2014年8月3日日曜日

海から届いた一期一会

今日、市内のとあるデザインの展示会に行ってきた。

正直、案内のデザインを見ても、そこに添えられている言葉を読んでも、

いったいどんな展示なのか、皆目見当もつかないまま行ってきた。

面白そうという気持ちはもちろんあったけど、

それよりも、妹の旦那のお兄さん夫婦がふたりで創りあげてるもの、

だから見にいってみたい、という気持ちの方が強かった。


行ってみて、驚いた。

「一期一会」とは、本当にこういうことを言うんだと思う。

細かいことを書くと、大切なアイディアがばれてしまうからたくさんは説明できないけど、

お兄さんたちがしていたのは、

海辺に落ちているもの、それもひとつとして同じものがないものを見つけ、

その見つけたものでまた唯一無二のデザインを創り上げていた。

海辺に落ちているものも、特殊なものではない。

言われてみれば、あるある!というもの。

はっきり言って「ゴミ」と言われても、まったくその通りというものなのに、

お兄さんたちふたりの手にかかると、

それはゴミではなく、特別な意味合いを持ったものになり、

そしてそれが新しい命として別のものに生まれ変わる。

目の前に広がるデザインのみなもとはすべて、

人の手から海に流れ、波打たれ、浜に打ち上げられ、

そしてそこに希少性を見出すお兄さんたちに見つけ出してもらったものたちだった。

すごい偶然が幾つも重なり合って、最後は人間がイメージするものとして再生する。


デザインももちろんすごいのだけれど、

ひとつのデザインのうしろに広がっているストーリーを思うと、

果てしない一期一会に気が遠くなりそうになる。

「神業」という言葉があるけれど、本当に神様がいるとしたら、

その作品のすべてに神様が降り立っているような感じだった。

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