2015年8月4日火曜日

ネットの世界のマナー

ここ最近、ネットでの発信ややりとりに関してずっと引っ掛かっていたことがある。

最初は「もやっとする」とか「不快感」とかいう漠然とした感じで、何に引っ掛かっていたのか

わからずにいた。

ようやくそれを言葉にできるようになった。


わたしの最初のネットデビューは2005年、ちょうど今から10年前だった。

インターネット自体は大学の頃から使用していたけれども、例えば自分の思いを日記にするとか、

ネット上で誰かとやりとりするというのは2005年が初めてだった。

最初はmixiでスタートした。

今のmixiのシステムや方法は知らないけれど、当時のmixiは100%「招待制」となっていて、

例えば自分がmixiに参入したければ誰か知り合いからの招待状がないことにはサイト内にも

入れない仕組みだった。

時代はまだガラケーで、自宅でパソコンを所有する人も割合としては今ほどには多くないという頃

だったかと思う。

わたしも当初はmixiが何かなんていうことは知らず、友達が

「ぶっしーがパソコンを所有したら、絶対にmixiに招待するから言ってね」

と言うことをしつこく言ってくれたおかげで入ったようなものだった。

当時は、本名を出さなくて良かったのと(登録時ではなく普段使用時)、個人で発信できるものは

日記(ブログ)と枚数制限のついた写真、あとはコミュニティを自ら作ることもできれば、既存の

コミュニティに入ることもできたのと、メンバー同士で個人的なメッセージをやりとりする位が

大まかな機能だったと記憶している。

わたしの場合は8割位は元々知っている友達とお互いに繋がり、mixiを通じて新たに繋がった

のは本当に何人でもなかった。

ただ、いきなりは繋がれないから、お互いの日記にコメントし合ったり、個人的なメッセージを

やりとりした上で繋がるから、今のように誰とでも繋がりましょう的な感じは一切なかった。

当然変な人もいたけれども、そういう人には閲覧規制をかけられるようになっていたから、

そこまで問題だとも感じなかった。

実際にmixiを通じて会なんかでリアルに会った人も数人いる。

たしかにリアルで会うのははじめましてでも、元々色々とやりとりしていたからそんなに違和感は

なかった。


時代は2015年の今。

今はスマホを所有している人も自宅でパソコンを所有している人も増え、ブログを個人で発信

する人も当然右肩上がり、SNSと呼ばれるものはmixiだけではなくfacebookはじめ色々とある。

わたし自身は、mixiはもう2年位ほとんど触っていない。

代わりに、このブログ合わせて3つブログを書いてあとは登録休止状態のfacebook。

ただこの10年でネットの世界も大きく様変わりして、わたしなんかは今の全体的な流れが全く

好きじゃない。

お手軽に(表面上は)繋がれるようになった分、すごくマナーの悪い人も増えているのは本当だし、

まず個人的なやりとりなどなしにいきなり「友達になりましょう」的な申請が来たり。

意味もわからず何かのグループに自分が勝手に加入されていたり。

とにかく完全なる無法地帯になっている。

一言何か個人的な接触があればまだわかるけれども、それもなしにいきなり来るからびびる。

自分で対策できるものは対策するけれども、元々パソコン関連の操作に疎いわたしは、

知らない操作に関してはさっぱり知らないままでどうしていいのかもわからないものが色々ある。

あの頃は良かったじゃないけれど、mixiの初期の時代には体験しえなかった今の現状がある。

mixiの初期の時代の方が自分の本名を出す必要もなかったにも関わらず、ということは相手も

同じ条件だったわけで、でも確実に個人的にやりとりしなければいけなかったおかげで、

文章のやりとりで互いを知れるような感じが逆に安心だった。

なんだったら、当時繋がった人で、今も時々ふらりと連絡が来る人がいる。

人生で一番大変だった時、そこから立ち直った時、また新たに出発する時、そんな風に連絡が

突然やってくる。

一方、今は本名出して、相手も本名を出している場合が多く、無法地帯を抑えるべく各SNSの

管理会社が対策立てて奔走しているにも関わらず、もうどうにもこうにも追いつかない感がある。

それは使用者であるわたし含め各個人の人がどう捉えるかだと思う。

きちんと繋がれる人というのは、やはりマナーもしっかりしている。

こういう見えない世界だからこそ、誠意を尽くしている人も多い。

その反面、見えないからいいだろうと好き放題にやる人もいる。

でもその好き放題の人たちは多分リアルな世界でも色々やらかしてるんじゃないかと思う。

見えないからいいだろうじゃなくて、一生会うことないだろうからいいだろうじゃなくて、

たとえネットでもその先にいるのは1人の人間だということを絶対に忘れちゃいけないと思う。

mixiの時は、本名を知らずにいても、ネットの向こうには自分と何ら変わらない一人の人間がいる、

ということが大前提にあって、だからこそ非常にディープな話もしたりした。

特に名古屋に来てからは、mixiのコミュニティを通して朝活に参加していた時期もあって、

mixiでは本名を知らなくても会った時に本名を知るという人もかなりな人数でいた。

そしてそのうちの1人とは今でも時々近況をやりとりしている。

その反面、今は特別な規制がないことをいいことに好き放題、相手の事情も考えずに、

変なメッセージを送ってきたり突然何かのグループに相手の承諾もなしに入れたりと、

そういうことが起こる回数が確実に増えた。

文句ばかり垂れていても仕方ないので、わたしはわたしであくまで従来通り、あくまでも相手は

1人の人間だということを念頭に置いて、これからも繋がる人とは繋がっていきたいと思う。

0 件のコメント:

コメントを投稿