料理熱がどんなに冷めようと、何もかも面倒くさくご飯の用意をしたくなかろうと、お腹は減る。
放置しておけばそのうち収まるなんていう欲に食欲はならないから、最終的に台所に立つ。
最初に少しだけ余談をはさむと、「1人暮らしなら買って食べた方が安い」と世間でよく言われる
あの言葉、わたしは丸っきしの嘘だと思っている。
嘘と言うより、わたしの経済感覚だったら嘘と断定している。
ウニだの大トロだの牛のステーキだのと言うのであれば、外で食べた方が値段はさておき良い質
のものを食べれると思う。
だけど名もつかないような家庭料理を外で食べるのと家で作って食べるのとでは、たとえ1人
暮らしでも絶対に作って食べる方が安い。
唯一頻繁に外で買うものは、揚げ物くらい。
これは経費の問題ではなく、揚げ物専用鍋がないのと油の後始末の問題があるから。
家にある深鍋のフライパンは26cmもあるから揚げ物したら500mlは油を使うことになり、最終的
に油の始末に困るのは目に見えている。
しかも揚げ物は、回数を重ねてないだけあって下手くそだ。
準備と揚げ物の完成具合を頭に入れたら、絶対に買う方がお得でおいしい。
そんなこんなで、基本は自炊でごはんをまかなう。
ただ、ここ数日の料理熱のなさにはほとほと困っているし、かと言って外で食べたいとも思わない。
それで昨日今日とで試した簡単手抜き料理。
料理とも呼べない代物かもしれないけれど、ざっくりとレシピなぞ紹介。
昨日は、「鮭と梅の炊き込みごはん」。
あら、言葉にするとえらい美味しそうな、そして手の込んだ料理のような名前。
そんなわけなく。
1.5合の白米に同量の水を入れた後、鮭の切り身1人分としょっぱい系の梅干し2つ。
それを入れてあとは普通に炊くだけ。
わたしがしたことは、米を研いだのと、それぞれの具材をそのまま(切り身なら切り身のまま)
炊飯器にちゃぽんと入れただけ。
あとはスイッチオン。
炊き上がったら、しゃもじで鮭と梅を刻むようにごはんと混ぜ込むだけ。
味が足りなければ、炊きあがってから塩でもゴマ油でも適当に足せばいい。
ちなみに食べ飽きたわたしは、最後天かすを入れたら思いの外おいしかった。
今日は、「カレースパゲティ」。
今日はもっと手抜き。
これはいつかの弁当に使おうと思っていたレトルトのカレーを使用。
少し前まで、週5回の弁当生活を送っていた。
月~金の週5勤務もさることながら、この毎日弁当持参というのも非常に荷が重かった。
いかに手抜き弁当を作るかが勝負で、それである時レトルトのカレーを持参してはどうかと思い
ついたのだった。
カレーも自分で作る方が安くおいしくできるから、あの高級系のレトルトは極力避けたい。
ある時イオンに行ったら、イオンブランドのレトルトカレーが50円?60円?70円?その辺りの
値段で売られていて物は試しと思って買い置きしておいた。
だけどいつまでも使うことなく、弁当生活は終わった。
このカレーの存在すら忘れていたけれど、つい1~2週間前、他の乾物を出した時に目に入り、
そうだそうだこれもいつか使おうと思っていたのだった。
スパゲティを茹でて、同じ鍋でレトルトカレーも温めた。
そういうことを一緒の鍋ですることに抵抗のある人には勧められないけれど、平気な人はそれで
洗い物少なく済んでいいと思う。
味は可も不可もなく。
とりあえずまずくなくて良かったと思った。
鮭と梅干しの炊き込みご飯もカレースパゲティも材料費だけなら100円を切る。
買って食べるとしても、100円で一食が賄えるものなんて今どきそうそうない。
カップラーメン位じゃないかと思う。
おにぎり1つ、パン1つでは、お腹が満たされない。
鮭と梅干しごはんなんかは、大きめのおにぎり5個分に相当するのに。
いずれにしても、調理時間10分以下で簡単にできるこの手抜き料理のすごさよ。
洗い物というおまけはついても、洗い物だってたくさんはない。
3分もあれば終わるような洗い物の量だ。
個人的に、この究極の手抜き料理をもっと究めたいと思っている。
もちろんそれは、今回のような料理熱が著しく低下し、台所に立つのも面倒な位の時のために。
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