2015年5月27日水曜日

大人の味覚

今、北海道発祥のスープカレーを仕込みながら書いている。

わたしが初めてスープカレーを食べたのは、24か25歳の時だった。

大学の友達の結婚式に参加するため、初めて北海道に行った。

結婚式も楽しみだったけど、それとは別に北海道の食材をあれこれ味わうことも楽しみだった。

北海道では色々食べたけど、そのひとつにスープカレーがあった。

事前にお店もいくつか調べて、泊まったホテルから徒歩圏内で行ける店に実際に足を運んだ。

日本のカレーも、タイカレーも、インドカレーも大好きだった当時、スープカレーも「カレー」と名が

つく位だから美味いだろうと勝手に決めつけていた。

ところが、スープカレーは予想に反して全然美味しさを感じられなかった。

言うなれば「薬膳スープ」という感じだった。

決してそのお店の味がいまいちとかではなかったと思う。

ただ、もう二度と食べなくてもいいかな、という位に全く響かなかった。

そしてあれから干支が一周する位に年を重ねた今。

今年の冬のある日、名古屋市内にある北海道に本店を持つスープカレーの店に行ってきた。

今年はポトフの旨さに目覚め、そしてここ数年で野菜や肉なんかでコトコト煮込むスープの独特の

美味しさを感知できるようになった。

スープカレーもいけるんじゃないか?と急に思い立って行ってきたのだ。

そこで食べたスープカレーのおいしさにびっくりした。

たった一度食べたっきりのスープカレーで自分は苦手と思い込み、もう何年も食していなかった。

だけど、今食べるととても美味しい。

複雑なスパイスや野菜、肉のスープの混然一体となった味の虜になった。

ただ、一つ残念なのは何がそんなに高いのかわからないけど、値段が高いことだった。

確実に1000円は超える、何もオプションを付けていなくても。

(オプションを1つ2つ足すだけで、あっという間に2000円近くになる)

値段そのものが高いのではなく、材料を見てなぜその値段なのかがわからなかった。

そして同じお金を払うならもっと美味しいものがあるというのも、いまいちその店に二度三度

足を運ぼうという気にならない理由だ。

そこで、わたしはネット検索した。

自分で作れないのかなと思い、あれこれ調べていくうちにある北海道の会社が生産している

スープカレーの素というのがあった。

ただ、おいしいのかどうかもわからないし、1瓶400円ぐらいのものをわざわざ取り寄せるのも…

と思っていたら、なんと近くのKALDI(カルディ)みたいな輸入食材や国内のちょっと変わった食材

を取り扱う店にそれと同じものが売っていた。

早速買ったのが2月か3月で、そして夏直前の今頃、ようやくスープカレーを作ることになった。

間をあけた理由は特になく、強いて言えば面倒くさいだった。

そして、今回珍しく色んな野菜が手元にあって、それがスープカレーを作る決め手にもなった。

なす、れんこん、じゃがいも、かぼちゃが手元にすべてある、なんていうことはほとんどない。

他にも、玉ねぎ、人参、新じゃが、手羽元と共に今ぐつぐつと鍋で煮込んでいる。

何せ初スープカレー調理だから、それがおいしいのかどうかもわからないけど、まだ素を入れて

いない状態ですでにおいしいスープに仕上がっている。

話があちこち飛んでしまったけど、20代の頃にはわからなかった美味しさや旨みを今の自分は

感じられるようになったんだなぁと思った。

あの薬膳スープのような味、あれをおいしいと思ったのだから。

大人にならないとわからない味覚があると何人かの人から聞いたことがある。

苦みとかがその代表ではなかったかなぁと思うけど、コーヒー、ビールの旨さがわかり、ようやく今

スープカレーのような薬膳の苦みがわかるようになったのかなと思う。

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