2018年1月8日月曜日

結婚しなかった理由

結婚「しなかった」と言うとまるで今結婚が決まって結婚するみたいな風に読み取れる。

結婚の予定はないし、今後だってできるのかどうかわからない。

でも、結婚「しない」理由と言ってしまうと、私の中ですごく違和感がある。

結婚「しない」と言うと、私には結婚願望がなくて、自ら独身を希望しているみたいな意味合いに見える。

私は別に独身主義じゃないし、今だって相手さえいれば結婚したいと思ってる。

だから結婚「しない」理由だとちょっと意味合いが違う。

そんな講釈は置いといて、私が今日頭に浮かんだ「結婚しなかった理由」を今日は思うままに綴ってみたい。


今日の昼間、2歳の姪っ子メイを両親と私の3人で見て、妹は幼馴染の友達と出かけた。

途中メイがうんちをした。

メイは基本的にうんちをしたら妹にしかオムツを替えさせない。

他の人だと嫌がる。

なんなら妹にさえ、本人が遊びに夢中だと「でない!」と言い張って替えさせない。

しまいには大声でギャン泣きしてオムツ替えを全力で抵抗する。

だから今日もどうしたもんかな〜と思いながら見てた。

案の定本人は「でない」と言って、オムツをチェックされることさえ拒んだ。

そして、本人お気に入りのうちら三姉妹の30年もののお下がりのシルバニアファミリーのおもちゃで遊びたいと指差した。

そこで私は自分の携帯を持って来て電話するフリして「はい、はい、そうですか!メイちゃんがオムツを替えてきれいになったら遊んでもいいですか!」とメイの前で演技して、メイに「オムツを替えたら遊んでもいいって(シルバニアファミリーが)言ってるよ!オムツ替える?」と聞いたら、本人珍しく「うん!」と言って、私とオムツ替え作業に入った。

ものすごくスムーズで驚いた。

その後メイが眠くなったらおんぶして近所を散歩して寝かせた。

数時間両親と協力しながらメイを見た。


この数時間、私にとってはメイを見ることが非日常で、妹にとってはメイと離れて自分の好きなことをすることが非日常だった。

そしてメイと妹が帰ったら、お互いにまた妹はメイと24時間一緒にいる日常が、私は自分1人で過ごす日常がそれぞれ始まる。

それぞれ数時間という役割交代的なことをしてみて、私は初めて今の自分が置かれてる状況やどうして結婚しなかったのかという理由がボンと出てきた。


もし私が今結婚していて子どももいたとしたら、私は今自分がしていることの1つとして同じことはしていなかったと思う。

なぜなら、子育てや例えば旦那さんがいたとしたら、生活はまるっと現実的なもので占められて、自分のことに時間は割けなかっただろうから。

私は元々器用じゃない。

女の人の中には仕事もして子育てもして家事もして旦那さんとも時間を持ってみたいなスーパーウーマンがいるけれど(本気ですごいと思ってる)、私は2つのことを同時進行できるようなタイプじゃない。

ましてや、一大事業的なものがある時は、それにかかりっきりになる。

仕事が多忙を極めれば、私は家事をはじめ色んなことをしなくなる。

家事は最低限しかしないし、我慢できる範疇ならやらずに体を休めることを優先させる。

何が言いたいかと言えば、仮に今私が子育て中なら、私はこうして書くこともしなかっただろうし、他のことすべてをやらなかったと思う。

30代のこれまでの8年間を思うと、本当に自分のことだけに専念することが私の場合は必要で、だからこそ結婚してる場合ではなかったなぁと思う。

結婚して子どもいたら引きこもってる場合ではなかっただろうし、あれこれ無駄に思えるほど悩んだりクヨクヨしてる場合でもなく、そして自分にひたすら向き合うなんて一番非生産的なことには時間を割けなかっただろうから。  

少なくとも私がこの8年で体験したこと悩んだことすべては、自分1人でいて初めて抱えられたものだった。

これが人生のパートナーだったり子どもだったりがいたとしたら、この8年で得たものは何1つ得られなかったと思う。

相手がいないから結婚しなかったと思っていたけれど、いや現実そうだけれど、自分が通過した道はやっぱり独身であることが何より自分と向き合うのに必要なことだったと思う。

1人でいるというのは、本当に誤魔化しがきかない。

否が応でも自分と向き合わざるを得ないし、自分の人生設計も必要になる。

今は本当にそういうことをしてきて良かった!と思ってるからいいけれど、渦中ははっきり言ってしんどいだらけだし、何が間違って自分は普通に結婚して妊娠して子どもを育てるというような道に進まないのか不思議で仕方なかったし、自分の生き方は色々間違いだらけにしか見えなかったし…。

でも、ここまで来て、そして色んな生き方の色んな年齢の女性たちに出会って、自分は自分の今の生き方、今までの生き方がやっぱり経験として必要なことだったと思う。

独身を貫いた人の言い訳みたいだけれど、本当に自分にとって必要なことをひたすら体験して消化する時間がこの30代での生活の中心だった。

それをメイを見た時間が教えてくれた。

何をするか予測不可能なメイを前に、自分のことは二の次だったから。

とにかく目の届くところにメイを置いておくこと、メイが安全であることを確認すること、それだけをひたすらする時間はやっぱり中心は自分じゃなくてメイだった。

こんなに大真面目に自分の結婚しなかった理由を分析してみたけれど、やっぱり独身でいたかったわけじゃないということだけは一言付け加えたい。

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