どうも今、相撲の名古屋場所らしい。
徒歩圏内に名古屋場所の会場があるというのも、名古屋在住歴6年目の今日初めて知った。
涼しい風が時折吹く中、おひさまが一番高い位置にある時間に外を練り歩いた。
バスの停留所に2人のおすもうさんがいた。
ピンクの浴衣と水色の浴衣を着ていた。
両方とも、「ここはハワイですか?」と言わんばかりの濃いピンクと水色だった。
ちなみにどちらに行かれるつもり?と聞きたい方向で、一人で勝手に「もしやこれから合コン?」と
想像した。
そのバスの進行先は名古屋市郊外に向かうもので、はっきり言って地元民しか使わない。
ピンクの方のおすもうさんの耳にイヤホンがささっていて、そこはすごく今時なのに、自分の荷物は
浴衣の裾にしまうという昔ながらの作法で、そのギャップに目は釘付けだった。
さらに歩いたところで、平日なのに満車に近い駐車場とやたらと賑わっている人混みと相撲用の
大きなのぼりが見えて、それでようやく今が名古屋場所なんだろうと理解した。
そこにもまた一人派手なピンクの浴衣を着たおすもうさん。
今度のおすもうさんは、スマホをすいすいと操作し、手首にはパワーストーンのブレスレット。
時代は平成27年、「スマホ」という言葉が国民に浸透する位だから別におすもうさんが使って
いても不思議はないけれど、目の当たりにするとびっくりする。
おすもうさんの日常を見るなんてなかなかないから、思わずがん見で観察してしまった。
というか、この3人のおすもうさん達は、こんな風に外で油を売る時間なんてあるのだろうか。
観客と思しき人たちは、これからの観戦に向けて会場目指しているのに・・・。
まったくもって余計なお世話な思考を働かせながらおすもうさんたちを眺めていたけれど、
3人ともとても格好良く浴衣を着こなしていた。
普段から着ているだろう着こなし感と、きゅっと結んだ帯が全体に締まりを生み出していて、
粋だった。
男の人の浴衣姿なんてまず目にすることがないから、それだけで「夏」を感じた。
夏の風物詩を見たようで、暑い中の練り歩きも愉しかった。
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