2019年5月30日木曜日

迷子の理由



お昼前まで東京駅近くの丸善でたっぷりと本読みをしていた。

占星術の本がとても充実していて、時間は全く足りなかった。

ある時調べ物をして知った、昔むかしに刊行された本があった。

その本がたまたま置かれていて、それをむさぼるように読んだ。

定価を見たら五千円札を出してお釣りがくるぐらいで、絶対に買わないとわかって、それにたまたま立ち合えて良かったと大満足した。

内容が良ければ買いたいけれど、全部読むほどに価値は感じられなかったから、必要なところだけ読めたのはとても良かった。

店を出て次の目的地へと向かった。

こんなことも予想して、事前にお昼は用意しておいた。

どこか適当な公園とか、他の人たちも食べてるスポットがあるのはなんとなく目に入って知っていたから、それで自分もそうするつもりでいた。

東京駅の近くにそういう場所があったけれども、ペンジュラムがここじゃないと言うから、もっと良い場所があるんだろうと思って通り過ぎた。

次なる目的地は、銀座のItoyaと呼ばれるビル一棟丸ごと文房具屋になっているところだった。

人に贈り物をするにあたって必要なペーパーとシールを探すために行った。

今回で8回目となる銀座での占星術の講座。

iPhoneのマップだと迷子になる率が高いから、ある時からペンジュラムをポケットに忍ばせておいて、ペンジュラムにナビをしてもらっている。

講座前に立ち寄る場所が毎回違うから、当然そこから講座の会場に向かう道も違う。

東京駅周辺から銀座まで大してごちゃごちゃしていないはずなのに、私の迷子率は毎回ほぼ100%を誇る有り様だった。

そして、ある時にペンジュラムの方が私の地図読解力よりもうんと優れているとわかって、それからはペンジュラムを頼りに出かけている。

Itoyaとお昼食べる場所の2つを探しながら銀座へと向かった。

ペンジュラムいわく、Itoyaが先とのことで、Itoyaにまずは向かった。

ある大通りの手前まで来た時、私の中で「万が一間違えていたらやばいからiPhoneで確認しよう」と思った。

なんか越えてはいけない道路のような気がしたのと、いつかも迷子になって確認した場所と同じところに辿り着いたから、確認した方がいいなと思った。

ちょうど名古屋に本店がある味噌カツの店『矢場とん』があるところで、矢場とんの特徴的な看板を見た時に「ヤバイかも」と思った。

ちなみに、東京になるとiPhoneでの地図が読めなくなる明確な理由がある。

例えば『矢場とん』が入っている建物も、地図に表示されるのは、ビル名だったりする。

1階部分の店舗名がそのまま地図に出るわけじゃないから、本当に方角が全くわからなくなる。

で、今回も遠くまで見渡して目印になりそうな建物名やこの近くで見たものを頭に入れて地図を見たら、Itoyaは通り過ぎてた。

えっΣ(꒪◊꒪; )))) !!

ペンジュラムはまだ曲がらないと言ってたのに…と思いながら、時間も押してきているから、とりあえず元来た道を戻った。

そこはペンジュラムさえ指示してくれたなら、いくらでも曲がって入れるところにあった。

なのにペンジュラムは「まだだよ」としれっと言ってた。

「何でペンジュラム間違えた?」と思いながら、とにかく急がないと時間がないとわかって足元を早めた。

Itoyaに着いたら着いたで、探し物はまさかの7階か8階で、それも思わぬ誤算だった。

しかもお目当てのものは見つからず、何しに行ってきたのやら…と思いながらも、早く移動しないと講座に遅刻するぐらいの時間に迫っていた。

で、色んな誤算があって、「ごはんどうしよう?」と思った。

建物しかない地帯に入っているから、公園はない。

あっても探すのと移動するのとが手間になる。

そこで、「デパ地下」に注目した。

店内で買ってないものを食べる心苦しさはあったけれど、背に腹は代えられない状況で、銀座の街中で適当に食べる方が見苦しく、デパ地下なら適当に紛れてわからないだろうと踏んだ。

それで地図を見て近くに三越があるとわかって行った。

三越に着いてフラフラ、フラフラと探した。

場所は見つけられず、時間があればゆっくりとデパ地下散策もしたいところだったけれど、時間は迫ってる。

見つけられないのは仕方ないから、次に行こうと今度はエスカレーター探しをした。

その時だった。

目の前に見慣れた制服を着た男性が歩いて私のいる方に向かってきた。

「まさか」と思った。

ここ三越のデパ地下だよ、こんなところにこの制服を着た男性が今私の目の前にいるとかってある??、ありえないでしょ!と思った。

私はガン見した。

左胸のポケットの上に付いている会社のロゴマークを見た。

ビンゴだった。

あの見慣れた制服だった。

そのおじさんが何でそんなところにいたのかは知らない。

ちなみにこれはその制服を着用してる30代男性のいつかの言葉だけど。

「この格好(制服)でワタナベさん、オシャレなカフェとかに昼行こうって言うんすよね。俺はっきり言って、この格好でカフェとか行くの恥ずかしくてたまらねーんすけど」

田舎のオシャレカフェさえもハードル高い制服が、銀座三越のデパ地下に出没なんて、すごい考えにくいことだった。

現場仕事だったのかもしれないけれど、でも1人だけだったからもしかしたら何かしらデパ地下で調達しに来たのかもしれない。

理由は何にしても、こんなところですれ違うなんて考えられない制服だった。

すれ違ったのはほんの一瞬のことで、私は呆然とした。

その時に、ペンジュラムがわざと間違えたんだろうと思った。

その制服を見るためと言っては変な話だけど、制服というよりもそれ以上に私には意味のあるものだから、それを見るための色んな伏線だったのかもしれない…と思った。

とりあえず三越で場所を見つけられなかった私は、次なる場所を求めて移動した。

何に入ったのかはわからないけれど、ここならありそう!というビルの中に入った。

ビンゴで、そこは買ったものを食べれるオープンスペースのようなところがあった。

そこでささっと食べて、あとは歯磨きしたり身支度をパッと整えて行こう!と思って、トイレを探した。

高級感たっぷりなそこのデパ地下には、これまた色んなお店が入っていた。

時間ないのが悔やまれて仕方なかったけれど、もたもたもしていられなくて、とりあえずトイレ探しをした。

地下なのに天井がやたらと高い建物で看板もすごい上にあって見上げる感じだったけれど、ふとトイレの表示がある看板のすぐ横のお店の店名が目に入った。

不器用な人の下の名前がひらがなで書かれていた。

制服も驚いたけれど、この名前も驚いた。

本当は雨も上がって青空も広がりつつあったから外で食べたかった。

だけど、ペンジュラムはそこは違うと言ったり、道を誤案内したりして、さらにはお目当てのものはItoyaになくて、一体全体何なのかと思っていた。

ちなみにItoyaでは以前同じものを買ったことがあったから、今日も在庫があると思って行った。

それがまさかなくて、でも行く前もペンジュラムはItoyaは行くにYESを出し続けた。

他の行きたい場所にはNOだったのに、Itoyaは最初からYESだった。

時間が押してても、道を間違えて通り過ぎた時でさえもYESだった。

しかも今回は、どこかに入って食べるのではなく、時間が読めないからささっと食べることが最初から頭にあった。

だからそれを広げて食べる場所を探す、というこれまでとは違う動きも入った。

そうした諸々が重なったことで、制服や名前を見ることになった。

まさかの展開だったけれども、いつも使う水晶ではない、ラリマールのペンジュラムも同じように私に何かを見せるために色々時間調整や誤案内をしてくれるんだなぁとわかって嬉しかった。

条件が1つでもズレたり、時間が1秒でもズレたりしないように、絶妙なタイミングと機会を見計らって、完璧な何かを私に見せてくれる。

色々と私的には大丈夫ではないけれども、「大丈夫」と言われてるみたいだった。

私が見ている表面的なことではなく、見えないところでは色々大丈夫なんだからね、っていうメッセージのようにも思えた。

迷子になるのは全く楽しくない、むしろ手間暇が余計とかかることだけれど、迷子にならなきゃ出会うことのない景色やメッセージがある。

朝、東京駅のスタバの中で打ち込んだブログと、その後迷子になったことで見えた景色とが重なった。

もしかしたら、何でもいいから繋がりを切に望んでいる私の念が、こんな風にヘンテコな形で叶って、それにより見ることになったメッセージなのかもしれない。

実は何一つ関係なくて、偶然の産物に過ぎないのかもしれない。

でも、私には迷子になって見えたこの景色が、とても特別だった。

2年前から変わらないなぁと思った。

私はいつもどこか不安で、自分の選択にも自信がなくて、これでいいんだろうか?とか、なんか間違ってる気がするとか、まぁ年がら年中そういう思考がしょっちゅう働くけれど。

その中で、今回みたいなことだけは、もう「絶対的」と言わんばかりに1秒の狂いもないタイミングで色んなことが起こる。

どんなにありえないことでも、これだけは絶対に間違いないんだらからね!と言わんばかりに、私に「これだよ!」というものを見せてくれる。

それは2年前も今も変わらない。

絶対のタイミングは、あの当時も今も変わらない。

それを知らせてもらえた感じで、私は遅れそうになりながらも、このボタンの掛け違いのようなことの先にやってきたメッセージたちに救われてた。




写真は、銀座の素敵なカフェでのケーキセット。

私が注文したのは、アプリコットのタルト。

クリームのところの赤い点がハートになっていて可愛かった!

占星術の講座の後、いつも近くのカフェに移動して、先生を囲んだ「カフェタイム」という名の質問タイムが催される。

こんな素敵なカフェ+ケーキセットで占星術の勉強、毎回テンション上がりまくる♪٩((*⁰▿⁰*))۶♪

その時の写真。

ちなみにその時に、先生から1年前に言われた「カルマ的な膿出し」の見方を教えてもらって、それが去年1年だけではなく、これからもしばらく何年間という長期スパン(今年来年あたりはMAX( ̄ཀ ̄;;))に渡ってと知って、撃沈した。

色々具合が悪くなるのも納得。

メンタル的な落ち込み加減や謎の孤独感もそのトリガーとなる理由を色々教えてもらったから、それはまた後日アップしたいと思う。

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