2024/10/05
金沢行きのバスの中。
姪っ子1号のバレエの発表会を見に行くために金沢に向かっている。
いつの週末から毎週何かしら用事が入っていて←引きこもり大好き人間には激レア、特に今週行ってまた数日後に金沢にもう一度行って、さらには今仕事が2年に一度の展示会前で激務すぎて、ふわふわと落ち着かない感じが続いている。
ちなみに2回目の金沢は父母が新米を農家さんから直買いして方々に発送することをするために私が交代で家政婦業とベビーシッター業をしに行くため。
本当はどっしりと腰を下ろして色々書きたいことたちを書いてブログにアップしたいけれど、何にも一文字も書いていなくて時間だけがどんどん過ぎていく。
特に9月は私にとって色々と濃密な時間の振り返りをするタイミングなのに、今年は本当に激務すぎてあっという間に9月が終わってしまった。
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色々書きたいことは盛りだくさんでもどれもけっこうヘビーな中身でそれはおいおい書くとして数日前の職場でのちょっとしたやりとりを書きたいと思う。
私が好きなやりとりでまたもや妄想を広げまくったというかなりしょうもない誰得な話。
数日前突然けっこう大きな声で「武士俣さん」と呼ばれた。
声を聞いても最初誰かわからず、はいと返事をしながら私の席のすぐ左横の通路側を見ると高倉さん(仮名)がいた。
高倉さんは続けて「武士俣さん小さいクリップください」と言った。
私のところに常備しているのは3種類あって小さいのと中くらいのとを高倉さんに見えるようにしてどちらが良いですか?と聞いて高倉さんは中くらいのものを指差して「こっちを」とか言いながら「ありがとうございます」と言って去って行った。
職場ではよくありがちな風景に見えるかもしれないけれど、これは解説をつけるとかなり違う。
高倉さんは基本的に物静かで穏やかなタイプの人。
本人の性格をよく知らないけれど、決して自分から誰かに話しかけたり雑談しまくりだったりとかいうことはまずない。
あと、今回クリップを要求されたけれど、それだって部屋のあちらこちらにクリップ置場があるから、普段ならそこに取りに行って事足りてるのではないかと思う。
さらにはそうした小さなものをその辺の近くにいる人にくださいと普段から言いまくりなんてことはないタイプだと思う。
かれこれ5年近く在籍する中でそんなことを高倉さんからお願いされたのは初めてだった。
1ヶ月くらい前だと思うけれど、ある資料の中でちょっと面倒な確認をしないといけないものがあった。
若い男の子たち2人と私とで確認先は高倉さんではあるけれど誰が行くのが良いかという話になった。
男の子たちは自分たちが行くと自分たちで調べてと言われる可能性大だから、ここは武士俣さんが行って頼むのが一番確実にお願いしてやってもらえるということになり、私が高倉さんのところに行った。
ちなみにこういうことは日常茶飯事によくあって、私が男性陣に代わって聞きに行って難を回避するみたいなことはよくしている(専門的内容がさっぱりわからない私が行くことで半分相手に押し付ける形で自分たちの部署側の業務を減らせる)。
残業中だったからまずは高倉さんにあめを渡して、高倉さんからは何か企んでますね、これ賄賂ですか?とかなんとか言われながら、高倉さん受け取りましたよね(怖い笑顔の私)?、本題なんですけどねと言って無理矢理仕事をお願いして(押し付けて)帰ってきた。
その時に高倉さんに「川田さんっていたじゃないですか?」と長年お勤めされた後に退職した私の直属の女上司の名前を出して、「川田さんから入ってまだ半年もしない頃だったと思うんですけど、川田さんに困った事態を相談しに行ったら『武士俣さん、困った時の高倉さんで、高倉さんに聞きに行ってください。高倉さんに聞いたら絶対に大丈夫なので、困った時は高倉さんです』と言われたんですよね」と話した。
そうしたら高倉さん、顔を真っ赤にして笑ってた。
照れてたというか。
高倉さんはそういう会話を普段しないタイプだろうし言われることもそうそう無さそうだから(仕事はめちゃくちゃできると周りが認めても本人はそんな風に自分のこと思ってなさそうだし、パッと見余計なおしゃべりウェルカムタイプには絶対に見えないから多分そんなことを周りは誰も言わなさそうな感じ)、とにかくとてつもなく照れながら笑ってた姿が印象的だった。
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帰りのバスの中(10/7)からの続き。
高倉さんの話がしたかったわけじゃない。
高倉さんは色々と余韻を残すやりとりを毎回してくれる人ではあるけれど、私の中で高倉さんの余韻が強めなのはイケメン上司に少し似ているからだと思う。
背格好はあまり似ていない。
背はイケメン上司よりも高くてでも体の線はイケメン上司よりも細め、肌の色も白い。
典型的な理系男子という感じ。
でも言葉少なめなところとか普段はあまり雑談しないところとか(私からあれこれ振ると話してくれる)自分からグイグイと行かないところとか頼み事があっても余程のことがなければ頼まなかったり想像するに頼むにしても多分相当内容と頼む相手を厳選してそうなところとか、そういうところが似てそうだなと思う。
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2024/10/12
上の内容を書き終わらないうちに金沢第二弾のバスの中ナウ。
今回は新米を取りに行ったり方々に郵送するために父と母が新潟に帰る間、私が家政婦業と子守り業を代行するためにいざ金沢へ。
火曜日は有休取って言葉をあれこれ覚えた姪っ子2号とマンツーマンでの蜜月タイム。
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高倉さんとやりとりした時やその後に、これがもしイケメン上司とだったらどんな風だったのかな…と想像した。
想像する際の設定としては、私もとてもおとなしくしていて無害と認定されるくらいの状態やイケメン上司とも多少普段からやりとりできるくらいの間柄としての想像←現実とは真逆の設定( ̄∀ ̄;)。
もしそんなことができていたのなら、本当に楽しかっただろうなというのは秒で想像できたし、小さなやりとりからイケメン上司の性格や話し方、話す時の言葉の選び方とか癖とか、そういう色んなものが知れただろうにと思う。
高倉さんはちなみに絡む回数としては1ヶ月に1回あるかないかだから、ない時は数ヶ月間が空く時も普通にあって、なんだけどけっこう1つ1つ印象に残るというか。
初回から数えて2回目か3回目の時に、私が仕事があまりにも遅くて締切を守るなら直さなくてもギリギリ目をつむることができそうなものを冗談抜きで大御所相手に締切優先なのかそれとも丁寧に仕上げる方を優先なのかを聞きに行ったということを高倉さんとその後輩のアイドルみたいな風貌男子に報告に行ったら大笑いされて、その大笑いした時の高倉さんを見て超驚いたことがあった。
高倉さんは基本的に感情をあまり表に出さない人だからましてや笑うなんてさらに想像できない人だったから、その高倉さんが大笑いしたことに本気で驚いた。
高倉さんが基本笑わないのは今も変わらないけれど、それでも仕事で絡む時に雑談したりすれば笑うということもわかってきた。
とかいうようなことをイケメン上司と全くできなかった私は、今でもそういう機会があったのなら良かったのになと何を今さらな願望を抱くのかと思うけれども本気でそのように思う。
雑談なんてハードル高すぎで挨拶さえままならない状態、なんなら仕事の伝言さえも無視されるという落ちるところまで究極に落ちた私はもう何もかも高望みすぎだったなと思う。
そしてそんなこんなを毎回思いつつも気付けば丸7年も経過して今月から8年目という何にもおめでたくない時を更新して今に至っている。
こんなことを時々ぼやきながら来年は「丸8年も経過して今月から9年目」などという風に言うのは単純に嫌だなと思う。
イケメン上司とやりとりできるようになったーとか、人生を共にできそうなパートナーと出会えたよとか、そういう新しい単語を言えるような1年になって欲しい。