手抜き料理の話を書いていたら、昔時々買っていた250円弁当の存在を思い出した。
当時はブラック企業での勤務をしていて、1日最低1食は外食という日々だった。
あんなにも外食が耐えられないと思ったことは、人生の中で他になかった時期だ。
毎日食べるものが変わっても、とにかく毎日毎日外で食べるということにほとほと疲れていた。
しかも、同僚や上司と食べることが多く、それもストレスの1つだった。
そんな中、ある日わたしは会社の本社の近くに250円弁当を出す弁当屋を見つけた。
揚げ物を中心に数種類の弁当があって、わたしは2~3回を除いて毎回唐揚げ弁当だった。
弁当を買ったら、近くのお気に入りの神社に行き、そこで1人でゆっくりと食べていた。
残念ながらこのお店はもう今はなく、今でももう一度食べたいなぁと思うお弁当だ。
この250円弁当の唐揚げのレベルが、ものすごく高いレベルだった。
昭和のような古い建物の1階部分がその弁当屋で、いつも2人の店員さんがいた。
1人は奥でひたすら唐揚げを揚げている人、もう1人は店頭で接客というか金の受け渡しをする人
という、実によくできたシステムだった。
唐揚げをきちんと揚げているのは見ればわかる。
しかも1つ1つ大きさが不揃いゆえ、産地不明の鶏肉でもきちんと手作りの唐揚げになっている。
味付けもシンプルだけど美味しいし飽きない。
大きな唐揚げが4~5個入っていたと思う。
ごはんも炊き立てを入れてくれてるらしく、いつもごはんはほんのり温かかった。
ピンクの漬物と小梅1つ、あとは業務用と思しきポテトサラダが少し。
野菜ゼロで不健康な感じの弁当ではあったけれど、中身は美味しかった。
当時のお昼ごはんの中で一番印象に残っているのは、その250円弁当だった。
あとは食べた店も覚えているけれど、この250円弁当ほど印象に残るものは1つもない。
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