこんなにも思い入れを強くして買う買物も他に類を見たことがない。

多分3月12日がオルゴナイトを買う最後の日になるかと思うけれど、その日は最終の美を飾るに相応しい日となったし、その日のことは一生忘れないと思う。

 

何せそれまでに5回行った私は、毎回買いに行く度になぜか不思議なことが起こるということには気付いていた。

とにかく毎回有り得もしないようなことが起こったり、これからうまく物事がスムーズに流れますよと言わんばかりのサインを見たりするのが恒例となっていた。

元を正せば3月12日も不思議な流れの中にそもそもいた。

当初私は12日にオルゴナイトの店に行く予定は一切なかった。

なんとなくの気分で、誕生日の翌日に有休を取りたかった。

もう何週にも渡って、週末と平日の自分の状態のギャップが激しくて、いつも月曜日を迎えるとまずは仕事モードに切り替えるところから始めないといけなくて、それがちょっとの切り替えならいいけれど、もう毎週、週を重ねるごとにそのギャップがでかすぎて困っていた。

誕生日の翌日にまたそのモード切り替えをするのはなんとなくだるいのとせっかくのお祝いムードが夜には一気にしぼみそうで、なら月曜日も休みを取って翌日も誕生日の余韻を味わったらいい、そう思って取った休みだった。

休むと決めてからもじゃあ何をするかとかは決めてなくて、ただ家にいると両親が不審がるから、とりあえず仕事行くふりして家を出る必要だけはあって、それだけ守ればあとはもう何でも良かった。

誕生日の前の週に、愛知に住むとてもお世話になっている女性Sさんから、Sさんの友達やその家族の分も購入してきて欲しいと頼まれた。

オルゴナイト自体は、もう制作者の方が制作を中止したことで、あとは数ある分だけが売られている状況だった。

だから一刻も早く買いに行きたかったけれど、頼まれたのは給料日1週間ほど前。

誕生日のお祝いのお金とガソリン代を出したらもうそれで今月の分はお金終了というところだったから、Sさんには給料日以降、当日かその週末かに買いに行くとだけ伝えてあった。

だから12日なんてはなからオルゴナイトを買いに行くなんて全く考えていなかった。

それが誕生日当日の11日、ガソリン代だけおろそうとATMへ行くと、お金が増えていた。

明らかに残高がおかしい。

何でいきなり2万円もお金が増えているのかわからなかった。

通帳をよく見ると、平成20年の誕生日の日に預けられた定期が満期で入っていた。

そのお金も両親が入れてくれたのか親戚の人経由で入ってきたものなのか私は知らない。

当時ドミニカにいたから、どういう経由で誰からのいただきものかもわからない。

だけど、それが11日にガソリン代を下ろすつもりで行ったらそのお金が入っていることがわかった。

それで急遽お金が生まれたことから、オルゴナイトは1日も早い方がいいのはわかっていたから、それで12日に行くことにした。

Sさんにはそのまま事情も伝えて、だから余剰のお金が浮上したから他にも欲しい人がいれば立て替えられる、他にもいるのであればついでに教えて欲しいと伝えた。

これもよく出きていて、元々Sさんに頼まれていた1人の方とSさんがその時間丁度会っていて、その会われた方のご家族の分も引き受けて、それで一気に9個購入する予定となった。

これははっきり言って、本当に必要なら9個全部あるだろうし、もしかしたら全部売り切れているかもしれなくて誰の手にも渡らないかもしれない、それはSさんもその先の人たちも重々承知していたから、とりあえず見てきますということで12日に行ってきた。

途中の細かいストーリーはまた別の記事で書く予定でいるけれど(☆)、12日は史上最高にびっくりしたことが起こった。

そもそもは、オルゴナイトの店に普段店には立たないマッサージ師のミキさんがいられたことに驚いた。

6回も行って、最初からミキさんがレジのところにいたことはこれまで一度もない。

だからとても驚いた。

ミキさんともオルゴナイト話やその他の話でだいぶ盛り上がり、ようやく他のお客さんがきたタイミングか何かで私もオルゴナイト売場の前へ行って9人分のオルゴナイトを選び始めた。

そのお店の良いところは、私がオルゴナイトの前でぶんぶんとペンジュラムを振っていても(振ってるのは私じゃなくてペンジュラム自身だけど)、それをそのまま見て受け入れてくれるところ。

だからそこでは普通にペンジュラムを出してペンジュラムに「○○さんのペンジュラムは?」と聞いて回ってる(さすがに質問は心の中でつぶやく)。

これ普通の店でやったら異常な風景なのはわかるけれど、そこでは何の問題もない。

むしろミキさんなんかはその選び方に興味さえ示してくれる。

ありがたいことこの上ない。

そんな風で私は1人でオルゴナイトたちを前に1人1人のオルゴナイトを選定していた。

そうしたら入り口側から「ぶっしー!」と私を呼ぶ大きな声が聞こえた。

消去法でとっさに1人しか思い浮かばなかった。

声の感じとかじゃなくて、1人しかそんな月曜日の日中に来れる人でオルゴナイトを知ってる友達はいないから。

だからてっきり私はその人だろうと思って入り口側を見た。

見て、本当の本当に驚いた。

まさかの高校の時からの友達だとはゆめゆめ思わなかった。

っていうか何でいるの!?と開口一番言った。

たしかに彼女には誕生日デートの日にオルゴナイトを1つプレゼントした。

そして一目でオルゴナイトを好きになった彼女には売っているお店ももちろん教えたし、そしてそれがもう今ある分しかないことも伝えてあった。

彼女も時間を見つけて早めに買いに行くと言ってはいた。

ただこの友達、転職してからというもの、休みは週1の日曜日だけなんていうのがざらで、ましてや平日なんか絶対に休めない。

いかにも職人の世界というような中で仕事をしているし、労働条件がとてつもなく厳しいのも知っていた。

誕生日デートだって私ははなから無理だと思っていた。

とりあえず彼女には渡したいものがあるから、できればランチとかお茶ができたら嬉しいし、そういう時間も難しければ家に届けに行くからそれだけ少し時間が欲しいとお願いしたほどだった。

だからその彼女に月曜日の昼下がり、そんなお互いの家からは20km30kmと離れた店で偶然遭遇するなんて絶対に有り得ないことだった。

ましてや私たちはもう25年ほどの付き合いになるけれど、お互いに地元にいない時間もあったから正味10年ほどは同じ市内には住んでいるけれど、これまでただの一度も偶然にばったりと会ったことがない。

彼女とは待ち合わせないと会えない。

だから今回偶然にもこうして会えたことの驚きようと言ったらなかった。

私がそもそも月曜日にいるのもおかしな話だけれど、彼女がそこにいるのはもっとおかしな話だった。

彼女いわくこういうことだった。

先週彼女の伯父が心筋梗塞と思しき症状で急死した。

それで葬式の関係で12日月曜日は休みをもらった。

今は職場の一番の繁忙期で、本当なら休むことさえはばかられる状況らしい。

だけど事が事だからということで、休みをなんとかもらったということだった。

ところが、斎場も斎場で大賑わいのようで、結局月曜日に葬式を出すことができず、やむを得ず延期となった。

仕事に行くのも考えたけれど、突然降って湧いた休みで、しかも彼女は朝「2つの選択肢で迷うことがあったら、普段しない方を選ぶこと」というようなメッセージをたまたま本で見て、それなら仕事を休もうとなったようだった。

真面目な彼女なら絶対に仕事に行く。

忙しいのもわかってるなら余計と仕事に行く。

だけど「普段しない方」というのは、仕事に行くことじゃない。

そしてどういうわけか突然亡くなった伯父に、流れてしまった葬式、そして降って湧いた休み、そこに何かあるのかもと思った彼女は休んだ。

そして取り急ぎ時間がある時じゃないとできなかったオルゴナイトの店に行くことを選んで、そして実際に行ってみたらなんと私がそこにいたということだった。

彼女の方もそれはそれは驚いた。

自分のその普段しない選択を選んだ先には私がいるわけだから、お互いに同じぐらいびっくりしていた。

これは書くと長いからここでは書かないけれど、実は私がその日に行くだけじゃなくその時間にぴったりその店にいることはもう奇跡に近かった。

色んなことがぴったりと重ならないと私はその時間にそこにはいない。

しかもそのぴったりと重なる具合というのが、1ミリとしてずれてはいけない。

それぐらい緻密に色んなことが裏側であった。

それを通り越しての彼女との偶然の出会いだったから本当に驚いた。 

続きはこちらの記事で




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