2014年11月16日日曜日

自分の苦手なものへのヒント

昨日、大量の付箋が貼られた本を見て、一気に気分がどんよりとしたところから始まる。

自分では「写経」と勝手に名付け、1年半位前からだろうか、

図書館で借りてきた本を読む時、気に入ったフレーズや心にインパクトのあったもの、

生きる知恵のようなものとかには付箋を貼り、

読み終えたら今度はその文章をそっくりそのままノートや写経専用用紙に書き写している。

自分で買った本にはそれをしない。

なぜなら、いつでも読みたい時にそのページを開いて読めばいいから。

でも、借りた本は手元に置いておけないから、

そして買うまでもないけれどでも大切な部分は何とかして残したい、

じゃあ書き写しておけばいいじゃないか・・・

そんな思いからも始まった写経だ。

で、昨日の本に話は戻る。

某エッセイの本だったけれど、とにかく付箋の量が半端じゃない。

50以上は貼ってあったと思う。

見るだけで大量とわかるし、

これを全部書き写すとなったらどれだけの時間がかかるのだろう・・・

考えただけでぞっとした。

この場合、「写さない」という選択肢はない。

写すのは写す。ただし、この一気にやる気が失せたままやるのはしんどい。

さぁどうしたものかと考えあぐねていた時、はっと思い付いたこと。

わたしが苦手とするものの中に、

1、ゴールや終わりの形が見えているものの、それは果てしなく遠く、
  正直どのように取り組めばいいのかわからない感覚

2、問題なり課題なりがでかすぎて、ゴールすらわからず、
  何をどうしたいいのかわからない感覚

この2つがとてつもなく苦手だ。

1の例を挙げるとするなら、

たまりにたまった書類たちをどんな風に整理していいかわからないとか。

2の例は究極すぎるけど、

自分の生き方そのものに迷いが生じると、もうどうしていいかわからなくなって動けなくなる。

もうその時は人生におけるゴールすら見えてないから、焦るわ、不安に陥るわで

負のスパイラル大発生で余計と苦しくなる(苦笑)。

日常の中で苦手なことは数多くあるにしても、

特に厄介なのは、わたしの場合、上の2つのような感覚だと思う。

またまた話を戻して、昨日の写経の続き。

一気にやる気も失せ、

書き写しても全然進まない感じが始める前からぷんぷんと漂っていたけど、

結局わたしはそれをすべて昨日1日で終わらせるという偉業を成した。

何をしたのか。

とりあえず、あまりに多すぎたから、とりあえず今日は専用用紙の表と裏、合計1枚だけ

終わらせようと決めて取りかかった。

それならそこまで負担じゃない。

1枚目が終わるという頃。

あまりにもキリの悪いところで終わりそうで、それならばじゃあ2枚目も・・・ということで続け、

2枚目が終わる頃には、もうちょっとがんばると次回が楽になると考えが改まり、

3枚目が終わる頃には、あれ?このままやれば終わるんじゃない!?

いつかは終わるんじゃない!?と希望が見え始め、

そのまま延々と続け、最後6枚かかってすべて終わった。

このプロセスを経ていた時、わたしは過去のある成功例を思い出していた。

それは上の1と2の感覚が混同した、実に大きな問題だった。

しつこいけど、もう一度、苦手な感覚の1と2のおさらい。

1、ゴールや終わりの形が見えているものの、それは果てしなく遠く、
  正直どのように取り組めばいいのかわからない感覚

2、問題なり課題なりがでかすぎて、ゴールすらわからず、
  何をどうしたいいのかわからない感覚

問題の概要は、わたしは仕事でゼロからプロジェクトを立ち上げなければいけなかった。

1について言えば、ゴールはプロジェクトを立ち上げて実施すること、

ゴールは見えていたものの、何をどう取り組めばいいのかわからなかった。

ただ、プロジェクトを立ち上げるにしても、実にたくさんの制約が付いていて、

プラス、立ち上げる現場には実際の諸問題がごろごろたくさん転がっていて、

一体何をプロジェクトに掲げたらいいのかすら、それすら見えずに何ヶ月ももがいた。

どうしたかについては割愛するけれど、わたしはその2つを時間をかけながらも、

最終的にすべてクリアし、自分の中では大成功に終わったと思ってる。

そう、何だかんだ言いながらも、最終的にはできた、ということは、

言い換えれば、自分にそれだけの力があるということだと思う。

もちろんもちろん、周りからたくさん助けられたにしても、

助けられて終わりではなく、きちんとプロジェクトを立ち上げて実施してさらに結果まで残った。

昨日の写経を通してそんなことを思い出しながら、気付いたことは。

苦手は苦手でも、やれば何とかできるということ。

そして、やっていくうちに、気持ちというか気分も変わってきて、

苦手一色だったものが、苦手とは別の感情も生まれてくるということ。

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