2015年10月5日月曜日

思い出の共有

今日、大学時代の友達から写真付きでメッセージがきた。

共通の友達が北海道にいて、北海道で2人が再会していた写真だった。

15年ほどあれから経過しているけれど、当時と何ら変わりない2人の顔を見てほっとした。

本当に、当時の顔のまま、今になりました!と言わんばかりだった。

撮影された場所は、とあるカフェの中だったけれど、これは単に場所だけ変わった風だった。

わたしを含めた3人は、大学時代、しょっちゅう夜中に24時間営業のレストランに行った。

チェーン店ではないファミレスというようなお店で、そこでは薄いコーヒーのお替わりを何杯もした。

一応3人とも、各々の宿題を持ち寄り、一緒に勉強するという体ではあったけれど、3人ともまったく

集中できずにいた。

夜も遅いから眠いし、夜中なのにオムレツとかけっこうガッツリメニューを頼んでは満腹になり、

さらなる眠気に襲われたり。

明日テストなのにやばいよ!と言いながら、テキストのページはほとんど進まなかったり。

それでもわたしは、あの夜に3人で自転車に乗って白い息をはあはあ吐き出しながらレストランに

向かった日々を今でもはっきりくっきりと憶えている。

つい昨日のことのように感じることもある。

あの頃は良かったなぁなんて思わないけれど、今思い出すと涙が出そうになる位にきゅんとなる。

本当に好きだったあの日々。

本当に好きだった友達。

もう戻れないからこそ、とてつもない貴重な思い出に変わっている。

当時の自分が30代も半ばになり、友達1人はキャリアウーマンに、1人は2児のワーキングママ

になり、それぞれが別々の場所で別々の道を生きている。

それでも当時分かち合ったものは未来永劫変わらない。

もう取り戻せない過去の時間は、当時から見た未来の今、ものすごく輝いている。

そしてその思いは、決してわたし一人のものではなく、他の2人も似たような思いを抱いていると

思う。

これだけたくさんの人が世の中にいるだけで、あの夜中のレストランと薄いコーヒーのお替わりの

場面を共有できるのは、その2人しかいない。

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