2014年3月8日土曜日

30歳の朝から5年+

朝、地下鉄ホームに入り電車を待っていたほんのわずかの時間。

時間にしたら1分か2分。

とつぜん、30歳になったばかりの日の朝の光景を思い出した。

わたしは、その日、朝起きてすぐに鏡の前に立った。

鏡の中の自分を見て、いつか大切な人から教えてもらった

「鏡の中の自分の顔を見てとにかく笑ってごらん。

笑えなくても、笑ってごらん。」

をやろうと思ったら、わたしは笑う代わりに、色んな感情がどどっと押し寄せてきて泣いた。

ほんとうに一瞬だけ泣いた。

だけど、その時のわたしの目は、まるで何十分も泣いたかのように真っ赤に腫れ上がった。

強く出てきた感情の分が、そんな風に目に現れたかのようだった。

すぐ近くでは、ふたりの友達がまだ夢の中にいた。

友達と飲み明かし、楽しい時間を山ほど過ごし、これ以上望んだらばちあたりではないかと

心配する位に、素敵な30歳の幕開けだった。

だけど、その日の朝、わたしはなぜか笑えず、突然泣いた自分に自分で驚いた。


そんなことを今朝の電車を待つわずかな時間に思い出していた。


あの日からもう5年を迎える。

30代に突入する前の時間。

わたしは、どういうわけか30代をとても楽しみにしていた。

「あぁもう30歳になる!」とそれこそ20代後半からそんなことを口にする人たちを

色々見ながらも、わたし一人はなぜか30代という時間がとても楽しみだった。

どんな年代になるんだろう・・・

計画0、夢の貯金使い果たし、まっさらな30代の幕開けだった。

もちろん、不安も心配もあったけど、これから先どんな展開を迎えるのか、

何にも想像がつかず、それが逆に楽しみでもあった。

あれからの5年間で、今のわたしは、楽しみからは程遠い形で、自分の人生が展開している。

もちろん良かった思い出もある。

だけど、苦い思い出、正面から見据えるのに随分と時間が必要となった出来事が、

もうこれでもか、これでもかと押し寄せた5年間だったように思う。

すべて自分が選んだ結果とはいえ、とにかく手痛い思いを繰り返しし、

迷い悩み立ち止まり落ち込み・・・が主軸と言わんばかりだった。


この日記を書き始めた時、もっと別のテーマがあったように思うけど、なんだか思い出せない。

代わりに、この5年間で手に入れたものってなんだろう?って今考えている。

この冬ごもりのような、いろんなものを見失ったかのようなふらふらしたこの5年間で

手に入ったもの。

それを振り返るのは面白い。

あぁ。振り返る行為を楽しめるくらいの余裕が自分に生まれた、これは確実に手に入ったもの。

よくわからない度胸や強かさ(「したたーかさ」と読むとつい最近知った)、

それも手に入った気もする。


何を書こうとしていたか、思い出した。

特に34歳の1年間は、史上最悪な位、毎朝色んな意味で不安だった。

そう、恐らく周りの人たちが「30歳になるのが怖い」という感じのものが、

わたしは今頃、35歳を目前にした34歳にそれが出てきた。

未来を考えると、暗澹たる気持ちに何度もなった。

自分の人生、これでは駄目だ!と駄目出しするそばから、

どんどん自分で自分の気力を奪って、ますますネガネガオーラに包まれた。

そうだった。

今朝、30歳を迎えた最初の朝を思い出した、その直前。

わたしは、この34歳が、もう二度とたどれない34歳が「35歳になる怖さ」のあまりに、

34歳の自分を忘れ、嫌でもやってくる35歳の自分ばかりを意識していた。

あぁなんだかもったいないことをしてしまったなぁ・・・って思ったんだった。

そう、だから、先を思い悩むことは止めようと思ってすぐに止められないものだとしても、

せめて、今しかない34歳なら34歳、35歳なら35歳を楽しもう、

今その年齢に達したから味わえるものを味わおう、って思ったんだった。

残りの34歳2日間、とりあえず「34歳満喫」と心の手帳に記す。

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