2013年9月10日火曜日

負のスパイラルから抜け出す方法その1『5分自由時間』

「1日五分でも、好きなこと、楽しいことをやってみましょう。
そこから人生は飛躍的に変わっていきます。」
~本田 健~


私という人は、一度負のスパイラルに陥ると、どんどん深みにはまっていくタイプだと思う。
自己啓発系のポジティブシンキング系は毒のようにしか私には映らないし、
落ち込んでいる時ははっきり言って何もしたくない。
布団に入って目を閉じてひたすら耐える、
なんていうことをこの人生の中で何度繰り返したかわからない。

あと、根っからの面倒くさがりと熱しやすく冷めやすいのと
基本的に「目標」なんていう言葉も内容も大嫌いな私。

自分が納得できないことは、頑として動かない。
頑固で融通が効かないことも付け加えたい。



そんな私が、実際に納得できて、納得できた分行動できて、そして本当にその通りになった経過をここでお話したい。



上に書いた本田健さんの文章。


その本を読んだ当時の私の生活は今思い出しても恐ろしい。
通勤・帰宅含めて、朝の7時過ぎから夜の12時までずっと仕事をしていた。

その当時、盆正月ゴールデンウィーク含めて年間52日しか休みがなかった。
1年と言うのは52週。
盆は約1週間、正月は3日、ゴールデンウイークは4日、の休み。
合計14日。
52-14は38。
そう、52週に対して38日の休みということは、
すなわち数週間休みなしでぶっ通しで働く時ももちろんあった。

なぜ仕事を辞めないのか、周りから当然不思議に思われた。

私は何回退職届を提出したのかわからない。
10回までいかなくても、それに近い数で出していた。

受理されないどころか相手にもされなかった。

逃げ出したら・・・と言われたこともたくさんあった。

だけど、人相手の商売、会社には迷惑をかけてもいいと思っていたけれど、
私が目の前で見ている子どもとその保護者にだけは迷惑はかけられないと思って
それだけは踏ん張った。

冗談でも、「ぶっしー(私)、自分から大変な道選んでるじゃん!」
と笑って言われても私は傷つくばかりで笑えなかった当時。


そんな時に出逢った言葉だった。


1日5分すらもどうやって捻出するのか・・・と当時の私は思ったけど、
それと同時にその5分すらも捻出できない自分の人生はなんなんだ・・・
とも虚しくなった。


とりあえず。

毎日はできなくても、ちょっと余裕のある時だけがんばってみようか・・・

ということで、私はその「5分自由時間」を決行した。

具体的には何をしたかというと。

大嫌いな会議の後、自分の勤務地へ移動する時。
電車からバスに乗り継ぐ地点があった。

乗り継ぎのところの近くにある中規模の書店に5分だけ立ち寄るというものだった。

元々本屋さんに行くのは好きで、
なんてことはない、
ちょっとのぞいて気になった本があったら1ページ2ページと眺めてすぐにバス乗り場に行く。

私がやったことはそれだけだった。


はっきり言って、それをしたからと言って、
行きたくない仕事に行きたくなることもなかったし、
好きなことの後にすぐ現実に引き戻されて余計と落ち込んだ日もあったし、
その時すぐに何か劇的な効果があったかと言えばそうではなかった。


だけど、今振り返ると、確実にその5分自由時間が私にもたらしたものは
その後今に続く人生の転機となっている。


今の私が振り返って思うことは。

この5分自由時間を自分に与えることは
私の中の小さな成功体験になった。

5分だけでも負のスパイラルから抜けられた自分。

好きなことをすることを自分に許せた自分。

そんな感じだろうか。

ちなみに、それを初めてから1年くらいだろうか。

年間52日の休みから

「平日1日休み+土曜日午後から日曜日休み」

という勤務体系がなんと会社からオファーがきた。

上司からは退職届を一切受け取ってもらえず、
なんだったら、辞めさせるわけにはいかないと親にまで連絡すると脅されていた当時。

社内における前例は恐らくなかったのではないかと思う。
なぜなら、私がそうなってから、
数名の社員の方から個人的に連絡がきて
「どうやってそのやり方を採用してもらえたのか」
と具体的戦略を問われた位だったから。


話がそれた。

本田健さんの伝えてくれた

「1日5分でも、好きなこと、楽しいことをやってみましょう」

これ、絶大な効果を発揮することが実体験を通じてわかった。

そして、長い目で見ると、負のスパイラルを抜け出す素敵な方法に変わっていたりもする。

負担が少ない上に、5分間は楽しいという保証あり。

個人的に超おすすめ★★★★★

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