2015年2月2日月曜日

新しい日記帳に出逢う

それはそれは不思議な出逢いだった。

次期日記帳を探して早1年半くらいになろうかという頃。

途中で1冊候補のノートを見つけ、実際に購入したけれど、紙の厚さが薄いのか、

水性ペンの黒は後ろのページに全て透けて、下手するとインクが滲んだ。

デザインが良かっただけに残念な結果で、また気を取り直して探しだした。

新しい年を迎える頃、スケジュール帳が文房具売り場の最前線を占めるようになると、

おのずと日記帳コーナーも例年充実する仕組みになっている。

期待したけれど、2015年もあっさりとその期待を裏切られた。

気長にまた探そうと思っていたけれど、これだけ探してもないということは、

もう自分の中の日記帳自体のスタイルを変更するしかないのかとすら思っていた。

日記帳として使えそうなノート、ゆうに千冊以上はチェックした。

店舗はもちろん、ネットでも延々とパソコンに張り付いて探し続けた。

オリジナルノートが作れる店なんかもチェックしたし、紙を扱う専門店なんかも見てみた。

外国製のノートも見たけど、これ!と思うような一冊がない。

かなりがっくりしながらも、とにかく探さないことには見つからないと思い、探し続けてはいた。


話は変わって、1月の下旬、東京へ弾丸日帰りツアーのように行ってきた。

お目当ては、東京ドームで開かれた東京キルトフェスティバル。

たったひとつの作品をどうしても見たくて行った。

当初行くつもりは全くなかったけど、家の近所に買い物に出ている途中、その見たい作品の

ことが頭をよぎって、家に帰って日程確認して電卓叩いて旅費を計算して、何とか自分の中の

予算内と予定内で動けると判断して行ってきた。

そう、わたしはキルトを見に行くのが目的で東京へ行った。

わたしが行った日は開催初日で、開場が午前11時だった。

それまで時間を持て余すのももったいなく、何か他の催し物がないかと色々チェックした結果、

「渋谷」にある陶磁器の美術館がヒットした。

渋谷自体、ごちゃごちゃしていて全く好きではないから、その美術館がなければ行こうとも

思わない場所だ。

だけど、東京ドームからそれほど遠くなく、適度に時間を費やせるところとなると、

その美術館はベストに思え(実際に良かった)、それで向かった渋谷だった。

まさかその渋谷で日記帳に出逢うとはつゆとも知らずに。

渋谷の駅に着いて、その徒歩15分という美術館への道を確かめるべく、駅が入っている

何ビルなんだろう?大きなビルの中を行き来していた。

その途中で、「文房具 伊東屋」の大きなポスターを目にした。

まぁどうせ日記帳はないだろうと思ったけど、来たはついで、美術館の帰りに寄ろうと決めた。

美術館を回った後、傘なしのわたしは雨の中また渋谷駅へ戻り、その伊東屋という店を探した。

そんなに大きな文房具屋ではない。

まったく期待せず日記帳コーナーに行った。

わたしはそこで今自分の手元にある日記帳に出逢うのだけど、一人で声をあげそうなぐらい

びっくりしていた。

まず、デザインが良い。

中身もシンプルで、横罫8mm(←これが一番自分の中でしっくりくる幅。店の売り物の定規で

測らせてもらった)、「 月  日」だけの日付入り、大きさも申し分ない。

4色あって、赤・紺・緑で迷ったけど、赤が一番しっくりして、それを買った。

多分これから10年ぐらい使うことを考えた時。

40代になった自分が、赤い持ち物を日常使いしていたら素敵だなぁと思ったから。

伊東屋は夕方妹たちと待ち合わせていた池袋にもある。

これからキルトを見に行くのに、手荷物は増やしたくなかった。

できれば池袋で購入できないものかと、店員さんに池袋に在庫があるか調べてもらった。

池袋にはございません、とのこと。

仕方ない、手荷物として日記帳は持ち歩くことにした。

ちなみに、間違ってあったら嫌だなぁと思い、あまのじゃく精神を発揮したわたしは、

夕方到着した池袋の伊東屋も見てきた。本当になかった。

そう、伊東屋の渋谷店でなければ置いていない日記帳だったことがわかった。


もう一度言うと、わたしが東京に行った目的は、キルトを見に行くこと。

さらに、時間を有意義に使うために選んだもう一つのイベントは、陶磁器を見に行くこと。

どちらも入口は日記帳とは無縁の場所だ。

そして今回は日帰りという、個人的には選択したくなかったけど、他の予定をずらせず

致し方なしに日帰りになり、はなから日記帳を探すなんて目的は組み込まなかった。

多忙すぎてどれも中途半端になると思ったから、日記帳も探したかったけどカットした。

自分の好きなことを追い続けていると必要なものがやってくる、とよく言われる教え、

それをものすごく実感した、新しい日記帳との出逢いだった。



写真上:左の茶色の日記帳が2005年~2014年使用の前代

2 件のコメント:

  1. 理想の日記帳、ついについに見つかったんだね!
    妥協せずに、粘り強~く待ち続けて良かったね!
    ぶっしーの日記帳に対する並々ならぬ思い入れを聞いていたから、
    こうして引き寄せられるようにベストな1冊が見つかったこと、
    本当に良かった!! おめでとう!!
    10年後、さらにいい風合いになりそうなきれいな赤色。
    そして横罫8mm、私も好き♪ たった1mmの違いだけれど、
    7mmだと狭いんだよねぇ。窮屈なところに書くの苦手。

    さて、この日記帳とともに、新たなシーズンの幕開けだね(^^)

    追伸: こないだの書き込みのすぐあとに、石井ゆかりさんの
    「うお座の3年占い(2015~2017)」という本を見つけて、つい購入
    してしまった・・・(笑)。 「なんか私、うお座で良かった」と思えるような、
    言葉は柔らかいのに、力強く励ましてくれるような、そんな内容でした。
    もし見かけたら、ぶっしーもぜひ手にとってみて(もう持ってるかも?)♪


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  2. さんごさんへ。

    8mm好き!がわかってもらえてうれしい♪
    ほんと1mmの差なんだけど、7mmにはない幅の広さがとっても書きやすいよね~^^
    日記帳は、法律の規定で8mmを必ずラインナップに入れる!とかしてくれないだろうか(笑)。

    石井ゆかりさんの同じ本、持ってるよ!
    12月に見つけて買う買わないで随分迷い。
    1月に入って再度手に取って、やっぱり買おうと決めて買って一気に読んだ。
    あれいいよね~。
    ちなみに、石井ゆかりさんの『筋トレ』というサイトに毎週の運勢(「空模様」と謳ってる)があるんだけど、それもおススメだよ☆
    何とも言えない優しい雰囲気の言葉の陳列で、元気がもらえる!
    って、知ってるかも(笑)!?

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