2019年2月25日月曜日

奇跡の果実(18)ギフテッド〜天からの贈り物




>>>1月27日

夜9時になろうとしていた。

AくんからLINEが来た。

今年も東大受験することにしたから、英語の添削をお願いしたいと。

私は2つ返事でいつでもどうぞと言った。

今LINEを見返して驚いた。

AくんからのLINEは20:56になっている。

英語はいつでも送ってきてOKなことやお母さんは受験することを知っているのかを聞いたその後、21:07に私はAくんに聞いていた。

「Aくん、お母さんが潜在意識のブロック取るワークされてるの、受けたことありますか?」



Aくんの話をこの後するために、最初に背景を少し話そうと思う。

今回、この話をするために、Aくんには何を私がブログに書いてもOK!と了解を得ている。

本当にありがたいことこの上なく、私は遠慮なくこの話をさせてもらおうと思う。

Aくんこそが、『奇跡の果実』にちょいちょい登場している「ギフテッド」の子になる。

そして、Aくんは私が名古屋の頃からお世話になっているSさんの息子さんになる。

だから、Sさん経由でAくんと出会った。

私は今でも初めてAくんに会った時のことをとてもよく覚えている。

その頃、Aくんは高校1年生か2年生で、時期的には夏休みで帰省していたと思う。

Aくんは本人の希望で、中学から全寮制の学校に通っていた。

Aくんとその時に何に興味があるかみたいな話をした。

Aくんは宇宙よりも海底に興味があると言った。

なぜなら、Aくんいわく、宇宙に関しては色々と研究が進んでいるけれど海底に関してはほとんど研究が進んでなく、今もって神秘や謎に満ちた分野だから、だから僕はすごく興味がある、とそんな風に話していた。

宇宙もだけど海底に興味があるって、聞いたこともない話で私はびっくりした。

Aくんの学校は規則も厳しく、何でもかんでも持ち込みOKではなかったような気がするけれど、その中でAくんが愛読している雑誌は「National Geographic 」という科学系のもので、その中の記事に関して面白かったものをその時に話してくれた。

内容は忘れたけれども、とても同じ体組織を持っている人間とは思えないぐらいにAくんの発想は豊かで、そして誰も目を付けないところを実にピンポイントで付く知的探究心と知性を持っていて、それらがものすごく光っていた。

自分の高校時代と比べても雲泥の差で、頭がクラクラしそうだった。

ちょうど学校の宿題も持っていて、数学の計算問題は見たことのない記号がオンパレードになっていて、そんな見たことのない記号がこの世に普通に存在するなんて、驚きでしかなかった。

しかもAくんはサラリと「これは簡単です」と言う。

まだ塾の仕事を辞めたばかりだったから、Aくんの頭の良さや視点が飛び抜けて違うことがすぐにわかった。

しかも、協力隊に参加したことで、東大、京大、阪大、お茶の水、早稲田とか、私含め他の世の中の大多数の人が知っている大学出身者にたくさん会って、たくさんのインテリな人たちにも出会った。

だけど、Aくんはその誰とも違っていた。

上手く言葉にはその時はできなかったけれど、頭が異常なほど良いというだけではなく、何かその子にしかない、本当に唯一無二の才能とか知性を与えられているという感じだった。

関係ない話だけど、協力隊の訓練所での訓練の際、全員で大きな講堂みたいなところで受講する講座が毎日何かしらあった。

席は決まっていて、私の右隣りは東大大学院生の男の子だった。

大学を休学してでも参加するらしかった。

私はそんなに頭の良い人だとは当初知らず、気さくで私のアホ話にも付き合ってくれ、良い人だなぁなんて思った。

後から東大大学院に行ってると人づてに知って、私はすかさず本人に聞いたけれど、その時も普段の会話のごとく普通にしていた。

ちなみにその彼のことで一番ビックリしたエピソードを紹介したい。

個人的に講座を開きたい人は講座を開ける制度みたいなのがあって、その彼は主催者として講座を開いた。

何の講座だったのか今でもよく覚えている。

バナナの皮で紙を作る講座だった。

ふざけて言ってるのじゃない。

本気でバナナの皮で紙が作れる!(◎_◎!)。

私も作った。

理科の実験みたいで楽しかったことは覚えているけれど、作り方は全部忘れた。

何でこの話をしたかと言うと、バナナの皮で紙を作るなんていうすごい発想の持ち主の東大大学院生の彼にさえ、私はAくんに感じたような感覚は感じなかった。

その子だって、発想力や発明力、頭の回転や知性なんかはズバ抜けている。

だけど、そのすごいことはわかっても、Aくんに感じたものはなかった。

去年2018年の秋、私はたまたまネットニュースの記事で、全国の高校の東大合格者数のランキングを出していたものを見かけて読んだ。

日にちを見たら10月の終わりになっていた。

当時それを読んで下書きした文章がこれになる。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「絶対に載っている気がする」

そう思ってヤフーニュースを開いた。

ヤフーはメールだけ使っていて、基本的にニュースは見ないけれど、気になるトピックスがあったから開いた。

全国の高校の東大・京大進学率の話。

私には関係ないけれど、知っている子の高校はあるはず!と踏んで開いたら、大当たり。

トップ30の中に入ってた!

ちなみに、塾勤めの時に何人か桁外れに頭の良い子たちがいたけれど、そちらも納得。

愛知県の公立トップの高校がそのランクに入っていて、そこを目指すような子たちを見てたと知った。

そりゃ、私が私立高校の過去問なんて解けるどころか問題の意味すら理解できなかったことに納得(←こういう子たちが受けるすべり止めという名の私立は半端なく頭良い)。

それはそうと、その最初に気になった子のこと。

私はこの子の将来がめちゃくちゃ楽しみで仕方ない。

私は本人に頼まれて、東大受験の英作文対策の添削をしていた。

頭キレッキレの子の会話力と言ったらなかった。

しかもこの子、お母さん経由で私のマニアックな体質も知っているし、その子用のオルゴナイトもペンジュラムを使って選んだ経緯がある。

そのヘンテコ体質についてもものすごーく理解のある子で、それに関して最大の敬意を払ってくれて、私はめちゃくちゃ嬉しかった。

ちなみに高校を首席で卒業したけれども、だから東大に入学するだけの学力は十分に持ち合わせているけれども、結局不合格になった。

(中略)

今年の春、その子がもし違う学部を受験していたのなら、その子は普通に東大に合格してた。

その子が受けた学部は、飛び抜けて点数が上がっていて、他のもっと難しいところがそこよりも何十点と下がる(=合格する)ような異例の事態が起きた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


Aくんのもう1つのエピソード。

Aくんが通ってた高校には超優秀な生徒のみを対象にした奨学金制度がある。

東大合格者を世の中全体から見て多く輩出するという学校の特待生制度。

Aくんはその奨学金の対象者で、おかげさまで高校3年間を奨学金で過ごさせてもらった、とAくんのお母さんSさんが言ってた。

当時を回顧してSさんは、
「本当に目に見える・持っている全てを失い、家、車、人を失った。
人生が転がり堕ちるどん底の始まりだった」
と話されている。

そう、Aくんが高校生になる少し前からSさんは人生のどん底に堕ちて、本当の本当にとても大変な時期に突入していた。

普通の人なら自殺してもおかしくない、そのぐらいの状況になっていた。

私は今でも覚えている。

その転がり堕ちる最初の頃だったと思う。

Sさんは半分泣きながら、電話越しに私にそれを報告するために連絡をくれた。

「ぶっしーちゃん、Aの奨学金が下りたよ!
親の私が言うのもなんだけれども、あの子はやっぱり他の子たちと違うんだよね、何かが。何が、とは具体的に言えないんだけど、とにかく何かが違うんだよ。
でさ、もう私はあの子、学校辞めさせないかんと思ってたの。もうお金もないし、あんな高額な学費に寮費にもう払っていけないから。学校にも相談しに行かないといけない、あの子にも言わなきゃいけない、そこまで覚悟決めてたんだよ。
そうしたらさ、奨学金がおりたの。
あの学校は本当の成績優秀者にしか奨学金は出ないんだよね。授業料はほぼ免除。寮費とか食費は払えるギリギリかな…。
本当に今回は守られてる、何かに守られてると思った。どんな手段を使ってでもこの子をあの学校に居させ続けるために、何かとてつもない力によって守られているのかな…って思ったの。
私からしたら辞めてもらって公立高校に移籍してもらう方が本当に助かる。だけど、天なのか神なのかはわからないけれど、そういうところはそうと判断しない。あの子を何としてでもあの学校にいさせて、あの素晴らしい教育を受けさせる、そういう言葉では説明できないような力が働いていると思うの。
本当にありがたい。
親の私があの子にしてあげられないことを、学校が代わりにしてくれる。奨学金という制度であの子の命をあそこに繋いでくれてる。もう、本当に感謝しかない。
しかもあの子、私の子どもだとは信じられないぐらい、本当にその奨学金をもらえるぐらいに勉強ができるんだよね。あの子が自分のために勝ち取った奨学金でもあるんだよね。
本当の本当にありがたい。
もう辞めなきゃいけないところまで来ていたのに、あの子自身の力と学校の協力で、おかげさまであの子を辞めさせずに学校に通わせられる、本当にありがたいとしか言葉がない」

泣きながらSさんはそんなことを私に伝えてきた。

Aくんの通っている学校はすごく特殊な教育プログラムを持っていて、全国各地、なんなら海外からも受験する子がいるぐらいの学校らしい。

そんなところでずっとトップを取っていて、しかも開校以来初めてのダブルだかトリプルだかの功労賞的なものを受賞したようで、本当にとっても優秀なのは、Sさんが後に教えてくれたことで知った。

ちなみにSさんは、ある意味とても変わったお母さんで、奨学金のことや部活のこと、学校の変わった制度でSさんが心惹かれたものは何回か私に話をしていたけれども、子ども本人の学力には一切興味がなくて、私に何回「ぶっしーちゃん、偏差値ってなにぃ?」と聞いてきたかわからない。

「偏差値100ってないの?」だの「じゃあ0点なら偏差値は0にならないの?」だの、何回説明しても全く通じなくて、私は何度も大笑いした。

塾でお母さんたちに何百回も説明していたから、私は偏差値に関しては相当上手に説明できると思うけれども、Sさんは興味ないだけあって、全く理解しないままAくんの卒業の時を迎えた(笑)。

今回のこの話をするために、Sさんにはブログにどんな言葉で伝えていいかを確認した時、最後こんな風なLINEが送られてきた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

本人の、
人格、努力、結果を残していたのも学校長の目にかなっていたんだと思う。 

手術数日後、病院へ向かう痛みと闘う過酷なあの時
副学校長から携帯に連絡が入り、いただいた言葉は今でも大切にしているんだ。
忘れようにも忘れられない、身体の激痛が伴っていたからね。
光の感覚と、身体の激痛は、天と地ほどかけ離れていたな。

(まだまだ奇跡的な事はありますよ)

あと、母子家庭の私学就学金みたいなものをいただいていたので、ほぼ無料に近いものでした。
全てが繋がり奇跡的でした。私がどんな状況や状態であっても、彼は学園に行くようになっていたと、つくづく思うところです。
その学園の経験と、
その名前が彼には
欠かせない、必要だったのだとつくづく感じたものでした。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


Sさんが「その名前」という言い方をするのはものすごく珍しい。

人生で山ほどの修羅場を体験したSさんは、中身こそ本当に徹底的に見定めるけれども、名前で何かを判断したりはしない。

名前で何かを決めることもないし、それで世の中では色んなことがまかり通っていても、Sさんはそういうことにはとても慎重なところがあるから、名前だけ見て何かを判断することもない。

だけどSさんは、Aくんにとって【『その名前』が欠かせない、必要なもの】と言われてる。

普段そんなこと絶対に言わない人が言うから、Aくんの学校に対して並々ならぬ価値とそれを絶対的に必要とするだろうAくんの人生そのものへの想いを感じた。

Sさんと上に書いた内容をブログに載せていいかも含めて電話した際、当時の状況を口頭でも教えてもらった。

当時Sさんは体に強烈な痛みを伴う手術を受けたばかりだった。

術後も痛くて、痛みは極限に達して全身を蝕(むしば)んでいた。

その状態で通院しなければならず、しかもSさんの代わりに運転してくれるような、そういう意味で頼れる人が近くにおらず、自分で車を運転して行くしかなかったと話されていた。

そんな時に副学校長から電話が来て、Aくんの奨学金の話をもらったとのこと。

その話を聞いてSさんは、
「状況がどうであっても通るものは通る。
自分の置かれている状況に負い目を感じなくていい。
どんなに望んでも残りたくても残れない、そういう状況だってあるのに、Aはこうして残る道を与えてもらえた。
宇宙ってすごいな、本当にそういう奇跡を起こしてくれるんだ」
と思いながら、体は痛みで悶絶、でも心はこの上ない奇跡に満たされて…という状況だったと教えてくれた。

SさんはAくんがどんな道を歩んでも全力で応援するお母さんだし、ああしろこうしろとは一切言わない。

Aくんのこと、Aくんの人生そのものを全身全霊で信じている。

そのSさんがここまでAくんの歩んだ道のことでこだわっているものは他に何もない。

学校のブランドとかそういうことじゃない。

Sさんが本当に大切にしているのは、Aくんの人生そのものと、その中で彼が勝ち取ったもの、それを支えてくれてる周りの人たち、そうしたものをとにかく大切にされてる。



話は戻って、1月27日。

英語の添削をお願いするAくんのLINEを見た瞬間、「Sさんの潜在意識の中にあるブロックを取るワーク」が頭の中に浮かんだ。

添削はするにしても、Aくんが本来合格のためにやらなきゃいけないのは、そういう勉強とかではないんだと直観的に思った。

私の中ではもうはっきりと「潜在意識にある余計なブロックを取り除く」ことが何より先決だと感じていた。

どう考えても、Aくんが不合格になり続ける理由は学力じゃない、そこだけがとても際立っていた、私の頭の中で。

不合格になるならなる他の理由や他の阻むもの、それはもう目に見えない領域のものだと感じた。

そして続けざまに、「ギフテッド」という言葉と「Aくんへの癒しのレシピ」の情報が私のところに来た。



先にギフテッドの特徴をここで紹介したい。

引用元はWikipedia。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

・先天的に、平均よりも、顕著に高度な知的能力を持っている人のこと。または、先天的に、平均よりも、顕著に高度な知的能力を指す。

・ギフテッドは、外部に対する世間的な成功を収めることではなく、内在的な学習の素質、生まれつきの学習能力を持つことを指す。

・ギフテッドとは、同世代の子供と比較して、並外れた成果を出せる程、突出した才能を持つ子供のことである。

・ギフテッドにおける高度な知的能力の傾向は、誕生時点から、生涯にかけて見られる。

・ギフテッド (gifted)は、贈り物を意味する英語の「ギフト (gift)」 が語源であり、神または天から与えられた“資質”、または遺伝による生まれつきの「特質」と言える。「ギフテッドの才能を伸ばす」という言い方はできる。しかし「こうすればギフテッドになる」とは言わない。

・ギフテッドは早期教育や、他人よりも早く多く習得する先取り学習によってギフテッドに成長するようなことはない。ギフテッドは自ら常に多様な「知的刺激」を切望して満たし、自分の好みの学習方法で、自分の興味のある分野を極めて深く掘り下げて探求する傾向にある。

・一般的にギフテッドは同年の人間より速く、深く、広く学ぶ。

・高い論証能力、独創性、好奇心、想像力、洞察力、芸術性、共感的理解、豊富な語彙、優れた記憶力を持つ傾向にある。わずかの反復で全体概念を修得しやすい傾向がみられる。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

で、ここからが私の超絶怪しい記憶を紐解いて何とか書こうと思う部分だけど、先に弁解を1つしたい。

2月17日、だからAくんから英語の添削をお願いされて3週間経った頃、私はSさんに「そもそもどうしてAがギフテッドだってぶっしーちゃん気付いたの?」と聞かれた。

実はあれからずっとずっと思い出そうとしているけれど、断片的にしか覚えていない。

その断片的な話をこれからする。

私はAくんにお母さんのする潜在意識のブロックを取る心理療法を受けたことがあるかどうかを聞いて、あの後けっこうすぐにAくんへの「癒しのレシピ」がやってきた。

やってきたというのは、Aくんに伝えるメッセージがAくん自身の潜在意識なり魂から私の方に向かってもたらされた。

で、それは27日のことだった。

28日は他のことでバタバタしていたのか何なのか、Aくんへの癒しのレシピを書かなかった。

翌日29日にノート出して色々頭の中にあるものを取り出して書いている。

でも、少なくとも27日には私はもうAくんが「ギフテッド」だというのは気付いた。

ただどうしてその言葉が私の中から出てきて、どうやってそのことを自分の中で確証したのか、その辺りがさっぱり思い出せない。

そして不思議なことに、当時のことはほとんどノートに何も書いていない。

唯一見つけたのが28日月曜の日付で
「いやしのレシピーAくん」
というメモ書きだけだった。

でも私はたしかに「Aくんはギフテッドだ!」と確信に至った瞬間がある。

今思うに、あれは天啓のようなものだったんだと思う。

もしそうなら、私の記憶が抜け落ちてることも、記録がないことも頷ける。

本当に大切なことだから、それがはっきりとわかる形で当時は「ギフテッド」という言葉が私にもたらされてる。

でも、もうお役目は終わったことだから、今当時を思い出そうとしても思い出せないようになっている。

神隠しみたいな、そういうレベルのことだったんだろうと私は解釈している。

しかも、これを書くためにもう一度Wikipediaのギフテッドの説明を見たら、当時見た時と様子がだいぶ違っていた。

編集は5ヶ月前と出ていたから、この1ヶ月ぐらいで中身が変わるわけもないんだけれど、私が見た時に「これAくんだ!」とわかるぐらいに言葉が画面から浮かび上がるみたいな感じで、私はスラスラとそこから要点をきれいに抜き出していた。

私の目にははっきりとどの部分をAくんに伝えなきゃいけないのか見えていたし、それはすべて読まなくてもこことここみたいにパッと見てわかるようになっていた。

でも今見ると、そんな風ではなくなっている。

今だときちんと読まないと抜き出せないし、途中でというか最初の2つ目ぐらいで疲れ切って読むのをやめたぐらいだった。

よくあんな風に抜き出せたな!と思った。

あの時の私は、実にスラスラと要点だけ抜き出すことに成功していた風だけど、実はそのように説明が見えていただけで、今見ると細かく読まないと要点を上に載せたみたいには引っ張ってこれないことがわかった。

あの作業も神がかり的だったんだなと感じた。

私側の事情はいいにしても、やっぱりあれはAくんへの天啓として私は「ギフテッド」という言葉を得たと思う。

Sさんからも「何でぶっしーちゃん、その言葉を知ってんの?」と聞かれたけれども、それも今考えたら何で知ってるんだろう?という具合。

元々何年か前にギフテッドだけじゃなく色んなジャンルのブログを読むことにハマってた私は、その中で知ったと思う、たしか。

Aくんは違うけれども、ギフテッドはけっこう発達障害と紙一重みたいなところがあって、ただ私は我が子がギフテッドだと認識している親のブログをいくつか読んだことがあるけれど、私はなぜか「それ違うよ」と思っていた。

何かが違っていて、特別と思いたいのはわかるけれども、いやそれ違うよみたいな感覚があった。

厳密に言うと、私はものすごく頭の良い人たちにそこそこの人数出会ったわけだけど、「ギフテッド」と思った人は誰もいないのと、そして何よりも私はギフテッドにこれまで会ったことがない。

にも関わらず、私は何の疑いもなく「Aくんはギフテッドだ」と確信したし、そのまま自分の部屋の前で夕方か夜に「Aくん、あの子ギフテッドだ!」呟いたことも覚えている。

私の勘違いだと悪いから、「ギフテッド」と入力してネット検索をかけたら、Aくんは見事にギフテッドの特徴にドンピシャで当てはまっていた。

諸々を総合的に考えると、その「ギフテッド」というのは、Aくんの魂側からもたらされたことなんだろうなぁと、もう準備ができてるからあなたから伝えてあげなさい、ということだったんじゃないかなと思っている。

あれは、もう本当の本当にAくんが自分の持っている特殊な能力に気付いて、次に進むための絶対的に欠かせない儀式みたいなものだったんだろうなぁと今の私は感じる。



ちなみに、AくんにギフテッドだとWikipediaの説明も足して告げると、こんな風に返ってきた。

「ギフテッドのWikipediaを読んで、僭越ながら自分に近いと感じたものをあげるとすれば、比較的少ない反復回数で学校の成績をおさめられた点や関心が広いこと語彙に気を使う、単純な暗記が好きでないと言ったところです。
ただみんなそうなんじゃないかなあとも思います。
 一方で独創性を自分が持っているとはそれほどは思いませんでした! いわゆる突飛なことをするといったことはこれまであまりなかったと思います!」

「『みんなもそう』ってどういうこと?( ̄∀ ̄)」「『突飛なことをするといったことはこれまであまりなかった』って( ̄∀ ̄)?」と思った私は、もっと突っ込んで、Aくんがどれだけ他の人たちと違うかをさらに詳しく説明した。

塾で何百人の子どもたちのそれぞれの長所や強みを保護者懇談用の話のネタとして探さないといけなくて、それでものすごく細かく人を見る目が育った私には、Aくんが本当に他の人たちとは違っていたことは一目瞭然だった。

ちなみに突飛なことはしないけれども、考え方や発想は他に類を見ないぐらいに突飛なところ満載の子。

私がすごい長文を書いて説明したにも関わらず、Aくんの返事はこうだった。

「独創性があるに越したことはないので、あると言って貰えて嬉しいです!笑
興味深い言葉の提供ありがとうございました!おもしろかったです😆」

普段から返信は短めだけど、私はズッコケそうだった。

なんだろう?私の興奮度とは反比例するかのようにAくんは「興味深い」の一言で終わりで、私からすると「えっ(´⊙ω⊙`)?」って感じだった。

ちなみにもうあれから1ヶ月近く経つけれど、Aくんはギフテッドをあまり認識してないのは相変わらずなのと、「Aくんって発想が面白いよね」と言うのと「Aくんはギフテッドだよ」と言うのと、同じぐらいにしか思ってないと思う( ̄∀ ̄)。



私がAくんがいかにもギフテッドだと思ったエピソードを紹介したい。

東大の英作文は、英語力もだけど、発想力、思考力、分析力、自己表現力なんかを短い英作文の中で求める。

過去問は毎回ぶっ飛んでる。

問題によっては、私なんかは問題文すら理解できないこともあった( ̄ཀ ̄;;)。

Aくんがいつも問題と解説と回答例をセットにして写真で送ってきてくれてたから、私はその問題文の解説を解答例よりも見た気がする。

「こういうこと聞かれてるわけねー、なるほど!」みたいな、添削以前の問題だった( ̄∀ ̄;)。

場合によっては、私は問題文の解説を理解するために国語辞典だの英和辞典だのを出して読んでいたぐらい(  ̄Д ̄;)。

本当に変な質問ばかりで、その中で一番まともだけど一番難易度高いなぁと思ったのが「当校の印象について述べなさい」だった。

東大そんなこと聞くの?と思いつつ、これ一筋縄じゃいかないのがすぐにわかった。

簡単過ぎるようだけど逆に難しい。

ちなみにAくんの書いてきた答えも超シュール過ぎて、私は吹き出すかと思った。

Aくんはなんと、校舎内のトイレの素晴らしさについて述べていた。

ウケ狙いじゃなく、ガチで。

しかも理由が凄かった。

その問題に取り組んだのは、まだAくんも英作文に悪戦苦闘してた時で、私はAくんに何を英作文で書こうとしてたのかを詳しく聞いたからものすごくよく覚えている。

当時の英作文が出てきたから、それを和訳したい。

ちなみに質問はこうだった。

「あなたが今試験を受けているキャンパスに関して、気づいたことを一つ選び、それについて60〜80語の英語で説明しなさい。」

上の質問に対してのAくんの答え。

「このキャンパスにはたくさんのトイレがあることに僕は気付いた。
たくさんのトイレがあるメリットについていくつか述べたい。
1つ目、学生たちはトイレを探すのに無駄な時間を浪費しなくて済む。もし1つのトイレが使用中で使えなくても、学生たちは近くの別のトイレに行けば解決するから、時間を無駄にすることがない。
2つ目のメリットは、周りに人がいると気になってしまうような人が、誰もいなくて気兼ねなく使えるトイレを見つけやすい。
それらゆえ、学生たちは快適にキャンパスライフを送れると僕は考える。」

目の付け所があまりにもユニーク過ぎて、そういう発想って全受験生の中でもAくんだけだろうなぁと思う。



Aくんに与えられているそのすごい知的能力の高さと唯一無二の発想力、私は何でAくんにそれが与えられているのか、生まれた時から授けられているのか、お母さんのSさんから話を聞くとさらによくわかる。

「ギフテッド」という言葉は「gifted」と英語では書いて、その語源は「ギフトーgift」贈り物から来ている。

天からの贈り物、それがAくんに与えられている。

今日たまたま見たネットの記事で面白い話があった。

知恵というのは、善にも悪にも使えると。

Aくんは間違いなく善のために使える人で、世のため人のために全力を尽くす心意気をいつも持っている。

そして自分の類まれな能力を鼻にかけないし、すごいとも言わない。

常に謙虚で温厚な性格の持ち主で、いつやりとりしてもとても気持ちの良いやりとりができる。

Aくんの高校の同級生たちは今春卒業して新社会人になる。

私だったらそんな状況、いたたまれないけれども、Aくんにどう思っているのかを今回癒しのレシピを書く前に一度聞いた。

そうしたら、Aくんはこう返信してきた。

「同級生は今4年生です!来年から社会人になります!
僕はそれについて特に思うことはないです。ただみんなは凄いなあと感心するばかりです! 僕はしっかりした生き方はできないし、生き方は人それぞれだから別にいいかなあと納得してしまっています!」

Aくんは無理してそう言ってない。

本当に心からそう言ってる。

相手を敬う心を、それがたとえ同級生の友達・仲間であっても、そこをきちんと持てる。

もう私には言葉がなかった。

ある時のエピソードが頭をよぎった。

SさんがいつだったかAくんと2人でちょっと良い店、割烹風のお店にランチに行った時の話をしてくれた。

来ていたお客さんのグループで、本当に耳障りな話ばかりをしている人たちがいて、Sさんは非常に不愉快極まりなかったらしい。

店を出た後、Aくんとそのお客さんの話をすると、Aくんはこう返してきたらしい。

「あの人たちのおかげで、ああいう敷居の高いお店ではあったけれども、緊張せずにリラックスしてごはんを食べられたから良かった」

Sさんは、その言葉にハッとさせられたと言っていた。

Sさんはいつも言う。

「あの子は本当に人のことを悪く言わないの。そしてどんな状況の時でもそれを必ず違う視点で見て、その中で良いことを見つける目があるんだよね。本当に私の方が見習わなきゃいけないぐらい、あの子は人間ができてる」

Aくんは、本当にどんなものに対してもそこに宿る明るい部分、プラスの部分が見れる子で、そしていつも冷静な風でいて実はすごく情に厚く、懐が深くて正義感に溢れている。

人を陥れるとか人を踏み台にするみたいな発想が一切無くて、成人した男性とは思えないぐらい少年のような真っ直ぐな心を持っている。

中年になろうが老年になろうがこのまま年を重ねるんだろうなぁと思う。

Sさんが教えてくれた別のエピソードで、いつかAくんが薬の研究者を目指そうとしていた頃があったとのこと。

それは体が弱くて30回近く手術を繰り返したお母さんを見てそう思ったのもあるかと思うけれども、Sさんが教えてくれたAくんが薬の研究者に目を付けた理由がすごかった。

「病気を治すのは医者じゃない。医者は薬を処方するだけ。病気を治すのは薬なんだよ。その薬を研究したい」

そう話していたそうだった。

こういう人柄だからこそ、Aくんにギフテッドの能力が与えられているんだと思う。

誰でもいいわけじゃない。

Aくんという人だからこそ、その能力を正しく使えて人のために活かすことができる、そう判断があって贈られている贈り物だと私は思っている。



今日2/25現在振り返って思う。

これは後から書く記事に詳しく書く予定でいるけれど、Aくんは私の状況を何も知らない時にポンと連絡をくれた。

私もそれはすぐに気付いたけれども、1月の下旬において私と連絡を取り合う人というのは相当限られていた。

しかも、相手から来る人というのは本当にごく一部だった。

おこがましい話だけれども、1月7日におじいちゃんの霊魂が登場して以降、その後2月のあたまぐらいまで、霊界からのエネルギーが相当強く働いていたと思う。

今の比じゃなく、本当に強かったと今振り返って特に思う。

そんな渦中に普通に連絡くれた人というのは、相当特殊な事情や人生の目的がある人たちしか来ないことに私は気付いてた。

Aくんはまさにその1人だった。

年明け前からでも良かったわけだし、もっと早い時期から添削を依頼するでも良かった。

だけど、1月27日のタイミングでAくんは連絡をくれた。

これはめちゃくちゃ意味があることだとわかったのは、その後だった。

その意味に関しては次回以降話す。

まさかAくんのこの一石を投じるみたいなことが、お母さんであるSさんの長年の懺悔に似た気持ちや罪悪感に悩みに悩んだことを解消する出来事に繋がるなんて、その時誰が思っただろうと思う。

Aくんは、自分のためとお母さんのためと両方の役目を担って、今回私に連絡してきたんだと私は思っている。

事実、Aくんの英語の添削はどれも10分もあれば終わった。

以前は3時間とか普通にかかっていたから、べらぼうに時間短縮したのがわかる。

だから、今回Aくんははっきり言って、私の英語力は要らない状況だった。

だけど繋がった。

それは今はまだ全容が見えないからはっきりとはわからないけれども、色んな人たちの色んな人生に関わるから、Aくんは連絡をくれたんだろうと思っている。

最後に、1月29日にAくんに書いて送った「癒しのレシピ」を紹介して終わりにしたい。

この癒しのレシピが次のストーリーに繋がっていく。

あと、冒頭の写真は、何個か前のブログでも紹介した、Aくんから来たスタンプ。

ここに書かれた話にピッタリの言葉になっている。

「感謝するぜ  これまでの  全てに!!!」


********************

【Aくんの癒しのレシピ】

《Aくんの才能》
・周りに流されない力
・芽の出ていない土をずっと持ち続ける力、それを見守る力
・状況を見極め、それに合った方法で、自分の軸をぶれないようにするためにはどういう風にしたらいいかをちゃんと考える力(←これのみ、吉本ばななさんの『人生の旅をゆく 3』からの引用です)
・物事の本質を見極める力
・自分の不器用さを認めていること、そしてその自分で生きていく覚悟
・周りの人たちのことを素直に“すごい”と思える心
・飽くなき探究心
・人とは違う視点で物事や状況、人物を観察・解釈する力
・人にさりげなくできる気遣いやさりげなくさっと渡せるやさしさ
(ギフテッドに関しては、別のメッセージに書いたので割愛します)


《今後伸ばすと良い力》
・自分の才能や資質を育てていく力
・自分の才能を受け取るための器を広げていく力
・自分には何ができるだろう?と自分の好きや得意を細かく出していく
・そうした自分と社会の接点を見出していく
・自分のために社会で活躍する場を作っていく
・自分に納得できる、自分の生き方に納得できる人生を切り拓いていく
・周りの人たちを頼っていく力


《Aくんに今必要な行動》
(やれるものからやっていくといいです)

・お母さんに自分の食べたいものをリクエストして作ってもらって、2人で家で食べる
→これに関してはお母さんにすでにお願いしてあります。お母さんには、妹やお兄ちゃんは抜きで、Aくんと2人だけ、その時はAくんだけのお母さんになってくださいとお願いしました。
一生の中で、意図してそういう時間をどこかで持つというのは、何か特別なものをその時や後々に運んできてくれると思います。

・お母さんに全てを任せて、お母さんから潜在意識のブロックを再度取ってもらう。
やり方や数は、完全にお母さんに任せてしまう。(←私はその方法でやってもらって、それが効果てきめんでした!)
なんなら遠隔で受けてもOK。
→これもお母さんにすでに上の件と一緒にお願いしました。ブロック取りのワークに関しては、Aくんから一言お母さんに「ぶっしーさんから聞いてると思いますが、潜在意識のブロック取りをお願いします」と連絡を入れてください。

※この件に関しては、もし私がどうしてお母さんに任せてすることを提案しているのか、Aくんが気になれば連絡ください。きちんと説明します。

・youtubeで変わった大人たちの生き様が見れるような動画を探して見る

・漫画『ジョジョの奇妙な冒険』を読む

・映画を観る(DVD出てます)

ー『ギフテッド』…こちらは、ギフテッドの人の特性を見るためです。ストーリーはそこまで重視しなくていいです。
(私は見たことないから全くどんな映画か知りません)

ー『ペイイットフォワード〜pay it forward』
…こちらはストーリーを見てください。

・人に言わなくていいから、自分の中で感じている気持ちを自分の中で受け止めるようにすること

・音楽『それが大事』…歌詞を聞いてください

・きっかけは何でもいいけれど、心が動いて涙を流す体験をする。
(映画、本、日常の何か、何でもOK。悲しいでも感動したでも、涙の種類も何でもOK)


[追記]
漫画と映画は、ペンジュラムを使って引っ張ってきた情報です。
一応ここに書かれているものは、全てペンジュラムで、Aくんに伝える伝えないを確認して、それでYESが出たものだけ書いてます。


《その他》
・社会の作られた基準や価値観で生きないこと
(例えば、三浪して恥ずかしいとか、変わってるなど、社会にある当たり前みたいな価値観や基準に流されないでね、という意味です)

・ギフテッドゆえ、人とは違っていて誰からも理解されない苦労を伴ったりすることもあるけれども、その違いこそがAくんの才能です。そしてわかってくれる人、理解を示してくれる人、Aくんを必要としてくれる人たちが必ずいます。

・自分が自覚していくことで、Aくんの力がもっと伸びたり広がったりします。
“自分にはそんな力ない”と否定したくなる気持ちが湧いたのなら、その時はその出てきた気持ちを否定せずにそのままにしておいてください。
けれどもできるだけ“もしかして、ぶっしーさんの言った通りの力が自分にあるのかも”と前向きに捉えていく方が可能性がどんどん広がります。

・Aくんがこの4年間で得たものはかけがえのないものです。
何も肩書を持たず、社会的には敗者のような立場になって、先も見えず悶々としただろう時間をここまで積み重ねてきたその精神力と忍耐力。
相談したり心から話したりできる人が周りにいない中で生きる力。
一般的に、周りから理解されない状況に身を置くことで、ギフテッド特有の(誰からも理解されないもしくは分かち合えないことなどから派生する)孤独に対して、それに耐えうるだけの力を養っていたこと。
高校卒業と同時にストレートにいかなかったことで得た経験値は、他の何物にも代えられません。唯一無二のすごい財産に今後必ず化けていきます。
だから大丈夫!

・怒りたい時は怒っていいし、嫉妬心や劣等感が湧いたらそれも普通だし、誰しもが通る道だから大丈夫!
自分の中から出てくるもの、負の感情も含めてそれ全部大切なのものだから、脇に追いやらないこと。
いきなり全部は受け止められなくてもOK。少しずつでOK。
(ちなみに私は10年近くそうした感情と向き合ってもまだまだです)

・社会的価値観に一切重きを置かないお母さんを持てることの幸運。
(塾の仕事をしたおかげで何百人のお母さんと会って話をしてきたけれども、あんなにも外の情報や社会の中に普通にある歪んだ価値観とかに動じないお母さんって他にいないです!)

0 件のコメント:

コメントを投稿