2022/11/25
@アトリエ八王子
ミッチーが働いている某オシャレ飲食店グループのお店にノムと自分たちのお昼ごはん用のケーキを買いに行った。
それを家に持ち帰って3つのケーキ、りんごのタルト、木苺のムースケーキ、ベイクされてるけれど柔らかいチーズケーキを3等分して、そしてミッチーが淹れてくれたコーヒーと共にノムと最後の食事をした。
まったりとしたやさしい空気が流れていた。
その時はまだ浅草橋に行って手芸屋さん巡りをする気満々でいた。
ノムもそれは知ってくれていた。
ケーキを食べていた時だと思う。
ノムが「ぶっしー、例のカードやってから行く?」と聞いてくれた。
ノムが持っているオラクルカードでのリーディングをやろうという提案だった。
それもすごく興味があったから、1時間くらいなら多少押しても何とでもなるだろうと思ってノムにお願いした。
アトリエに移動して、リーディングをノムからしてもらった。
最初は時間も気にしていたけれど、14時を過ぎた時に自分の中で「浅草橋は今回あきらめよう」と決めた。
浅草橋は手芸の問屋街で、17時とか18時に営業が終了する店が圧倒的に多い。
今から出て17時前に浅草橋に着いてもほとんど見れないとわかって、ノムにも浅草橋はやめて東京駅でデパコスに行くことだけにするから時間は大丈夫と伝えた。
ノムはもう1泊して行っても良いよ!と言ってくれたけれど、今度はお店たちが土曜日営業していないとか、体は良くなっても一応コロナで体力消耗していて土日と体を休める時間を作らないと来週からの5連勤も耐えられるか怪しいと思って、残りたい気持ちはものすごくあったけれど帰ることにした。
ノムはとても深いリーディングをいつもながらに丁寧にしてくれて、大切なメッセージを私にたくさん伝えてくれて、そして空が明るいうちの16時前にノムにバス停まで一緒に行って見送ってもらって私は東京駅へと向かった。
まだこの時はデパコスデビューがどんな風になるのか全く想像もしていなくて、どこかで面倒くさいとも思っていた。
@私の心の中ー多分43歳になる3月頃
デパートのコスメカウンターに行くことを思いついたのは、そのくらいだったかなと思う。
使っているアイシャドーがそろそろ無くなるという時期に差しかかった。
それをいつ買ったのかというと5年前、2017年の友達の結婚式の直前だった。
ドラッグストアやカウンター無しのメイク系のショップを何軒も回って色を確かめて、それでどこかで買ったのが最後だった。
最小限しか化粧をしない私は、とにかく化粧品も消耗しないから使い切るのに年単位で時間がかかる。
そんなにかかるなら、一生に一度くらいはデパートに行って美容部員さんがいる店のコスメカウンターに行って化粧してもらって買うのも良いなと考えた。
そしてわりとすぐに行動に移すんだけど、新潟の伊勢丹では接客の女の子が全く気が利かなくてそもそも買うような流れには一切ならずに帰ってきた。
その時にとりあえずのアイシャドーを適当にまた買って、今度いつか東京に行く時にデパートコスメデビューしようと決めた。
後日談だけど、10月に3泊4日で東京に行った時、時間がないわけではなかったけれど、ちょっとした隙間時間は他のものに目移りしてデパコスなどもはやどうでもよくなってパスした。
今思えば、前回はデパコスデビューする準備ができていなかった。
デパコス、デパコスと連呼しているけれど、本当の目的はデパコスではなくて、自分の心の傷に気付いてあげること、そこを癒していくこと、そういう意味で前回は全く準備ができていなかったという意味。
@大丸東京
東京駅に着いてまずは荷物をコインロッカーに預けて、その後帰りのバスのバス乗り場を確認した。
最後に東京駅からバスに乗ったのが多分2019年の占星術講座中級の時かなんかで、その時とはバス乗り場が変わっていた。
地図を見ても全然わからなくて、地図上ではすでに目的地内にいるかその手前にいることになっているけれど全然わからなくて、東京駅前の路線バスの乗り場をウロウロした。
これだとバスに乗れないと冷や汗かいて、とりあえず交番に行って地図を見せて聞いた。
丁寧に教えてくれて、向かいのビルの地下になると思いますと言われて、それで教えてもらった通りのすぐ近くの階段を降りてそうしたら3年前にはなかった新しいオシャレ地下街があって、その中の天井にある案内通りに行ったらようやく高速バス乗り場を見つけた。
ようやく準備が整って、大丸東京(デパート)に行った。
着いてすぐに、まずはこの間仕事のおつかれさん飲み会で帰り道家の近くまで送ってくれた同子ちゃんのおみやげを買った。
デパ地下スイーツというだけでやたらと高級感が出るのがありがたい(値段は300円でお釣りがきた)。
(言い訳じゃないけれど、前回駐車料金くらいのクッキーセットをあげたら同子ちゃんからそこまでしないで大丈夫だからね!と言われて私含めて周りにも配っていたから、今回は小さなコンパクトサイズにした。)
あとは気にする予定のものがなくなったから、ようやく今回のメインイベント、デパートコスメ売場の階へと上がった。
@デパートコスメ階
エスカレーターでその階に上がるだけでドキドキした。
キュンキュンする方のドキドキじゃなくて、試験とかプレゼンとか緊張する方のドキドキとかすごく言いにくいことを誰かに告白する前のドキドキとか、その手の具合悪くなる系のドキドキだった。
ミッチーに教えてもらったブランドのカウンターを探した。
グルっと1周したけれど無くて、エスカレーターのところに戻って店内地図を探した。
地図を見て全てカタカナ表記で、教えてもらったブランドはアルファベット表記だったからそれにも一瞬怯んだけれど、ミッチーが言っていたブランド名の音声とカタカナとが一致したからこれだろうなぁと思ってその店の方に向かった。
さっきは見落としていたことがわかった。
畳2畳分ほどの広さで、すでに別の女の子が美容部員の人からメイクを施してもらっていて、奥でもう1人書類なのかお金なのか退勤前の後片付け的なことをしていたのが目に入った。
とりあえずネットで予習していたものを探して、あった!と思ってそれを見ていた。
っていうかこの状況でどうしていいのかわからなくて、頭の中はだいぶパニックだったけれど、そうしたらお客さん対応中の美容部員の方が声をかけてくれて、お探しのものがありますかとか何とか聞いてくれて、アイシャドーを指差してこれを見てみたいですと伝えて、そうしたら順番に対応させていただきますので番号札をお渡ししますね、と言って番号が書いてある紙チケットをもらった。
しばらく近くを見ていたけれど、メイクしてもらっている女の子の様子を見るとさらに長いことになりそうだから、別の階に行こうかなと考えた。
紙チケットを見ると、店を離れる場合また戻ってきたら声をかけてくださいとあって、それなら大丈夫と思って上の階に行くことにした。
@心と体ーコスメフロアにて
コスメフロアに降り立って、その瞬間の感覚やその階にいる間の感覚を私は忘れないと思う。
まずは圧倒された。
デパートのコスメフロアというのは、多くの場合1階とか2階とかにあって通らないということはほとんどない。
だからこれまでも色んなデパートのコスメフロアを通過しているし、あのきらびやかな感じももちろんわかるし、そんなに違和感を感じて歩くというのもゼロではないけれどわりと無いと思う。
ただ、いつも自分の中で「自分には関係ない」と思っていた。
変に営業されても困るし、そもそも化粧に興味そのものがないからのぞきたいとも思わない。
だからいつも他の通路を通るのと同じ感じで通過していた。
同じ感じはちょっと嘘で、でも「関わらない」と決めているから、小さな違和感や緊張感みたいなのはあってもなんとなくやり過ごせる、そんな風だった。
だけど今回は全く違った。
エスカレーターで徐々に近付いてくる頃から身体中が緊張しているのがわかったし、ヒヤヒヤドキドキバクバクというような心と体の具合だった。
フロアに降り立った瞬間、そこに今回は自分で関わると決めてきたもののすぐに逃げ出したくなってしまった。
足がすくんでしまうくらいに、本当に怖いとかこんなことしたいの?とか、色々と心の中には思考や感覚が去来していた。
ヘアメイクの仕事をしていたミッチーにあらかじめどの店が良いか聞いといて良かったと心底思った。
私のように普段から「名前は知ってるけれど」くらいの人にはどのブランドがどういう系統のものなのかさっぱりわからないし、いかにも美容部員です、キリッ、なんてなっているお姉さんたちを見るともうそれだけで緊張してしまう。
しかもそういうところに行くと即座にわかる。
普段色々と手入れをサボっていたり、化粧が下手だったり、女性であることをはなから捨ててたり、色々とツッコミどころ満載なのはわかるから、同性がほぼ99%みたいなところにいると私は別の意味で自分がマイノリティで浮くのはよくわかる。
(自分の名誉のために言うと、基礎化粧品と呼ばれる化粧水やクリームを塗ることだけは高校生くらいからとりあえず日々続けてやっている。けれどそちらも一般的な平均値があるとするなら、平均を大きく下回るくらいに簡素だと思う。)
ミッチーに教えてもらったプチ知識で、デパートのコスメ売場にいる男性の美容部員の人たちはほぼほぼゲイだと言っていた。
冷静になって眺めてみると、ゲイの人じゃないとああした女性満載みたいな職場は普通の男性たちはかなり無理だと思う。
まずは女の人たち、店員、客問わずどこ見ていいかわかんないだろうし、肌触って化粧してあげるとかなったらもはや触るところから色々変な気が起きそうだし。
そういう意味でゲイの人ならまず女性たちは単なる生物的に自分とは違うだけで性的嗜好の対象じゃないから、その辺りはスーパーフラットでいられる。
ノムにその人がゲイかどうかってわかるものなの?と聞いたら、なんとなく話してるとゲイかノンケかわかるし、さらに自分側に相手に気があったりするともはや変なこと言えないからどうやって話すか相当言葉を選ぶと言ってて、その辺りは当たり前だけれど性的にノーマルな男女の恋愛と同じ感じなんだなと思った。
だから相手が女の方が変に緊張することもないだろうし、もしかしたら男性美容部員たちは男性が売場に来ることの方が心がときめいたり緊張したりするかもしれない。(ちなみにプレゼントとかなんだろうけれど、プレゼント向きなブランドとかだとたまにスーツを着た男性客がいたりする。書いてて思い出した。某ブランドのハンドクリームセットを今年のホワイトデーに職場でいつもお世話になっているMr.ダンディからもらったということは、Mr.ダンディもそのブランドの店舗に足を運んだということ。Mr.ダンディはそういう売場もとても様になる人だから、私なんかよりも全く浮かずに売場に馴染んでそうとさえ思う。)
話を戻してコスメフロア。
ガチガチに緊張しながらも、ミッチーが教えてくれた店を探して店内をぐるっと回った。
一通り回ったおかげでわかったけれども、もしミッチーに教えてもらわなかったら私はどこにも寄ることができなかったと思う。
ミッチーには肌にやさしい自然素材のものを扱っているところが良いと言って聞いた。
だからその店に行けたけれども、もし聞かなければ行くことさえはばかられた。
変なこだわりがあって、例えばシャネルやDiorみたいな海外ブランドは興味がないし、資生堂やカネボウみたいな昔からの日本ブランドならイオンみたいなショッピングセンターにもコスメカウンターが入っているからわざわざそこで買わなくていいし、CLINIQUE(クリニーク)やランコムという海外ブランドは大学生の時に普通に田舎町のショッピングモールに入ってて洗顔関係で世話になって行ってたからそれも面白くなくて。(ランコムは学生が手を出せるものじゃなかったから隣りにあるなぁと見るだけだったけれど。)
そうなると知らないブランドにGOとなるけれど、新潟伊勢丹でフラフラと見た時は、色んなものたちが一万円札出してお釣りが来るみたいな値段で、何が良いか合うかもわからない中でそんなのにお金を出したくないと思った。(他のところにもっとお金を使いたい)
話がはちゃめちゃだしそれならドラッグストアに行けという話だけれど、それもそれで私の中で違っていて、なぜにどうしてデパコスだったのかは実際に行ってわかった。
物が良いとか女としての格が上がるとかそういうことでは一切なくて、手相の時に言われた「自分が封印しているもの」「自分が見向きもしていないもの」そうしたものに対面するためにどうしてもデパコスじゃなければダメだったんだなとわかった。
すごい言葉にするのが難しいけれど、自分が女であることを認識できるものは他にもあるだろうけれど、他のものでは全く意味がない。
例えば手芸屋さん巡りなんてのも、第三者からすれば女性的な趣味なのかもわからないけれど、別にそういう意味で私は手芸用品に興味があるのとは違うし、手芸屋さんではまず緊張することが一切ない。
なんなら個人経営のセレクトショップ的な手芸屋さんやハイブランド系の高級手芸屋さんもちょっと最初は緊張しても普通に入れる。
だから違う。
例えばエステとか顔の基礎化粧品系の美容とかもお試しや優待で受けたことはあるけれど、これもまた何かが違っている。
料理教室も一度だけ行ったことがあるけれど、これなんかも行く前は多少の緊張感もあったけれど、それはいつでもどこでもなんでも「初めて」に伴うタイプの緊張と同じで、今回のデパコスで体感した脂汗的な緊張とは全く違っていた。
1人飲みとか1人外食、1人カラオケ、1人旅、1人ラーメンなんかも、とにかく色々と1人でやれることはある程度やれるし楽しめるけれども、同じ1人でもデパコスは完全に私の中で別次元のものだった。
上手く言えないけれど、自分が女の人たちに感じる最も苦手な部分、女の人たちというよりも自分自身の「女」という部分に強烈にNOが出ている部分、そこが本当に苦手で仕方ない。
デパコスで言うなら、自分を着飾ること、綺麗に見せること、そうした行為が本当に苦手で、自分の中でそれを自分がしても良いとこれまでなってきていないからとにかく抵抗を覚える。
禁止しているのではなく、自分は踏み込んではいけないような、自分には似合わないと思っていたり、はたまた容姿コンプレックスのところが過剰に刺激されるとか、とにかく普段避けて通り続けているその部分がものすごくクローズアップされた。
冗談抜きで泣きそうなくらいに、それは子どもの頃に周りについていけなくて心細くてべそをかいてしまう、自分だけがポツンと浮いてしまってどこにもいられないみたいな寂しさとか居場所のなさとか、その時の感覚にけっこう近くて、そうした感覚が出ていて本当に泣いちゃいそうだった。
予約の紙をもらって上の階に向かう途中、たくさんの女の人たちとすれ違った。
みんな小綺麗にしていてそうはしてこなかった自分の心の穴みたいなのを猛烈に感じて涙腺はゆるゆるだった。
と同時に、ノムが言ってくれた言葉がふわっと出てきて、それを感じたのならまた別の涙が出そうだった。
ノムと手相を見てもらった時のことを一緒に振り返った時、こんなことを言ってくれた。
「ぶっしーの痛みや傷って、ぶっしーが自分を癒すことで他の女の人たちも癒されていくもののような気がする。どの女の人たちも多かれ少なかれ痛みや傷として持っているもの、そんな風に感じてる」
小綺麗な女の人たち、それは若い人も年齢を重ねた人たちも、とにかくすれ違う人たち全員、「傷があっても必死で生きてる」って思ったらそれだけで胸がいっぱいになって新しい涙が目元にじわじわときた。
傷をいっぱい抱えている自分も、女の人たちを見て最初はコンプレックス、その後は一生懸命に生きてるだろうことを感じたら、得体の知れないものが自分の中からじゃんじゃん出てきて、1対1で受ける時のトラウマ解放セッションに負けないくらいの強烈な感覚に襲われて、本気でヘナヘナとその場に膝から落ちてしまいそうだった。
自分でもビックリした。
そして、感じてないだとか癒してないだとか見てもなければ封印していると手相の時にボロクソに言われた意味がようやくわかった。
その自分だった。
女として生きている自分がものすごく傷ついて痛みを感じているはずなのに全て封印して他のことで忙しくして極力感じないように無視しながらも監視もしまくりで、その行き場を失っている自分をまずは救い出してあげること、いやその前にまずはその自分の存在に気付いてあげること、それがようやくわかった。
(補足:本当はもっと具体的なエピソードや自分の中で書きたいと思っていたことがあったけれども、それを書いたらいつアップできるかわからないのと、アップよりも懸念しているのは、あの時に感じたことを徐々に具体的なものを忘れてしまっていて、これ日常に身を置いて普段の生活に戻れば戻るほどもう記憶が遥かかなた遠くに追いやられると思ったから、とりあえずあの時のデパコスでのシーンを思い出せる限り書き切ってしまいたい、今はそう思っている。11/29の朝4時台ナウ)
@タオル売場(ホーム&リビングのフロア)
エスカレーターをいくつも上がりながら、徐々に落ち着きを取り戻していった。
とりあえず見たい売場に行こうと思って、最初は東急ハンズに行った。
今書いてて気付いたけれど、東急ハンズは大丸東京は全体的にコンパクトで、最初に到着したのがそれこそメイクのコーナーだった。
けれども、そこでは一切緊張なんかしなくて、店員さんも来ないから自分が気になったものを新潟でも普通に見るように見れて、こういうタイプのメイクや化粧品、スキンケア系は全く問題なかったことに気付いた。
あくまでもあの強烈な感覚はデパコスならではのものだとわかる。
で、そこはさして興味もなく、ハンズの他のところもこじんまりとしていてすぐに見終わって、私はさらに上の階を目指した。
器が置いてあるキッチン系のフロアに行こうと思った。
ちょうどエスカレーターを上がったところのすぐ脇がデパートの高級タオルコーナーのようになっていて、それは少し気になったから見ようと思った。
もし普段使いできそうな大きさのもので気に入るものがあれば買ったらいいかもと思って、予定にもないタオル売場に行った。
その突然の発想は大正解だった。
気に入ったハンカチ代わりに使えるハンドタオルを2枚見つけて(値段もやさしい設定で大きな決め手だった(笑))、それを店員さんの案内が為されるままに会計場所に行った。
てっきり店員さんが会計するのかと思いきやそこで会計担当の方に交代になった。
私はそこで担当してもらった会計担当の女性のことを一生忘れないと思う。
会計担当の女性は多分私よりも10歳くらいは年上で50代半ばくらいじゃないかなと思う。
デパートの売場勤務だからということもあって、髪の毛も化粧も爪もとても綺麗に清潔感を感じさせる控えめな感じで整えられていた。
やりとりしているうちにその方がどうやら新人さんだということはわかった。
8畳くらいの広さの会計場所で、真ん中に大きな収納を兼ねたテーブルみたいな台があって、私から見ても全くごちゃごちゃしていないとてもシンプルで機能的な感じなのに、私を担当してくれた方は色々不慣れで色々探し回っていた。
その様子を見てその方がおそらく売場担当として長くないまだ入りたての人だろうことが想像できた。
自分が使う用ではあるけれども私は時々特別な気分を家でも味わいたい時は「プレゼント用でお願いします」と包装をお願いすることがある。
今回もそうしたくて、プレゼント用でお願いした。
だからわりと観察する時間がたっぷりとあって、それでその女性の様子をずっと見ていた。
個人的な事情はわからないけれども、そのくらいの年齢で新しいことを始めたいというより始めざるを得なくてしてるのかな…というのが私の勝手な見立てだった。
個人の事情はさておきどんな事情が裏側にあれどその女性が一生懸命に仕事をされている姿は、さっきまで傷付いた自分に対峙して泣きそうになっていた自分がもう一度出てきて、その方を見ているだけでまた泣いてしまいそうだった。
その方がどんな人生を歩まれたかなんてわからない。
でも今目の前の仕事を一生懸命にされていて、たとえ不慣れでも丁寧さや誠実さはひしひしと伝わってくる。
その人にだって人には言えない痛みや傷が絶対にあると思う。
でも今この瞬間は私へのプレゼント包装のために力を使ってくれてる。
そのことが私の心の琴線に触れて、またもや涙が出てきそうになった。
そこはさすがに理性が働いて、こんなところで泣いてたらおかしな人になると思ってぐっとこらえた。
何か大きく癒されてる、現在進行形で癒しが起きてる、そんな感じを感じていた。
包装が終わって最後私のところに戻ってこられると、とても素敵な笑顔でにこやかに私の対応をしてくれた。
せっかくクリスマス用の包装にしてもらったから、今年はクリスマスの時にこのタオルを開けようと思った。
その場を後にしてからもそのふわりと包み込んでもらったような余韻に浸りながら、本来の目的、デパコスへと戻って行った。
@デパコスagain
もう一度予約したコスメカウンターに戻ると、美容部員さんは他の人の対応をされていた。
でも私を見るなりすぐに気付いてくれて、順番にご案内するので椅子に座って待っててくださいと気持ちの良い感じで案内されて、もう1つ空いている方の席に私を連れて行ってくれた。
詳細は1つ前の記事に書いたから割愛するけれど、本当に気持ちの良い、気持ちが上向きに明るくなる接客をしてもらって、そこにトータルで数十分はいたと思うけれど、緊張しながらも「この方が初めてのデパコスデビューの人で本当の本当に良かった」としみじみと感じながらそこで過ごしていた。
そしてあれだけ怖いと思っていたデパコスが少しだけ雰囲気が自分の中で変わって、また行ってみてもいいなと思えた。
もちろん誰でも彼でもいいわけではなくて、担当者に大きく左右されるとは思うけれど、また行きたいと思えるだけでも大大大進歩だった。
さらには、今回BLACK FRIDAYということでポイント還元がされて1000円近いポイントが付いたから、後で新潟でも使えるお店を探して「Cosme Kitchen」と呼ばれる自然派のものから色んなメイク用品まで取り揃えている店でも使えるとわかったから、近いうちにまた新潟駅近くのコスメのお店に行こうと思ってる。
もうメイク用品はいいから体に塗るクリームとかそうしたボディーケア的な何かを買ってこようと思ってる。
@私がデパコスに行った理由
(理由に対して「@」って変だけど、ずっと@で来たからここも合わせてみた)
半泣きになりながらもデパコスに行った理由は1つしかない。
私はデパコス含めて3つのやることをパッと思いついた。
残り2つについては、デパコスの比ではない覚悟が要る。
そう考えた時に、デパコスデビューができないなら残り2つはもっと無理だろうと思った。
デパコスにさえ向かえない自分がいるとするなら、残り2つはさらにそこに向かって歩を進めるのは無理になる。
でも残り2つはやりたい。
やりたいからこそ、それならばまだハードルの低いデパコスデビューなら自分もやれる、という実績を自分のために作って、それで本丸の目的を進めたい。
デパコスがクリアできたら、残り2つのことも自分は向き合えて行動に変えていける、そんな風に考えた。
だからこそ私はありったけの勇気を振り絞ってデパコスへと行った。
残り2つのことは、とりあえず年内実施を目指したい。
デパコスと違って残り2つは、やったとしても何にもならない可能性がとてつもなく高い。
私が1人で行動して終わり、という結末はなんとなくどころかそうなる未来の方が当たり前のようにさえ感じている。
でも、8月の終わりに占星術鑑定を講座の時の先生から受けて、まさかの自分が元々質問として出してた仕事を辞めてオカルト的なことを始めるタイミングだのは前半の1時間で終わって、後半の方はお願いも相談も一切していない想定外の話に飛んで行って、その後半は主に自分の「女としてのしあわせ」に焦点が当てられた話で、その中の1つ、先生はサラリと私に提案したことがあったけれど、私は先生に言われるまでそんなことしようと考えたことさえなかった。
そしてそんなことをしようと思ってないだけあって、私は言われたことははっきりと覚えているけれどそれを本当に行動に移そうとは今回手相を見てもらってズタボロになるほどの衝撃を受けなければ「やろう」とはならなかったと思う。
手相からのメッセージを聞いている時点でパッと出てきた。
出てきたし、それは私が自分のためにできる唯一無二のことで、それをやりきれたのならあとは本当になるようにしかならないと真面目に腹を括れると思う。
そこに分け行っていくためにも、デパコスに行ってくることはとても大切で、私はその時に出てきた自分を癒しつつ、その8月の時に先生にも言われたことを今度は自分の中で覚悟を持ってやりたいと思っている。
そして自分でもはっきりとわかる。
オカルト的なことではなくて、とにかく自分個人のことを一番に据えることが今の私のみならずこれからの私にもすごく必要だということ。
昨日(11/30)ノムと電話してその時にノムが言ってくれたこと。
「ぶっしーがこれから色々なことをやっていく、個人セッションとかしてたくさんの人たちと関わるなら、『ぶっしーが充電できる場所(=人)』が絶対に必要になってくると思う。
僕の場合は何があってもミッチーがいる家に帰れると思えば安心できるように、ぶっしーもそういう場所を作ることがぶっしーにとって大切だなと、この間の(手相の)やりとりを見て思ったし、色々思い浮かべた時に、改めてそれ大切だなって思う」
心の安心基地みたいな、そういう存在があるのとないのとではずいぶんと自分の未来は違ってくるだろうなと思う。
色々とあきらめていたどころかもう誰かと共に生きる自分を想像することさえせずに来たけれども、ここまでつっこまれて初めて我に帰るというか自分は何か大切なものを見失ってるんじゃないかと思うようになった。
とにかくデパコスに行ったことで自分の心の奥底に封印したものたちが見えて、そしてその傷のようになっているところをとことんケアして癒して満たしてあげたい、そんな風に今は思っている。
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