2021年11月26日金曜日

見えない力

本文とは全く関係ない1枚
でも、木の根っこの部分が
いかにも「見えない力」や「生命力」みたいな
そんな感じがする。
2021/11/23 金沢市内の紅葉がきれいな並木道



何ていうタイトルにしようか迷っている。

前回の記事『題名を忘れてしまった書き物』は、本当にタイトル通り、題名を忘れてしまった。


途中ですっごく良いタイトルを思いついたのに、そのタイトルをどうやっても思い出せなくて、それでそのまま『題名を忘れてしまった書き物』になった。


それに続編を書く予定なんか当初全くなかった。


なかったけれども、あまりにも急展開が24時間経過しないうちに起こったから、これは備忘録も兼ねて書いておきたい。


本当に「見えない力」みたいなのが働いているんだろうなと思って、それですぐアップできるくらいの量を見込んで書き始めている。


仕事で全く嬉しくない大物エラーを引き当ててしまって、内部告発的に動かざるを得ないところまできたことの話の続き。


内部告発的なことに対して、当たり前だけど私は全くやりたくもなければ、避けれるものなら避けたいと思っていた。


あとどのくらい自分が今のところにいるかはわからなくても、内部告発的なことをすれば周りとの関係に大なり小なり亀裂を生じさせるだろうし、ギスギスしたくないから極力避けたかった。


企業のためにはものすごくなる。


カッコよく言えば、社会的責任を全うして、企業への多大なる貢献になることもわかる。


だけど私はそういうことに全く興味がないし、不具合を無視することで自分の体の具合が悪くなるのだけは避けたいから、とりあえず仕方ないからやるくらいの気持ちでしかなかった。


今回の内部告発的なことに対してさらに消極的な理由があった。


いくら正論で且つ企業の危機管理に役立つと言えども、それは同時に長年この仕事に携わっている人たちの仕事のやり方や姿勢にケチをつけ、そのやり方はダメですと突きつけ、そして名指しでダメ出しをお見舞いする、それも1人ではなく最低でも3人、ただそんなことには留まらずこの後その対象はもっと増えそうな感じに今なっているけれど、その自分の仕事の仕方について注意を受けるなんていうタイプの企業体質にないから、大の大人がそういう不慣れなものを受けるなんて普段メンタルトレーニングでもしてくれてりゃいいけれどそんなわけもなく、予後も芳しくないことは明らかだった。


しかもそれでメンタルに来てそれで体調不良になるメンバーもいればさらにやりにくい。


もちろんそんなのは普段のツケが本人に回り回って返ってきているだけだけど、それにしたってその最初の舵きりを私がするのはやらなくて済むなら絶対にやりたくないことの一択だった。


とかいうことに現状なっていて、問題の大きさというかそれが企業側にもたらす危険度の高さもわかっていたから、さすがに今回は1人で動くのは危ないと判断して、私はいきなりウルトラCの方法でいくことにした。


ちょうど夕方にやっていたニュースで危機管理的に同じレベルのものをやっていたから先にそれを補足的に書きたい。


うちから車で1時間くらいのところに東京電力がある。


全国的に東京電力の不正行為や管理不行き届き的なことがどの程度ニュースになっているのかわからないけれど、新潟県内ニュースではしょっちゅう流れる。


今日の夕方流れていたのもその1つで、火災探知器が100個とかそのくらいの単位で電力発電の施設に付いているらしいけれど、そのうちの10数個?30数個?何個か忘れたけれど、設置基準に達してないことが判明して、それの謝罪会見が流れていた。


本当に火災が起きた場合、その地域にも被害が及ぶ危険性が非常に高いわけで、そのための火災探知器だったりするのにその機能が不十分とは大問題なのがわかる。


東日本大震災で原発の問題が実際に起こってからというもの、東京電力なんかも当然その辺りの規定が厳しくなってさらなる安全のための色んなことをやっていかないといけないのに、見てると年がら年中何かしら不手際があって謝罪しているのをよく見る。


しかも不手際が人的な落ち度やこれまでの隠蔽体質が元になってのことばかりで、時々しか目にしなくても毎回呆れてしまうようなアホらしい話のオンパレードだったりする。


話が逸れたけれど、放置していたのなら必ずそういう良からぬ未来を自分たちの手で自ら作り出すみたいな、今色んな企業が謝罪会見を開いているけれども、それ級に近い不具合を今回見事引き当ててしまって、だからさすがにダンマリはまずいものの、派遣でしかない私が声を上げたところで何一つ物事は動かないだろうことは火を見るよりも明らかで、だからウルトラCの方法が必要だった。


上にきちんと引き継がれて、共有されて、さらにはそれについて上の方で検討・相談してもらって、その内容をまた現場で日々対応する私たちのところに下ろしてさえもらえたら御の字で、言うは易しでも実現度はどこまでも低く見通しが全く立たなかった。


謝罪会見開きますか的なアウトな案件にも関わらず、これがまた日常に埋もれてこのヤバすぎる時限爆弾みたいなものを経営陣はじめ現場の長たちがわからないのはどう考えたってヤバい。


ヤバいと知っていて、それで上の判断で「隠蔽しましょう」「見て見ぬふりしましょう」ならいい。


だけどそれさえも共有されなければ、あまりにもマズすぎる。


で、事の重大度を加味して、今回私はいきなりそれに全くと言っていいほど関与していない、私の英訳の師匠Mr.ダンディに相談することにした。


Mr.ダンディは会社でも相当上の立場にある人だというのは知っている。


なんだけど、つい最近までどのくらい上の人なのか全く気付いてなくて、ふと冷静に考えたら超絶上な人だとようやく気付いた。


大企業で、会長、社長といたら、その次の立ち位置のところにいる人になる。


そりゃ誰も反論などしないわとようやく納得した。


私はそんな人相手に、平気で「急ぎの英訳と言われたので、申し訳ないですが何とか時間の合間にこの件の確認をお願いします」だの、添削してもらってからのMr.ダンディの手書き文字が読めないと「これって何て書いてありますか?」としれっと聞くだの、とにもかくにも毎回ことごとく失礼極まりない又は立場をわきまえずに好き放題に自分のリクエストをして色んな業務に関与してもらうと言うよりも押し付けているような感じで、先日もMr.ダンディからこの社内の中の誰よりも私がMr.ダンディを使うのが上手いと褒められた!?評価をいただいた!?ばかりだった( ̄∀ ̄;)


なんなら立場をわきまえず、疑問に思うことは毎度確認に行くし、意見もすれば英語の間違いとわかるものはそれを指摘しつつ直す方に誘導するという、誰もやらないようなことをしれっと日常的にやってる。


今回みたいなMr.ダンディに関係ないことも平気でぶち込んで助けを求めるのもしょっちゅうしているから、Mr.ダンディもそのおかしな状況対応に実に慣れている。


しかも重大案件や問題に何十年と最前線で携わってきた人ゆえに、そうした危機管理的な対応は神業の域で、決断や動き方に関して本当に目を見張るほどの最善の選択を最小限のリスクや工程で提案して実際に人を動かしている。


本当にすごい人だとわかる。


で、Mr.ダンディとはお昼休みの歯磨きタイムがわりかしかち合うから、水曜日、私は4連休明けの初日でMr.ダンディに会うのも4日ぶりだった時に、またもやお願いしたいことがあると話しかけた。


今回は英語じゃなくて全く関係ないことで、何ならMr.ダンディに相談するのが筋なのかと問われると答えに窮するようなものだと前置きした上で、急ぎではないから会社の大規模なイベントが終わる翌週にでも時間が欲しいと言った。


Mr.ダンディは二つ返事で快諾してくれて、その時はその場で終わった。


会社の大規模なイベントは木曜金曜とあって、Mr.ダンディはずっと出ずっぱりだろうと思って私は引き続き爆弾案件の業務を続けた。


見れば見るほど爆弾が次から次へと出てきて、もはやごちゃごちゃと個人の関係性など考慮している場合じゃないなと腹をくくっていた。


ヤバい案件にこれまでだってたくさん当たってきたけれども、今回はこれまでと次元が違うことを肌でひしひしと感じていた。


で、マイペースに仕事を進めていたのなら、突然電話がかかってきて、Mr.ダンディから今手が空いて席にいると連絡をもらって、何も準備などしてないに等しかったけれども、今から行きますと言って、とりあえず持つものを持って席に伺った。


関係者に出す予定のメールの下書きとも呼べないものもとりあえず印刷して持って行った。


Mr.ダンディに事の顛末を説明した。


元々英訳の関係で相当手伝ってもらった案件ではあったから、話はゼロからのスタートじゃなくて、ちょいちょい進捗を世間話程度にしたりもしていたから、Mr.ダンディもすぐに話の内容はわかってくれた。


今回の件はMr.ダンディにとっても初耳且つ斜め上をいくような突然の話ではあったけれども(私の中でも斜め上どころか想定外過ぎることのオンパレード)、Mr.ダンディは一通りの説明を聞いた後にまず一言

「これはメールじゃなくて関係者を集めて話をしなきゃダメだ」

と言った。


本当に言われてみればその通り過ぎるけれども、いかんせん私は派遣であってさらには何の決定権もなければ人を集めるなんていう立場には一切ない。


だからMr.ダンディに、私はたしかに今回の件の発見者で全部自分の目で見て確かめたことだから事の次第はわかるけれども、かと言って私が人を集める立場にあるかと言えばそれは絶対に違うからどうしたらいいですか?と返した。


Mr.ダンディは私の3人の直の上司の名前を挙げて、それぞれの性格や姿勢なんかを一言二言で言いながら、そうだなとその先の言葉を飲み込んでいた。


私が何故に上司のところに行かないかと言えば、1人は業務外ゆえに全く把握してないからとりあえずは人選として適当ではないこと、本来なら一番適した上司はとにかく逃げることと蓋をするなり見て見ぬふりをするタイプの人だからこれまたアウトなのと、さらにもう1人はMr.ダンディも相当わかってきていてYESマンではあるけれどもとにかく判断や行動に信用が置けないというかその辺りがズレてるからで、とにかくみんな役職付いていてもとてもじゃないけれども今回の内部告発的な重たさなものを相談する相手としては「うーん……(❛_❛;)」となる人たちばかりだった。


そこでMr.ダンディが「私が関係者たちを集めよう!」と言ってくれた。


それも、私はてっきり今回の問題を引き起こした現場側の人たちを想定していたけれども、Mr.ダンディの視点は全然違っていて、部長たち数人の名前を挙げてまずはこの◯人で共有して、そして今回の件の中でも大元の根本的な問題を作り出している海外の拠点にも言及して、そこの責任者にも連絡を取って事実確認をしようと言っていた。


現場側にはその後どうするかの話によってどう話すかになると道筋を付けてくれた。


で、私の方はそのための資料集め(論より証拠の数々の超やらかし案件のものたち)をして提出するように言われた。


問題点も箇条書きにして出すことにした。


とかいうことがたったの5分程度でスムーズに話が運んで、私はそれだけで本当に気持ちが楽になれた。


考えてみたら、本当にそのレベルの首脳陣たちで状況把握をして方針を検討して決定しないとまずい内容なんだとしみじみと感じた。


今回のことは改めて振り返ると、私の方はたった1枚、それもA4の紙で3分の1程度のスペースに収まる情報が必要かどうかの確認だけで動いていたことが始まりで、まさかそんな小さな事柄が現場の長年のアウト過ぎる対応と海外のアウト過ぎる対応とそれを把握していない上層部とがいっぺんに炙り出されて、そこにメスが入れられるなんて全く想像もしていない未来だった。


それもそのA4の3分の1に収まる小さな事柄も、今回の件が直接関わっていたのじゃなくて、別件の方で動いていた時に、そう言えば本件となってしまったこの件にも関係するんだろうか?と疑問に思って、関係するなら後から直すの面倒だから今まとめてやった方が後々楽だなぁという、実に単純な動機から確認したに過ぎなかった。


それがあっという間にこんなにも一気に動いて、前回のブログをアップして半日も経たないうちにそんな展開になった。


こんなの氷山の一角だから、おそらく芋づる式に他の不具合も一気に噴出することになるだろうと思う。







「見えない力」


事の動き方のスピードが尋常じゃない。


今回ばかりは、見えない力が相当働いていると思う。


どういうところに着地するかはさておいて、これだけ早く動くというのはすなわちそれだけ何とかしないとまずいから、何が何でも本来あるべき方向に軌道修正が為されるよう、見えない部分で相当テコ入れされてるように感じる。


さらには書いてて思い出したけれども、私が今その仕事にかかりっきりになれるのは、至急の英訳やら至急対応の他の業務から解放されてるから。


そう、期限付きのものではあるけれども、わりとマイペースに作業しても大丈夫な状態に今落ち着いていて、ということはこれを最優先でやらざるを得ない、それも本来なら私はその業務にはまず入らないけれども(至急の英訳は基本私に担当が回ってくるから、それに絶対的に最優先で入れるように、私じゃなくてもいい業務は基本私のところに回ってこないよう配慮されている)今回はひょんなことから私が担当している。


というか、逆に私じゃないとダメだったんだと思う。


何せ不慣れな業務ゆえに、私なんかは1つ1つの作業ペースがのろいし、確認もきちんとしないと慣れてない分見落としやすい。


しかも他の人たちは他の業務に追われているわけで、私みたいにある程度まとまった時間をかけてやれるような時間的余裕もない。


さらに事の重大さを感知してそれをウルトラCの手段、Mr.ダンディにいきなり相談するなんて絶対に他の誰もやらない。


そしてMr.ダンディでなければ、あちこちの大御所たちを巻き込んでの情報共有と対処法の検討・選定、その後の周知なんていうのは、絶対にありえない流れになる。


だから英訳なんかよりも、今回の件はそれこそ企業の責任問題やはたまた企業の存続さえ左右しかねないすったもんだな問題なわけで、そちらを優先的に対応できるように他の至急の仕事が来ないこともなんとなく納得できる。


見えない力の威力を感じまくっている。


ちなみに超個人的な願い事だけれど、この見えない力とやらが本当にあるとするなら、こんな私の得になる要素ゼロのところよりも私が本当に発揮して欲しい領域で拡大してくれたらいいのにー!!!と大真面目に思う。


わかった。


今回のタイトルは『見えない力』にしよう。


そしていい加減こういうスピーディーな話たちはいいから、本当に書きたいこと、残るは2つの記事を年内を目安に書いてアップしたいと思う。

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