2020年10月21日水曜日

㊳【おいせさん手帳】太陽の光入りコーヒー




上の絵葉書の詩に合わせて選ばれていた切手
もらった時、ものすごくテンションが上がった。




おいせさん手帳第38回目

担当:私


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10月21日 


開運ごはんで英気を養おう。

一粒万倍日


あなただけの「開運ごはん」を用意してみませんか。丁寧に淹れた一杯の珈琲、いつもより丁寧に研いだ炊きたてごはん、ちょっぴり贅沢な食材や調味料を使ったひと品など、身近な食べ物で作ることができます。自分の中に良い気がみなぎることをイメージして、あなただけの開運ごはんを一粒万倍日や他の吉日に用意するのも開運に繋がります。


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コーヒーにまつわる素敵レシピがある。


飲むのはインスタントコーヒーだったけれど、とっておきの下準備が当時の私は大好きだった。


一人暮らしを始めた時に買ったホーロー鍋がある。


本当にありとあらゆるシーンで使いまくった鍋で、今も私のいつか使う楽しみにずっと取ってある。


たった1つのホーロー鍋を買うにもいくつも店を回って、ネット検索もして、本当にとっておきのお気に入り鍋だった。


その鍋は主にやかん代わりにお湯を沸かすのが一番多い使い道だった。


ある時、お気に入りの絵描きの方の食べ物にまつわる絵本を買って、その中のレシピにコーヒーの話が出てくる。


そのレシピでは、鍋に水を張ったらその水をおひさまの光を浴びさせてからそれから火にかけようというようなものだった。


これがもっと素敵な文章で描かれていて、私はそのレシピを気に入って、早速その時からホーロー鍋にコーヒー1杯分にあたる水を張るとベランダに出て、陽の光を水にしばらく当ててそれから火にかけていた。


それをしたから味が変わるかどうかなんてさっぱりわからなかったけれど、その一連の行為が大好きで私はしょっちゅうやっていた。


開運に繋がったかどうかはわからないけれど、自分の心が豊かになるのはいつも決まっていた。


そう、自分が満たされるその感覚が好きで私は飽きずにしょっちゅうやっていたんだと思う。





ちなみにその絵描きさんのことを初めて知ったその日のことも憶えている。


私の当時の住まいは、名古屋ドームから何駅も行かないところだった。


名古屋ドーム前には大きなショッピングセンターがあって、そこというのが色んな用事を足すのにとっても便利で月1くらいの頻度で通っていた気がする。


その名古屋ドーム前の駅からショッピングセンターに通じる通路の途中に図書館や市の文化センター的なものがあった。


そしてその建物の前には色んなイベントのお知らせの色んな大きさのポスターやA4の紙やらが所狭しと貼られていた。


名古屋ドーム前のショッピングセンターの最後は、中のスーパーであれこれ買うのがいつものスタイルで、その時も手がちぎれるかと思うほどの荷物を持っていた。


一刻も早く帰りたい一心で歩いていたらその掲示板の前を通り過ぎた。


通り過ぎたのになんだかとっても気になって私は重たい荷物と共に戻ってきた。


なんだか気になったその小さな小さなポスターはハガキ大の大きさで、いわゆるダイレクトメール、DMと呼ばれるものだった。


中の案内はさらに小さな文字になる。


なんだけどとっても気になって、私はその展示を後日見に行った。


展示が良くてさらには本人にも会える近隣の町のカフェにいつかの週末行ってきた。


その時簡単に話を聞いて、その場で真っ白なハガキに小さな詩を添えて絵を描いてもらえるサービスがあった。


有料だったそのサービスのお金は全額東日本大震災に寄付されるとあって、本人の儲けゼロなのにそのことを楽しくやっているその絵描きさんは本当に素敵だった。


その時話を聞きながら口にしていた話も忘れられない。


そうやって話を聞いてハガキに絵や詩を描くことをずいぶんと長い時間やっているとのことで、それをこんな風に話されていた。


目の前の人と会うのは本当に人生の中の一瞬でしかないけれども、その人が生きてきたそしてこれからも生きていく人生のある1ページを話を通じて共有してもらえる、それがたまらなく好きだみたいなことを言っていた。


その時間を本当に大切にしていたし、生き方や考え方も本当の本当に素敵な人だった。


仕事も面白くて、1年先の仕事が決まっていても来月の仕事は何も決まってない、そんな感じでいつも物事は進んでいく、そんな風にして生きていると言っていた。


その場で描いてもらった絵は後日展示に使われた後、私の元に郵送で送られてきた。


その展示も見に行った。


自分のために描かれた1枚が他の人たちのために描かれた絵葉書と一緒に並べられていた。


1枚1枚全部違っていて、全部違っているけれど同じ空気の中に存在していて、その違っているけれどひとつにまとまっている感じが素人の私にさえもすぐに伝わる、そういう空気を放っていた。


ちなみにその人の活動はNHKでも特集で取り上げられて特番が組まれたとあった。


NHKからは一番遠いタイプの人種という感じの人だったけれど、やっていることはそれこそ国の放送を使ってでも紹介する価値のある、ものすごく素晴らしい活動だった。


最初のコーヒーの話に戻ると、その数年後私はまた同じ掲示板でその人の新たな展示を知って、その時にも足を運んだ。


相変わらずハガキ大のお知らせにも関わらず、すごい強いエネルギーを放っていて、他のものには見向きもしない私だったけれど、それは隅から隅まで読んで開催日を確認してそして後日実際に足を運んだ。


その時は今度食がテーマで、その場で売られていた自費出版の絵本を私は買った。


その中の一節にコーヒーのレシピは出てくる。


本当に素敵な話満載で、今も手元にある。


名古屋から新潟に持ち帰ってきた数少ない荷物の1つだった。


その本を一生手放さない、というのは買ったその瞬間、なんなら初めて手に取った瞬間から私の中で決まっていた。


それくらいに私には心に響きまくりな絵本だった。


関係ないけれど、その紙ポスター専用の掲示板は、私が名古屋を離れるくらいの時には電子掲示板に変わった。


電子掲示板の味気なさと言ったらなく、もし当時がすでに電子掲示板なら私はその絵描きさんの存在には気付けなかっただろうなぁと思う。


絵やポスターの類いは、やっぱり紙ベースの方が味があるし、確実に伝わるものがある、って思うのは私だけなんだろうか。


それこそメールと手書きの手紙が違うのと一緒で、絵も画面越しに見るのと実際の絵とでは全く違う。


なんならお知らせの紙に印刷された絵と、その元となった実物の絵とが全く別物だと、何度そういう絵たちに遭遇したかわからない。


原画は、全く異次元の創作物だし、絵心や美術なんかちっともわからない私でも絵そのものの力強さや表情はすぐにわかる。


そういうことがいくつも重なって初めて出会えたコーヒーのレシピだった。


今そんなことしたら、親の目と近所の目でおかしな人に映るのは間違いないからそんな風にコーヒーを楽しむことは控えているけれども、いつの日かそれを再開するのをとても楽しみにしている。


そしてこれを書きながら思った。


もっと欲を言えば、そういうことをわかってくれるパートナーの人に出会えたらいいなと思う。


そういう人と人生共にできるなら、私の人生は飛躍的に幸福度が増す()


夢は夢のまま人生の終わりを迎える可能性も多大にあるけれど、夢を見るのはタダだからそういう楽しみを自分にプレゼントするのもいいなぁと思っている。





これを書きながらもう1つ思い出したエピソードがある。


私の小さなベランダでやることはもう1つあった。


天気の良い朝に耳に太陽の光を当てるというもの。


これはある時友達が教えてくれたことだった。


教えてくれたというよりも、本当の本当に私を心配して言ってくれたことだった。


名古屋にいた時も私は何回かニートだった時間がある。


それも数ヶ月単位で。


積極的にニートをしたかったのとは違って、気付くとそんな風だったり、そして生きづらさや社会不適応具合が半端なかったから、そういう自分と社会との折り合いの付け方がわからなかった。


私の場合、社会への適応能力は相当高いと思う。


だけれど、それは自分の中の色んなことを押し殺したり、抑え込んだり、はたまた余計なゴダゴダを引き込まないために自分を偽って社会のやり方に自分を合わせるみたいな風だった。


だからそこそこ適応はできるけれども、自分の中はボロボロだし、当然そんなのはしんどいから社会に出たくなくなる。


そして今はそこを超えられたから本当に楽チンになれたけれど、30代の私は「何もしてなくても自分の価値は変わらない」ことや「何もしてない自分でも十分に価値がある」ことが本当にわからなくて、マックス悩みまくっていた。


そういうことも相まって、私は時々社会生活からドロップアウトして、ほとんど人には会わないようになっていた。


そんな中不定期にずっと会えていた1人がリーダーだった。


リーダーとは地球の裏側ドミニカで出会って、その後お互いに同じ時期に名古屋を発つまで本当にたくさんの回数会った。


ちなみにリーダーというのはブログの中でのみ私はそう呼ぶけれど、実際は普通に個人のあだ名で呼んでいる。


今は九州と新潟で離れているけれども、何かの折にお互いに連絡を取り合っている。


リーダーは私が何回か社会からドロップアウトしている時を知っているし、そしてそういう時も変わらずに会ってくれてた人だった。


いつかの時、リーダーは私に言った。


「ぶっしー、太陽の光あるでしょ。耳の穴に太陽の光を当てるといいんだって!

ぶっしーも時々うんと思いつめる時があるでしょ。うちの母親がぶっしーとは違うけれど、やっぱり思いつめるところがあって、そこがちょっと似てるからさ。で、その太陽の光を知って、うちの母親にも同じこと伝えたんだよ。

ぶっしーも良かったらやってみて」


そう教えられて始めたのが最初だった。


このリーダーのやさしさのこもったエピソードは本当に素晴らしいと今だからこそ余計に感じる。


とても言いにくいことだったり言い方を間違えれば傷ついたり憤慨したりするようなものなのに、リーダーの話はそういうものが一切含まれてなかった。


言いにくいことも本当に気持ちをこめて、そして心配していることもそれが負担にならないどころか「気にかけてるからね」というメッセージが真っ直ぐに伝わる、そういうやりとりができる貴重な1人だった。


私に説教じみたことを言う人たちはたくさんいたけれども、リーダーみたいな感じで何かを伝えてくれる人は本当に一握りだった。


本当に落ちるところまで落ちていたけれども、そういう時でも会えていたのは間違いなくリーダーの人柄のおかげだった。


ちなみに耳の穴に太陽の光を当てるのはすごく気持ちいいのと、たしかに元気になれる気がするから、今でも思いつくと時々している。


鍋の水を太陽の光に当てるのとは違って、はたから見てただボーッと突っ立っていても何らおかしくはないから、こちらは長いこと思いついたタイミングで続けている。





おいせさん手帳の仕事を依頼された時、編集者のAさんからいくつかお願いがあって、その1つがこうした日本古来の開運日をメッセージに織り交ぜることだった。


私は開運とかあまり興味がないけれども、そういう私でも日常の中でそっとやっていることをそのまま書いたのが今日のメッセージだった。


そして、こんなことを後日紹介エピソードで書くなんてのは1年前の自分には想像さえできなかった。


良い機会を与えてもらえたなと感じる。


今になって、絵描きさんのこともリーダーのこともコーヒーレシピも耳の穴太陽の光健康法も、色々と思い出して言葉にできた。


そして、私はこういうことにものすごく価値を自分が置いていることにも新たに再認識した。


ここに書いたことは私だけが知ることで、それをこんな風に紹介できるのも嬉しいし楽しい。


みんながわからなくても、1人でも「それ面白いね!」って言ってくれる人がいたら嬉しいし、仮にいなくても十分に自己満足している。


これ真夜中の2時くらいから4時半前くらいの間に一気に書いた。


最近の眠りのリズムのイレギュラーっぷりにはけっこう手を焼いているけれども、こういう時間の使い方ならなんだか得した気分になれる。


朝スムーズに起きられたら、当時のハガキの写真を撮って一緒にアップしたいと思う。






L(; L)‼︎(°°)!! L(; L)‼︎(°°)!!


朝、のんきにコーヒーレシピの本を開いたら、衝撃の事実が発覚L(; )L


なんと、レシピの中に、お日様のエキスを入れましょう的なことは1つとして書いてなかった。


私は何をどう読み違えたのか、勝手に脳内変換がなされて、太陽の光を鍋に注ぐことを当たり前のこととしてやっていた。


すごい勘違いしたまま今まで来ていたことに衝撃を受けた。


買った日付が書いてあるはず!と思って見たら、2016 04 15 の日付スタンプが押してあった。


かれこれ4年半前になる。


ってことは、名古屋生活も残り1ヶ月半だったわけで、そんな短い期間だけやっていたとは思えない。


もっと長期にやっていた記憶が強いから、もしかしたら別の展示で見てきたものだったのかもしれない


の割に、この絵本の記憶が色濃く残っているけれど


今回のことでよくわかったことがある。


「開運ごはん」なるものは、本人さえその気になれば何でもいいということ。


私の青空コーヒーみたいに勘違いしたままとっておきのインスタントコーヒーを楽しんでいたとしても、その時その時はいつもハッピーで自分はその瞬間ものすごく満たされていた。


だから本当の運気上昇なんていうのがあるとするなら、それは自分の気の持ちようというのがかなり大きいのかもしれない。


それにしても、こんな風に勘違いしてハッピーになれる私というのは、相当お得なタイプの人間に思えてならない。


実際の味は保証できないけれど、気持ちの満足感は高いって言い切れる。




やっぱりおかしいと思ってよくよく見たら、あった!
鍋に水と朝の光を入れるレシピが٩(ˊᗜˋ*)و

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