2018年7月28日土曜日

皆既月食

皆既月食を見るために、1時間おきに目覚ましをかけて夜中に起きた。

今かな〜という頃、3時半過ぎ。

なんと西側は山が邪魔して何も見えない。

外に出て見えやすい位置に行っても見えない。

明るさから言って、多分月は出ている。

けれども山の裾野に隠れてる。

迷ったけれど、車を出すことにした。

開けた場所に行けば見える気がしたから。

予想は外れ、車を走らせれば走らせるほど、今度は空全体が明るくなってきて厳しいなぁと感じた。

空が見渡せるスポットに着いた時には、東側の空が赤く染まっていて、太陽がそろそろ昇ることがわかった。

あきらめて家に戻った。

皆既月食は見れなかったけれど、朝焼けを見れたから、しかもそんな時間に見れることもないから、これはこれで良かったなと感じながら運転してきた。

月曜日から火曜日に変わってすぐの真夜中、赤褐色の大きな月を見た。

スーパームーンみたいだった。

今日に変わってから同じような時間に月を見た。

今日の方が満月で皆既月食も伴うならもっと赤褐色でもいいのに、赤褐色でもなければ大きさも普通だった。

むしろあの火曜日の月の方がパワフルな感じがした。

私は運転しながらその進行先に大きな月があって、月見をしながらの旅の始まりで1人で感動していた。

皆既月食は見れなくて残念だったけれど、それ以上のものをこの数日で見れたし、今も朝焼けや天使の羽の形をした雲を見れたからいいかなと思っているうちに家の近くまで来た。

家の近所にドラッグストアがある。

朝の4時半、2台の大きなトラックが搬入していた。

驚いた。

まさかこんな朝早くに搬入していたなんて、思ってもみなかった。

どこかの誰かがこうやって物を運んでくれることで、自分の日々の生活が成り立っているんだなと感じた。

名古屋にいた頃、経営者の方が教えてくれたことの1つがそれだった。

目の前の物を見つめる。

自分の手に渡るまでどれだけの人の手を介したのかを見ていく。

原材料を調達する人、それを運ぶ人、それを形にする人、梱包する人、店頭に運ぶ人、店頭でレジを担当する人。

少なくともそれだけの人が関わって自分のところに物が届く。

その1つ1つに思いを馳せると、何1つ当たり前じゃなくて、そこに至るまでの色んな人の思いや力が注がれていることに気付く。

感謝や尊敬の念が湧くみたいなことを言われてたと思うけれど、本当にその瞬間を今日目の当たりにして、ものすごく納得した。

自分の日々の生活は、こうした目に見えない人たちによって支えられているんだなと感じた。

家に着いた。

すっかり明るくなって、手元もよく見えた。

膝の上にはペンジュラムとオルゴナイトの他に、透明ケースに入れた名刺が1枚ある。

今日1番最初に目に入った文字がその名刺の中の名前で、朝から得した気分になれた。

名刺を見てたら、昨日チェックした石井ゆかりさんの魚座の来週の運勢の文章を思い出した。

『人は強い好意を抱いている相手に対しては
振る舞いがギクシャクしたり、不器用になったりすることがあります。
この時期、あなたの前に立つ人は
あなたが思う以上に、あなたを好きでいてくれるため、
好意からくる緊張で、
少々挙動不審になっているところがあるのではないかと思うのです。』
(『筋トレ週報』
http://weekly.hatenablog.com/entry/2018/07/27/193000_4)

挙動不審というか、ぎこちなくなっていた姿を思い出した。

私が好かれてるなどと考えるにはあまりにも勘違いも甚だしいと言わなければいけなかったけれど、私はその人のその様子を見て驚いた。

女の人には慣れてるとばかりに勝手に思っていたのに、あまりにもぎこちなくて、私は思わず自分が何かしたのかと思った瞬間があった。

それか私が何か探してますか?と聞いたのがそんなに不意打ちだったんだろうか?と。

その割にその人は、私が名前も呼ばずその人の背後の少し離れた場所から声を掛けたけれど、その人は自分に話しかけられてるというのはすぐにわかってた。

その人のぎこちない態度に、私は自分までもがなんだか恥ずかしくなってしまった。

好かれて挙動不審だったら嬉しかったなぁと思った。

想像は自由。

現実と食い違っているのは知っている。

だけどその瞬間だけは、本当に不思議な感じだった。

そんなことを思い出してた。

夏の日の思い出、来年はどんな風に思い出しているんだろう。

来年は、その人の隣りにいたかったという思いをきれいに手放せてるといいなぁ。

さらに欲を言えば、来年は誰かの隣りにいられるといいなぁ。

もうそんなことも思い出さないぐらいに、目の前の誰かを大切にする、そういう自分でありたいと思う。

0 件のコメント:

コメントを投稿