色んなことがあった。
色々考えさせられるようなこともあった。
そして私にしては大きな決断も1つした。
これまで私は良い物なら基本的には積極的に人にも紹介していた。
これいいよ、あれいいよという具合に。
だけど今回私はそれをしなかった。
何なら嘘までついて紹介することを避けた。
私はオルゴナイト作家さんに先週末会ってきた。
会う目的はただ1つ。
私を経由して旅立って行った34個のオルゴナイトがその後どんなストーリーを紡いだのかそれを伝えるために会ってきた。
実は会う前にある1人の子からオルゴナイト作家さんに個人でオーダーを頼めないか頼んで欲しいとお願いされた。
正直気が進まなかった。
気が進まなかった理由がきちんとある。
その子はオルゴナイトの良さがわからないとその少し前に私に言っていた。
私は自分や他の人たちの具体的な効果を伝えてみたものの、それでも「わからない」と言われた。
なのに個人でオーダーしたいとはどういうことだろうと思った。
もちろんその子にはその子なりの欲しい理由がある。
だけど、今回その作家さんは無期休止で制作を完全に止めている。
私もお願いするにしても、それ相応の理由がないとお願いできないと思って、理由も聞いた。
一応言ってはみると言ったものの、言った後からどんどん後悔した。
迎えた当日、私は自分が思ったままをそれとなく作家さんには言った。
話を聞けば聞くほど安易にお願いできないことは十分わかった。
お願いはできないけれど、実は他の選択肢があることを作家さんからは直接教えてもらえた。
結果だけを言えば、その新たな選択については彼女にも伝えることができた。
でも私は「伝えない」という選択肢を選んだ。
作家さんに直接会ったことで、本当に気持ちのある人にしか新しい情報については紹介したくないという気持ちが私の中ではっきりと出てきた。
だから私がきちんと納得できていなかったその子に対しては、新たな情報は一切伝えずオーダーは頼めなかったとだけ伝えた。
他に用事があってその子とは昨日会ってきた。
オルゴナイトの話はするつもりはなく、もっと重大な話があって会ってきた。
重大な話というのは、その子が紹介したサービスを受けた共通の友達Aさんが、そのサービスを受けている最中とんでもないことを言われていて(人の生き死にに関わる内容)、それに対して色々思うところがあったからそれを伝えるのが目的で会った。
それはどう考えてもAさんが言うとは思えなかったから、だからAさんには内緒でこっそりとその子にそれを伝えた。
Aさんは実際に被害をこうむったから、そのサービス提供者がそういう危ない人だと言っておかないとまた第二のAさんが誕生すると思って、それで言った。
その子もさすがにそれを知ったら紹介しないだろうと思って、それはやっぱり言って正解だった。
その子も何も知らなくて、今回私が言わなければやっぱり今後も誰かを紹介してたから知って良かったと言っていた。
そこまではいい。
だけどその話をしている時も、私は話の論点がずれていることがとても気になった。
別に世間話だったら論点がずれてようが何だろうがどうでもいい。
だけど、これはプロとしてあるまじき話の内容で、それに対して論点がずれてるのが本当に気になって気になって仕方なかった。
都度都度修正というか、「いや、そこじゃなくて大事なのは…」と伝えたけれど、全然伝わらないのか話がまた元に戻ったり、似たような意見を違う言葉で言ってきたり。
私にはにわかに信じがたい状況で、もうどう言ってもだめだとあきらめた。
想像して欲しい。
例えば家族の誰かの命がもう短いとする。
それを医師が家族の同意も得ないまま本人に余命宣告をする。
なんてことがあるのか知らないけれど、そういう状況だったとしよう。
私がその子に言ったのは、その同意を得ずに勝手にすごくきわどい内容を勝手に伝えたことを問題視して指摘した。
本来その道のプロなら人の生き死にに関しては絶対に言ってはいけないことだから、それをさらりと言ったことに対して私は絶対にいけないことだし、そして何よりもそんな準備もできていなかった初対面のAさんにそれを言うこと自体どうなのかと思うと言った。
(私はAさん本人からひょんな形でその話を直接聞くことになったから、たまたま知ったに過ぎなかった)
はっきり言って倫理観が欠如しているし、入ってはいけない領域にまでずかずかと土足で踏み込んで話してるから、私からして有り得ないことばかりだった。
その部分は同意が得られたけれど、少ししてからすごくとんちんかんな質問を受けた。
「Aさんはその人からいつ家族が死ぬって言われたんだろう?」と。
私は呆気にとられた。
そんなのいつとか関係ない。
そもそもそういう発言自体が問題であって、内容なんてどうでもいい。
内容なんてどうでもいいというのは、その子や私が知る内容ではないという意味で。
知ったところでその発言が訂正されるわけでもないから、むしろそのアフターフォローをしてくれるならいくらでも言うけれどそういうことでもない。
その発言を聞いて、私は「オルゴナイトの作家さんは紹介しなくて正解」と心底思った。
私は作家さんの話についても、伝えられる範疇で話は伝えた。
できるだけ詳細に、作り方のプロセスや、それぞれの持ち主を想ってきちんと祈りが込められているそのことを伝えた。
だけどそれも同じように伝わってないんだろうなぁということが話の端々でわかった。
そんななのに紹介なんてしたら、どんなとんちんかんなことを言い出して相手を困らせたかもわからない。
それを思ったら、私の「紹介しない」と決めた決断がとてつもなく正しいことのように思えた。
久しぶりに本当に色々考えさせられたことが続いた。
オルゴナイトに関して言えば、本当にその作家さんが作ったオルゴナイトのファンの人たちは、きちんと1つ1つ祈りが込められていることを伝えたらみんな喜んでいた。
そういう人たちには追加の情報をきちんと伝えた。
情報を正しく丁寧に扱ってくれるのがわかってるから、私も安心して伝えられた。
いくらただの情報とは言え、その扱いを間違えたらとんでもないことになる。
ましてや私がその情報をどう取り扱うかにかかっている。
私が言ってしまったら、その後のことは嫌な予感しか思い浮かばなかった。
起こらないかもしれないけれど、絶対に起こらないとは言い切れない。
実際に本人に会って別の話をした時にいくつかおかしな発言をしていたから、私がその子に情報を伝えることで他の誰か(今回ならオルゴナイト作家さん)に迷惑がかかるのだけは絶対に阻止しなきゃいけないと思った。
その後も悶々としたけれど、これで良かったと思ってる。
その子に対しては多少かわいそうなことしてるのかなとは思った。
だけどその子に伝えない代わりに、私はオルゴナイト作家さんを守ってるんだと思ったらそれが正解のように思えた。
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