2018年1月15日月曜日

冬の散歩


外はすごく天気が良かったけれど、昨日1日動き過ぎたせいか今日(1/14)は朝からぐったりとしていた。

できれば何もしたくないという感じで、朝一度ブログの下書きをした後はずっと布団の中にもぐっていた。

夕刻になろうという頃、こんなに天気がいいのに一度も外に出ないのはもったいないと思い、冬の定番、上にダウンを羽織り下だけGパンに履きかえて外に歩いて出た。

遠くの山が空の青と雪の白のきれいなコントラストを織りなし、ものすごく映えていた。


来た道と同じ道をたどると、あるお宅の軒先に2メートルぐらいの梅か何かそういう類いの木があった。

枝にはどっさりと雪が積もっている。

近付いて見てみると、枝の先々につぼみらしきものが姿を見せていた。

春に確実に向かっている、はっきりとわかった。




名古屋にいた頃、あれは絶対にニートだったいつかの時だったと思う。

何で1時間も離れた駅の近くに行ったのかは忘れた。

地下鉄1駅分は歩こうと思って、平日の人が通らない道をひたすら歩いた。

その時にわりかし大きな1本の木の前で立ち止まった。

木はさくらだったんじゃないかなと思う。

つぼみが出ていた。

外は晴れていても気温は0度に近かったと思う。

ものすごく寒いのに、木は確実に次の季節に向けて準備をしていた。

木だから誰か人間が世話をしているわけじゃない。

だけど自分の力で、太陽の様子を見ながら次の季節に向かって自分の状態を整えていた。

その姿に私はものすごく感動した。

ニートの頃というのは、先々が色々見えなくて不安になることは多々あった。

そんな中自然の力を目の当たりにして、ものすごく感動した。

ただただ冬という時期を耐え忍んで、でも耐え忍びながらも次への準備をしていた木を見て、それが今の自分への応援みたいに見えた。

 

家を出る前、母親に買物を頼まれて、今度は車で外に出た。

ついでにお墓にも寄ろうと思った。

路面に雪がほとんどないということは、もしかしたらお墓もある程度は近くまで行けるんじゃないかと思ったから。

着いてみると、連日の雪はそんなに甘いものじゃなくて、しっかりと積もっていた。

それは道路脇の高くなった雪壁とまったく一緒だった。

まぁ来たついでだから近くに行ってみようと思い、車を止めて近くまで行ってみた。

お墓に入る前に数段の階段がある。

なんと数段の階段には人が上った形跡があり、おかげで階段の上まで上がれるようになっていた。

こんな冬でもお墓参りをする人がいるんだとえらい感心した。
(私のはお墓参りという建前のもと、実際は願掛けという本音があるから、お墓参りとは言い難い)

階段を上りきってわかったこと。

階段を上りきったところのすぐ右側には6人のお地蔵さんが並んでいる。

先月ぐらいだったかに行った時、そのお地蔵さんたちに手作りのフェルトで作られた合羽を着せてくれている人がいることを知った。

どうやって寸法を測ったのかとかそんなの知らないけれど、実にぴったりの大きさの温かそうな合羽を6人全員が着ている。

そしてその誰かが歩いた足跡は、ちょうどお地蔵さんの前で終わっていた。

そのどなたかは、お地蔵さんに手を合わせるためだけにそこに立ち寄ったらしい。

しかも足跡を見るとわりと小さな足跡だったから、女性、おばあちゃんとかかもしれない。

そこに手を合わせるためだけにその誰かさんはここに来たんだなと知った。

そして多分その方がこのお地蔵さんに合羽を作って着せてあげたんだろうなということも想像できた。

願掛けの私は、お地蔵さんの末尾から1.5メートルほどしか離れていない我が家のお墓まで雪を掻き分けてそこに辿り着くような心は持ち合わせておらず(私の太ももあたりまで積もっていた)、一番末尾のお地蔵さんの前を失礼してそこから墓に向かって手を合わせた。

お地蔵さんたちにも手を合わせ、失敬と思いながら写真を数枚撮らせてもらった。







お墓のすぐ近くのスーパーで頼まれた物を買い込み、また家へと戻った。

家のすぐ近くから見える山が、今度は濃紺のような色の空を背景に白く光っているのが見えた。

私の技術ではその良さがさっぱり伝わらないけれど、途中その山がきれいに撮れそうな道に寄って写真に収めてきた。





たかが30分程度の外出だったけれど、心から満足した冬の散歩だった。

 

*おまけ*

【1月11日大雪の日のダイジェスト】

15:29 あまりの大雪に信号すら見えない


16:32 雪がやんだ白銀の風景

16:41 青空が姿を現した あの大雪の信号が見えなかった1時間前が嘘みたいだった


 

【1月12日】 

7:28 部屋から撮影した朝日



8:18 通勤途中、車から降りて撮影。昨日の雪が嘘のような青空




写真には撮れなかったけれど、12日は道路も信号についた雪も半端なく凍っていて、そうしたら、国道の信号の前で警察官の方が超ロングサイズ(青信号に届く長さ)の雪かきブラシで信号の表面についた雪を払っていた。

雪国生活で初めて見た光景だった。

職場の前の駐車場。車が雪で埋もれている。

【1月15日 月曜日の朝焼け】

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