「武士俣さん、ちょっといいですか?」
「はい」
「さっきの件なんですけど、今後も困ることがあればこのアプリを使えばやりとりができるんですけど、良かったら教えます」
「ありがとうございます!
でも私、この業務ほぼしないので、また困ったら山岡さんを頼ってもいいですか?」
「大丈夫です。
いつでも教えるので、必要になったら言ってください」
「そうだ!
私よりも他の方々の方がもっと必要としているので他の方たちとシェアしてもいいですか?」
「大丈夫です」
「ありがとうございます。
またよろしくお願いします」
上の会話だけ見るとまるで普通の会話だけど、冷静になって振り返ってみると、もしかして私は連絡先を聞かれていたんじゃないか!?と思った。(ちなみにもっと色々話はしていて端折ったところが冒頭の会話。あと山岡さんは仮名)
アプリは中国版のLINEみたいなもので、私の頭の中はとっ散らかりすぎていて、最初はそれをダウンロードさえしてしまえば仕事で中国語のことで必要な確認があればそのアプリの中で業務ができると思ったけれど、これをLINEに置き換えたらわかる。
仮にLINEをダウンロードしたからと言っていきなり仕事関係のヒントを手にできるわけじゃない。
ダウンロードした後は、まずは仕事関係者とLINE上で繋がって=連絡先を交換して、その後に仕事で必要なやりとりができるようになる。
まずは連絡先の交換がマストになる。
ということに私はその後2時間くらいして家に帰る車の中で初めて気付いた。
私の大きな勘違いかもしれないし、本当に業務で困ってこれまで一度も会話したことのない同じ部署の山岡さんが中国語関係ならすごい力になってくれると噂で聞きつけて、その噂を聞いたと本人に直接言ってから本人の仕事に1ミリも関係ない頼み事をして(押し付けて)、ものすごく丁寧に対応してくれて(スーパー神対応だった!!!)、その神対応を思えばどう考えても面倒なわけでその面倒なことを次回も頼まれるのは勘弁して欲しいからあえてそのアプリを私にダウンロードさせて私が個人で聞けるように仕向けたかったのかもしれない。
私は最初本気でそう思った。
車の中で「あれ?」と気付いて、それでもしかすると連絡先を聞かれていたのかな…とふと思った。
ちなみに山岡さんは私の席からは数席分離れているし基本的に仕事の絡みがないから何か一緒にすることは皆無だから山岡さんが私の席に来ることは全くなく、そんな中、先日の神対応のお礼を言って飴を渡したらその後しばらくして自分の個人携帯を手に持って私の席にわざわざきて私に冒頭の話をしてきた。
ちなみに、そのやりとりの後、私の頭の中で繰り広げられていた妄想はこんな風だった。
「これがもしイケメン上司だったら、私はその場でアプリをダウンロードして、しれっと本人の連絡先を聞いて(←私はここを最初大きく勘違いしていて、アプリを入れたら中国赴任者やそのグループLINEの連絡先に繋がってしまうと思った、だからまずは個人の連絡先をゲットしないと!と勘違い思考回路で考えた)、まるで仕事の話を聞くフリをしてしれっと個人的なやりとりができるようにしたのに!!!
本当に中国語の用事はないけれど、無理くり用事を作ってでも頼りに行くのに!!!」
と、本当にこんな風に色々妄想していた←仕事中、なんなら切羽詰まりまくりな納期を目前に大仕事対応中( ̄∀ ̄;)。
ちなみに山岡さんは物静かなところはイケメン上司にそっくりだし、背格好なんかも顔が違うだけでけっこう近しい。
勤務態度は超真面目だし誰に対してもフラットな対応するところなんかも似ている。
頭が超きれるのにそれを鼻にもかけないし、普通にその良さをアピールすれば(しないところも似ている)モテるだろうにと思う。
この男子9割みたいな職場環境が出会いを遠ざけているのと(だから彼女や奥さんが欲しかったら自助努力が必須)、そういう意味で言うと自分から絶対にガンガンいかない感じの人だから、個人携帯を目の前で見せられた時も単なる仕事の延長だと思った。
ちなみに残業中で人は少ないし、私の周りは私以外に誰もいなかったから誰に見られる心配もなかったし、仮に見られていても仕事の話だから変ではないし、とにかく問題なかった。
あと、単純に、山岡さんは多分私よりも10くらい、10までいかなくてもそれくらい年が下でまさに結婚適齢期的な感じで、そんな人がおばさんな私を相手にするのは普通に考えられないのと、さらには職場の中でもランク付けなどがあるとするなら可愛いとか綺麗とか性格良しみたいな女性、さらには山岡さんからして年が近い独身の女の人たちが何人かいるから、色んな意味で圏外、土俵外としか思わない私ゆえに、連絡先を聞かれたとは到底思えなかった。
*
あれから何もないしそれっきりこれっきりだけど、って言うかこんな勘違い話を書くのもそして私の妄想の下りを書くのももっとどうかと思ったけれど。
それよりも、イケメン上司がブログを見ない風なのがわかってそちらの方が打撃・ダメージ強すぎて、そんな中こんなおバカな妄想日記を公開するのはどうなんだろう…と冷めた目で見ている自分もいて、なんだか色々やるせない。
もし仮に山岡さんが本当に私と連絡先を交換したかったとするなら…と想定すると、普通に考えて連絡取りたいとか関係を作っていきたいという相手ならそうするよねと思うと同時に、そのようなことはイケメン上司から全く望まれないどころかそのようにしたいとも思ってもらえず、むしろ迷惑とか負担とかならまだしも不快不愉快レベルだったのかな…という方が言葉としてより近い感じで、そしてブログNOチェックの現実が突き刺さりじわじわと不安が広がり、暗雲状態の心理に今の自分はある。
0 件のコメント:
コメントを投稿