2019年4月19日金曜日

食卓実験室

今回のタイトル『食卓実験室』、自分でとても気に入っている。

珍しくタイトルが先に決まった。

いつもはタイトルは後で、30〜50回に1回ぐらいはタイトルが先に来る。

内容は単なる日常だから、「で?何それ?」みたいな話でオチもないけれど、その楽しい感じで書けるのが良い。

『奇跡の果実』を書いている時、ちなみに全部で62記事書いたけれど、後半はどんどん内容がヘビーで書いててしんどくなっていた。

義務とまでいかなくても、「書く必要があること」という感じだった。

さりげにウラ話とかが実は書いていて一番気持ちが楽チンだったし、自分でその枠を作って良かった。

本編とLessonだけ書いていたらパンクしたと思う。

どれも書いて良かったし、この書いたことがこれから私の中でどういう意味を持つようになるのかを見ていくのも楽しみではあるけれど、二度とあんな風には文章を書けないなぁとは思う。

もう終わったから、気が向いたらあの書いている時の裏側も書いてみたいなぁと思う。

ちなみに『奇跡の果実』はもう少しだけプラスαで記事を書く予定。

今のところ1つだけ確定しているのは、最終章の先の話。

書くための中身が揃った時点で(+私の気持ちが向いた時点で)、タイトルをどうするかは決めていないけれど、何かしらは書く。

カードリーディングの方の紹介も。

実は去年の11月の終わりから書こうと思って延ばし続けていた『徳を積む人』というタイトルのものも、『奇跡の果実』の内容と連動していて、それもいつかのタイミングで書きたいと思っている。

単なる先延ばしかと思っていたら、『奇跡の果実』の渦中にそれにまつわるエピソードも出てきたから、「だから延びたんだ」と思った。

あと何か抜けてたら書くかもしれない。

書いていて思った。

『奇跡の果実』は、たしかに自分である程度自由には書けたけれど、書く内容が予め決まっていて、それに沿って言葉をひたすら編み続けた。

枠組みがあって、その中では自由だけど、枠組みそのものの変更はできない感じだったから、それでこの『食卓実験室』みたいなノリを含めることは難しかった。

あれは私が書いているようで半分は私が単に代筆している感じもしないわけでもなかったから、ちょっと特殊な書き物だったと今になって思う。

代筆というのは、起こった出来事やそこに登場してくる人たちとのことを、私は記録係として書いているみたいな感じ。

決して何か見えない存在が降り立って私に何かを書かせるとかいうことじゃない。

(…と思う。というのは、Oさんの霊視によれば、私の書いた文章は、ものによって私以外のエネルギーも含まれて構成されてるとのことだったから。
と言われても、私はずっと同じ意識で書いているから、実感としては何も感じない。)

読者をイメージしてる風でもなければ、誰に向けて発信するというのがある特定の記事いくつかを除いてはなかった。

こうして少し振り返ると、非常に不思議な感じの文章を書いていたなぁと思う。

今回みたいにいくつか自由に文章を書いたら、『奇跡の果実』を振り返るのはやっぱり面白いだろうなぁと書きながら思った。



前置きが長くなったけど、『食卓実験室』。

昨日は冷蔵庫も冷凍庫も空っぽに近かった。

メインにできる肉か魚がなくて、さて何食べようかとなった。

ガサゴソ冷凍庫と乾物系を入れておく引き出しとを見て決めた。

多分時間にして2分か3分。

・あさりとベーコンのグラタン
・切昆布煮
・ネギと桜エビのチヂミ

洋食・和食・韓国と全くジャンルの違うもの同士を作ることにした。

「グラタン」と言うと、大抵の人が大変だと想像すると思う。

私の中ではグラタンは楽チンな料理。

ちなみに手順は簡単で、
・具材を適当な油を敷いて炒める
・適度に火が通ったら、コンソメや塩、こしょうとかで味付けをして火を止める
・具材に適当に小麦粉を振る
・小麦粉が具材に絡むように混ぜ合わせる
・牛乳を入れる
・火を入れてトロミがつくまで適当に混ぜる
・耐熱皿に移して焼く

バターの風味が欲しければバターが良いけれど、油なら基本何でもいい。

サラダ油かオリーブ油がクセがなくていいと思う。

ごま油はやったことないからわからない。

グラタンの最大の良さは、具材を選ばないこと。

そもそもグラタンになった理由はそれだった。

あさりは、1人分のあさりの入ったパスタ程度の量しかなかった。

ベーコンは、たばこの箱位のかたまりが1つ。

これで3人分のメインを作るとなると難しかった。

そのまま出したら、1人あたり二口ないし三口でメインが終わる。

そこで私はグラタンにした。

グラタンなら時々あさりや時々ベーコンが当たって、私なんかはあさりが当たると得した気分にさえなる。

それなら他の具材に時々あさりやベーコンが顔を出して花を添えるから、メインらしいメインになる。

今は早ゆでマカロニみたいなのもあってマカロニは茹でるの4分だったし、あとは玉ねぎをスライスしただけだった。

とにかくグラタンは中身を選ばないし、よほど何かを間違わなければまずくはならない。

分量も適当だけど、失敗しない。

パン粉の常備はないから、半枚の食パンだけがあるのを見つけて、それをミキサーにかけてパン粉にした。

あとはチーズをのせて焼くだけ。

トースト焼く感じで焼けばいい。

ちなみに耐熱皿とかグラタン皿なんてなくても、適当なお皿に盛って焼けばいい。

大事なのは、万が一そのお皿がオーブンで使われた後ダメになっても大丈夫!、というのが唯一の皿選びのポイントかもしれない。

昨日は1つはヤマザキのパン祭の皿を使った。

ちなみにこれまで一度もダメになったお皿はない。

とにかく、ザ・適当でいい。

なのに見栄えするし、面倒をしたと思ってもらいやすいから、私は人を家に呼ぶ時は相当な回数でグラタンを出した。

切昆布は賞味期限を見たら2017という文字が見えたのは気のせいではなかったと思う。

乾物だからいけるだろうと思って水で戻したら、問題なし。

適当に煮汁を調合して、切昆布と冷凍庫から発掘したさつま揚げとあと「うち豆」と言って大豆を潰した乾燥豆があって、それを全部入れて煮た。

10分も煮たら完成。

煮汁の内訳は、絶対に必要なのが醤油・砂糖・ほんだしとかの顆粒の和風だし。(プラスで水)

酒やみりんもあってもいい。

なんならめんつゆを薄めて使ってもいい。

分量は目分量( ̄∀ ̄)!

チヂミは、ネギの青い部分を使ってしまいたかった。

じゃないとすぐにダメになって使えなくなる。

ネギを細い輪切りにしてあとは乾燥の桜エビを足して、小麦粉と混ぜて、フライパンで焼くだけ。

これも2枚合わせて15分ぐらいだったと思う。

チヂミもグラタン並みに自由度が高くていい。

食べきれない食材とか、あまり美味しくなくて普通に食べるのが難しいものは、チヂミやグラタンの具材にピッタリ!

チヂミも色々試したけれど、まずいものは1つもこれまでにない。

何だかんだ30分〜35分で終わった。

てんでバラバラの献立になったけれど、普通にどれを食べても美味しいし、ちぐはぐ感も食べてる時に誰も気にならなかった。

まるで実験だなぁと思った。



私の献立はかなり適当だけど、私は献立を考えること自体苦痛だと感じたことはそんなにない。

好き嫌いの多い父がいるから、それだけが唯一献立を考える時の面倒さを生み出す。

それがなければもっと楽だなぁと思う。

とりあえず、あるものを見てパッと決めるのは、途中で間が空きながらも15年20年長いことやっているから普通にできる。

でも、これ例えばやり方を
・バランス良く食材を使う
・組み合わせを考えて統一性を持たせる
という入り方をしたのなら、私は献立を考えられない。

バランス良く色んな食材を使おうなんて考えるから、もしくは一汁三菜を心掛けようなんてするから、難しくなる。

形ありきで考えようとするから無理が出てくる。

反対に形になんかこだわらず有るもので何とかしようとすれば、昨日の私みたいにいびつなデコボコ献立でも、食べられるし普通に美味しくいただける。

何にも悪いことなんてない。

何年か前、もしかしたら10年近く経っているかもしれないけれど、クックパッドがサイト内に「献立」というジャンルを創設した。

今はほとんどクックパッドを見なくなったけれど(←一時期毎日好きで見ていた)、すごくユーザー目線でのサービスを提供していて良いなぁと思った。

私はほとんど見なかったけれど、家庭持ちの友達の多くは「献立考えるのが嫌」と言っていたから、そういうサービスが欲しい人もたくさんいると思う。

友達が言ったのか誰かテレビで言っていたのか覚えていないけれど、料理本でもネット上のレシピでも、あれらの難点は「『付け合わせは何?』がわからないこと」って言ってた。

煮込みハンバーグの作り方はいいけれど、で、何を副菜にするの?みたいな。

だから、クックパッドの献立サイトはとても助かる人たちが多いんじゃないかと思う。

でもまさかグラタンの副菜が切昆布煮だのチヂミだのなんてのは無いと思う( ̄∀ ̄;)。

でもこれノンジャンルの居酒屋さんで何人かのグループで行ったら、そういうメニューの頼み方になってもありだよね?と思う。

それぞれが食べたいのを頼んだら、そういう色んな組み合わせになってもおかしくない。

これ仲良いグループならいいけれど、職場的な気を使うグループは嫌だなと思う。

「これ頼みます?」とか「好き嫌いあります?」とか「これ他にも食べたい人います?」なんて聞きながらやり取りすることの面倒さよ。

だからアラカルトで頼むなら、気の合う同士で行くのがいいなぁと思う。

もしくはそういうのを取り仕切るのが上手な人とか。



話がどんどん逸れる。

でもこのどんどん逸れる感じで書けるのが楽しい。

『奇跡の果実』は、少なくとも私なりに枠に収めて書こうとかなり気を使っていた( ̄∀ ̄)。

献立と一緒で、その時その時の感覚で何かできるのが私は一番性に合ってる。

このブログもまた通常営業に戻ったから、これまで通り好きなことを好きなスタイルで書ける。

それが思いのほか本当に楽しくて嬉しいことなんだと今回初めて知った。

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