2015年3月10日火曜日

35歳から36歳へ

今日が35歳最後の日だ。

明日の36歳の誕生日を心穏やかに迎えられるだけでも、本当に気持ちが良い。

そういう気分で迎えられるとわかるだけで、明日が楽しみなぐらいだ。

1年前の35歳の誕生日とは雲泥の差だ。

これまでの誕生日の中で35歳の誕生日が一番怖かった。

20代と34歳までのわたしは、あまり年齢を気にしない人だった。

周りが年を取るって嫌だ、と言っていた時も、わたしにはぴんと来てないことが多かった。

たしかに、体の方はあちこちこれまでとは違う症状や様相を呈する。

でも、それは元々予想の範疇にあることだったから、あまり気にならなかった。

痩せにくいとかは困ることでもあったけど、かと言って悩むほどのものでもなかった。

ところが、34歳から35歳になります、という頃になってわたしは急に35歳になるのが怖くなった。

35歳というと、いい大人だ。

もちろん34歳だっていい大人だけど、重みが全く違っていた。

35歳は明らかに重すぎた。

重すぎた理由のひとつに、結婚も仕事も何一つ「これだけは!」と言えるものを持っていなかった

ことも関係している。

あまりにも自分が過去に描いていた35歳とは大きくかけ離れ過ぎだった。

しかも、まさかの何も決まっていない生き方フラフラの自分、もう怖くならないわけがなかった。

だから35歳を迎える直前のわたしは、見事に恐怖におののいていた。

本当に、たったひとつの年を重ねることがこんなにも怖いと思ったことはなかった。

さてその35歳も今日で終わり、明日からは36歳になる。

社会の中での36歳は、ますます大人度が増す、当たり前だけど。

でも、もう1年前のように、戦々恐々とはしていない。

どんなにあがいても自分は自分、

そしてどんな自分でも自分の価値は変わらない、

そこが妙に腑に落ちて、36歳になることは怖くない。

逆に開き直って、ここまできたら自分のペースで進もうとすら思っている。

当然、こんな心境に至るまで相当もがいたし、必死だったし、無駄に色々傷ついたり、

発狂するほど怒ったり、相変わらず感情のアップダウンは激しかったけど、

激しかった故の今はとても穏やかだ。

結婚も仕事も決まったわけじゃない。

そういう意味では去年より危険度アップだ。

でも、自分への安心感?信頼感?これは何と表現するのがいいのかわからないけど、

そんなものがこの1年、もしくはこの35年すべてをかけて少しずつ手に入ってきた感じだ。

自分がこれから毎年どんな風に年を重ねていくのかわからないけど、

少なくとも今みたいに穏やかな気持ちで誕生日と新しい1年を迎えたいと心底思う。

2 件のコメント:

  1. そんな気持ちを持てるぶっしー、本当にすごいと思う。今、なぜか怖くてたまらないときがあるから。自分の足元をしっかりみて、新たな年を迎えたいと思います!!

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  2. そうちゃんへ。

    誕生日を越えてのコメント、ごめんなさい。
    三十路会スタートがいつの間にか四十路会突入しつつあるわたしたち(苦笑)。
    だけど、6年前の30歳になった時も、今回の36歳になった時も、怖くてたまらない時は同じでも、そこを一緒に進む仲間がいる財産にありがたや~ありがたや~の気持ちでいっぱいです。
    本当に出逢いにありがとう!

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