書くことが今日は盛り沢山(とか言って、書き終えたら大したことなかったりして…( ̄∀ ̄;))。
で、珍しくタイトルが先に決まった。
『答え合わせ』
本当に答え合わせだった。
私が望む答え合わせとはだいぶ形態は違ったけれども、知らないでいるよりも知れて良かった。
そして今日という日になるまでにきちんと伏線が張られていて、あまりにも全てのことがきちんとパズルのピース通りにはまっていて、それがもし1つでも間違ったピースが充てがわれていたのなら今日という日は絶対になかった。
*
「今日ブシ俣さんに会ったら絶対に言おうと思っていたことがあって!」
Sさんと待ち合わせていた食事処のおまかせ定食を待っている時のことだった。
「Wさん、5月末で異動になって、今はもう新潟にいないんですよ!!!」
「えっ?あれ?じゃあ私が見たのは本当にWさんだったんですか?」
SさんはSさん、私は私でそれぞれのLINEの履歴を見た。
SさんはWさんの異動を知らせてもらった誰かとのLINEを、私はSさんとやりとりしたLINEを。
「やっぱり5月末です。
そうそう、それで◯◯さん(イケメン上司)が『俺の新潟で知ってる人はみんないなくなった』的なことを言っていたんですよね」
どうやらSさんは、イケメン上司とマサルとのグループLINEを探して見ていたようだった。
「(色々確認した後)じゃあWさんがうちのすぐ近くに来た日というのは、新潟での残り少ない、もしかしたら最後に近いくらいの貴重な休日ランチだったんですね!」
「すごいよねー!!!だってそんなタイミングですれ違うだなんて!しかもありえないところですれ違ったってブシ俣さん言ってたもんね!」
事の顛末はこうだった。
4月の終わり頃に私はうちを出てすぐの小さな交差点で1台の車とすれ違った。
最初それは近所の同級生のご両親が乗る車かと思った。
何で大通りじゃなくて民家側に向かってくるのか不思議に思ったけれども、ナンバープレートの方を見たら、見覚えのあるゾロ目だった。
はっきりとは見えなかったけれども、車内には男女2人いて、同級生の両親ならうちの親世代なわけで、そうではなかった。
それはSさんと同じ職場にいた時にいたWさんの方だった。
1秒どころか0.1(レイコンマ1)秒違ってたら、絶対にすれ違えない、そういうタイミングだった。
さらにはWさんは本当に気に入っていたんだと思うけれど、Wさんの行先はうちから徒歩30秒みたいな距離のカフェで、そこが良いと言っていたというのを当時Sさんだと思うけれど、Wさんがそう言っていたと教えてもらったことがあって、だから私はその突撃訪問も妙に納得した。
ちなみに私は一度も行ったことがない。
もっと言うと、Wさんの場合、今も当時と変わらないやり方が続いていたとするなら、週末は毎週末フリーじゃない。
緊急時に備えた待機当番があって、それを月に2回とか3回やる。
私がそんなことを具体的に知っていた理由は、当時の仕事の1つに社員の人たちの勤怠の入力業務があって(特殊な時間単位と売上計上も兼ねた独特のもので、毎回若干発狂しそうな業務だったからそれで覚えている)、当番日はまた何かしら特別な入力があってそれで週末の何回かはその当番が回っていたことを知っていた。
さらには、Wさんの車を知っていたのも、勤務全体の半分以上、もしかしたら3分の2程度は毎回のようにWさんの隣りに自分の車を止めていて、それでゾロ目なんだなぁなんていつも思いながら見ていた。
何がこのWさんのことで凄いかと言うと、Wさんが他県に異動する前にギリギリくらいのタイミングで私がうちの近所の交差点でWさんの車とすれ違ったということよりも、それによってSさんと私とが今日という日にまた再会、それも2回目の再会になったことだった。
冗談抜きでもしあの時Wさんとすれ違わなかったら、Sさんと私とは今日会わなかった。
私がその次の日にSさんに連絡を取ってWさんがまだ新潟にいるかいないかを聞きつつそのいきさつを話して、そこから会いましょうとなった。
5月に一度約束して再会して、そしてその時に今度は紫陽花の頃に紫陽花を見に行きましょ!って約束してた。
先週私は1人で見に行って、そして今週ようやくSさんも都合がついて、それで今日会えた。
この1ヶ月半くらいの空き時間にWさんの転勤が発覚して、それで今日2人でこの偶然と偶然によってもたらされたSさんと私との集いについて、2人で大いに盛り上がった。
そう、そもそもの出発点はWさんの車と私の車とがすれ違ったことだった。
その頃はまだ長袖を着ていて、まさか真夏日のある日にSさんと2人で紫陽花を見に行くとか、そこからさらに4年前の答え合わせをするとか、全く想像さえしていなかった。
*
「◯◯さんって、どのタイミングで異動のこと知ったんだろう?」
Sさんは突然そんなことを言い出した。
Sさんが帰りの車の中で「今日私たちって7時間半もしゃべり通してたんですね〜!それってすごいことですよね〜!」と言っていて、その7時間半のうちの最初の7時間近くはイケメン上司のことはほぼほぼ話題には上らなかった。
少なくとも私は口にしなかったし、Sさんも何か感じたのか気を使ってくれてるのか、名前すら出したか出してないかというくらいにあえて口にはしてない感じだった。
名前が上がったのは、最後のおしゃべり以外ではそのWさんの異動の話の時とSさんの趣味の話の延長でぼやいた時だけだったんじゃなかったかなと思う。
「また最近、あの2人(イケメン上司+マサル)から何の音沙汰もないんですよ〜、(趣味の)話ができないからつまんないです」くらいのことは最近の昼休みの過ごし方や趣味の時間のかけ方なんかを話した時に出てきた程度だった。
本当は口にしたいのは山々だけれども、基本的に話題に出して良いものか判断がつかないのと、話題に出した場合Sさんは絶対に付き合ってくれるって知っていても無理に付き合わせるのは本望じゃないのと、おおよその当時あったことを私がしゃべったことで知っているSさんからして私がイケメン上司のことを話題にしたら返答に困ったり複雑な気持ちになったりしないかなどなど、とにかく懸念事項がてんこ盛り過ぎて、そんな危険なテーマをあえて選ぶのもどうかと思って、さらには切り出し方や内容もそんなことを気にしてるとますます難しくて、それで私は「話題に出さない」選択をしていた。
それもそれで不自然なのはわかってはいても、出す方がはばかられることも世の中にはある。
だからSさんがそろそろ夕ごはんの準備をしなきゃだからあと30分くらいは大丈夫です、と言った30分を過ぎた頃に、「◯◯さんって、どのタイミングで異動のこと知ったんだろう?」と突然言った時には驚いた。
ちなみにそこからもう30分強Sさんと私とでその話の答えに辿り着くべく色々と当時の記憶を擦り合わせしていった。
とりあえず、私が知ったのは9月の6か7か8くらいに事務さんから教えられたことを言った。
今思えば変な話だけれども、事務さんはなぜか私の仕事には全く何の影響も及ぼさないイケメン上司の転勤は改まって教えてくれたけれども、肝心の私たち側の上司の転勤については何も知らされなかったし、そちらの方は色々すったもんだしていたこともあって私から仕事で差し支えがある度に確認していたことを言って、Sさんと2人でゲラゲラ笑った。
(ちなみに言わなかったのは、あまりにもすったもんだ過ぎたようで、事務さんの方がその上司に関わりたくないくらいに嫌がっていたからというのが理由で、私とどうこうということでは全くなかった。)
すったもんだがあったにしても、普通に考えてイケメン上司の方は何も言わなくてもそれこそ差し支えないのに、なんだか不思議な流れだったなぁと思ったままを口にして、それにはSさんもものすごく共感してくれた。
Sさんは逆にいつ知ったんですか?と聞いたら、「あー、いつだったかな?っていうかどうやって私知ったんだろう?あれ?……」とか言いながら、しばらく記憶を手繰り寄せてる風だった。
「何かの飲み会の時だ…」とまずはポツリとSさんは言った。
「それもその飲み会はA社側はいなくてB社側の人たちだけだったと思うんですよね」と言った。
私も他の職場で見たことのない業務形態だったから若干ややこしいけれども、イケメン上司が所属する側のA社とSさんや私が所属するB社とが同じ事務所内に入っていて、どういうわけかB社側だけのメンバーで飲み会だったという。
私も思い出したことを言ってみた。
「たしか当時、夏の繁忙期限定で関東の方から若い男の子2人が交代で入っていて、その片方が終わるタイミングと次が始まるタイミングとだったのか、それぞれ別々の時かは忘れたんですけど、歓送迎会的なのありましたよ。私も誘われて全部断ってたんですけど、その時に『なんか飲み会の多い会社なんだな』と思ったので…。
そしてその後に誘われた飲み会が◯◯さん(イケメン上司)の送別会だったと思うんで、そうなると7月とか8月の頃だった気がします」
Sさんはそんなことあったっけ!?とか言いながらも、何か釈然としない様子でまだしばらくは記憶を手繰り寄せていた。
「あー、思い出した!
何の飲み会かは覚えてないんですけど、とにかくA社の人たちはいなくてB社のみだったんですよ。その時に誰かが『所長(仮称)替わるって』って突然言い出して、それではぁー!?そんなの聞いてない!知らない!何かの間違いであって欲しい!と思って本人(=イケメン上司)に連絡して、異動するのかを聞いたら『そうだよ』って返ってきて、それで私知ったんですよ」
(本当の役職名は違うけれども、ここではプライバシー保護のためにあえて仮称を使った。)
となれば、本当に早い時期にSさんは知っていたと思うし、当時の私はSさんともそんなに親しくはしてなかったからそんな個人情報は知らないまま、9月のある朝に事務さんから教えてもらうまでは一切知らないままだった。
「でも、その飲み会って何だったんだろ?
そして、『◯◯さんまでいなくなって本当に誰も趣味仲間がいなくなって、一気に2人も続けていなくなって超寂しいって思ったんですよね〜』、って何で私思ったんだろう?」
この2人も続けていなくなって寂しいというのは、Sさんは何回か当時から言っていて、私も今回で聞いたのが10数回目くらいになると思う。
本当に気が合う人たちだったんだろうなぁというのとは別に、いまいちその言っている意味がわからなかった。
Sさんはいつの時も「2人続けて」みたいな言葉を使っていて、私からして「2人続けて!?」といつも疑問に思っていた。
結局どの飲み会だったのかは判然としなかったけれども、代わりに全部のことが繋がっていった。
2人のうちのイケメン上司ではないもう1人は「マサル」だった。
マサルのことは一度だけ私も本人のことを見ている。
マサルはとにかく愛されキャラなのかものすごい話題に上る人で、毎度毎度事務さんたちから「マサルってどうなってる?」とか「マサルの分どうする?」みたいなことを言われていた人物で、とにかく噂に毎度上がるくらいだからよほどの愛されキャラなんだと私は勝手に思っていた。
そしていざ本当に本人が新潟の事務所に現れた時、「マサルー!!!」と超歓迎ムードで出迎えられていたのと、たしかに見た感じ愛されキャラな感じなのとで、だからマサルはわざわざ新潟の地まで遠路はるばる訪ねてくるくらいにここが好きなんだと勝手に思っていた。
というか、何で一社員のマサルがわざわざ新潟くんだりまで来るなんて、本人が来たくて来たんだろうか?と、出張や監査でもないのに何でいるのかもはや謎すぎる人物で、なんなんだろう?と不思議に思ったことはかなり強めに記憶に残っている。
その関東の男の子の話をしたこととマサルのことがSさんの中で一気に繋がってこんな風に教えてくれた。
「マサルさんって(※Sさんは実際にはマサルの苗字にさん付けで呼ぶ)新潟に籍をおいたまま最初は三重の方に手伝いに行ったんですよ。そこに数ヶ月いた後今度は東京だったかな?に2週間くらいいて、そうしたらそのうち関東に異動になって、だから新潟に戻ることもなくすぐ関東に行っちゃったんですよね」
「でもそれって前の2016年とかじゃないんですか?◯◯さん(イケメン上司)が異動したのが2017年の秋なんで…」と言ったら、
「それは絶対に違う!あ、待ってください!絶対に2016年じゃないはずですよ…」
とSさんにしては初めてじゃないかと思うくらいに速攻で私の言ったことを否定して、さらにまた考え始めた。
そして再度LINEをチェックした。
「東京で確認したら『東京ドーム』しかヒットしないー(笑)。
これじゃダメだから…、そうだ『フジロック』にしてみようか…」
そんなことを言いながらSさんはLINEのトークルームを探していた。
「あった!
出てきたけど、これいつのトークなんだろう?
えっと…。フジロックの年だから…。
やっぱり2017年です!」
「私その年初めてフジロックに行って、そしてその前の日に時間をようやくみんなで合わせられてマサルさんと◯◯さん(イケメン上司)と私とで3人で飲んだんですよ。
で、次の日はフジロックに行って、そしてその次の日がマサルさんの会社としての正式な送別会だったんですよ。それにも参加して、私もう疲れに疲れてその時はゲロゲロでした(苦笑)。
だから、マサルさんがいないって確定したのはその年の夏なんですよ、それもフジロックだから7月だったと思います」
「その後に◯◯さんも異動とわかって、立て続けに2人も趣味仲間がいなくなって本当に寂しかったんですよ。
あとマサルさんがしばらくいなかった時も、◯◯さんと2人で会うのもバランス的に微妙じゃないですか?(Sさんは既婚者)なんか2人で会っていいのかどうかもわからなくて、そんなこんなを思っているうちに今度は◯◯さんもいなくなるなんて…。
本当にショックな年でした」
Sさんは本当なら何も気にせずにイケメン上司と2人でも趣味の場に出かけたかったんだろうけれども、それは世間的に見てどうなんだろう…という配慮でそういうことを言ったことはすぐに伝わってきた。
Sさんが言う「2人立て続けにいなくなった」の意味もようやくわかった。
Sさんからすれば、いつか戻ってくる予定のマサルが新潟に戻らないまま関東に転勤になって、さらに追い討ちをかけてイケメン上司まで異動が確定して、あっという間に2人の引越しが決まってとにかくとてもショックだったと言っていた。
さらにいつの時も事務さんたちが「マサルの分はどうする?」とか「マサルってどうなってるの?」とか言っていた意味も、今頃になってよくわかった。
マサルは席もなければマサルの勤怠もその他書類も私は一切関わらなかったから、それで謎の人物マサルは私の中で「愛されキャラ」だったけれども、それもようやく謎が解けた。
「その時にマサルさん、新潟に来て引越しの準備とか諸々のことをやっていて、そのタイミングに合わせて3人で飲んだんですよ」
それを聞いて、ますますイケメン上司と出逢えたことの完璧なタイミングを思った。
マサルはそういう事情で一度だけ事務所に姿を現したものの、それ以外の時はマサルは当然いなかった。
4ヶ月弱と人生の時間全体からしてとても短かったものの、イケメン上司とはそれでも日々顔を合わせられていた。
本当にこれ以上ないタイミングで巡り逢わせてもらえたんだなと思った。
*
「そうそう、フジロックで思い出したんですけど、その時私は1日しか行けなくて、でも次の日に『レキシ』ってアーティストが出ていて、そのレキシの歌に『武士』って歌があって、たしか◯◯さん(イケメン上司)もその歌が好きで、だから当時は至るところが『武士』だらけだったんですよ〜(笑)」
Sさんはそう話しながら『武士』という言葉がタイトルと歌詞に入っている歌を流して聞かせてくれた。
本当に「武士」という言葉のオンパレードで笑ったけれど、私の知らないところで私のカケラを表すようなものがイケメン上司の日常にあったことを知った。
「本当、ブシ俣さんが来た日にいきなり午前中に(イケメン上司から)『ブシ』ってLINEが来た時は何かと思いましたよ〜(笑)」
私はそれをいいことに、さらに自分の名前のことをつっこんで聞いてみた。
「本当それ聞いて、よく◯◯さん(イケメン上司)、私の名前を一発でわかったなと思って…。事前に『武士俣さんって派遣の人が来ますよ』とかって連絡があったわけじゃないんですよね?」
「なかったと思います!
だから最初の挨拶の時に◯◯さんもブシ俣さんの名前を知ったんだと思いますよ」
「それって本当にすごいことなんですよね。
私、自分の名前を言ってまず一発で聞き取れる人は10人中10人いない感じで、みんな聞き慣れない苗字だから耳が受け付けないみたいで『えっ?よしまたさん?』とかみんな違う名前を言って聞き返したりしてくるんですよ」
イケメン上司と最初に挨拶した時、私はどこまで自分の苗字を説明したかもはや記憶が曖昧だけど、もしかしたら「サムライの武士で武士俣です」くらい言ったかもだけど、それにしてもそんなにガッツリと説明したかどうかも怪しい中でイケメン上司がそこに食いついてSさんにわざわざ仕事中個人的にLINEしたのは、単純に聞いて嬉しかった。
それを聞いたのは今回初めてではないけれども、何回聞いても飽きないし何回聞いても嬉しい。
これまたすごい余談だけど、魂の繋がりが強い相手だと、実際に今生初めて出逢う前にやたらとその名前を見るとか相手のいる町へやたらと行くとか、そういう予兆めいたものがあるらしい。
私の場合は場所だったけれど、イケメン上司側は私の特徴的な苗字の方だったのかもしれない。
ブログの読者から気持ち悪がられても嫌だからこの話はこの程度にとどめて、Sさんの話の続きをしよう。
「◯◯さんと私も最初は全然話さなかったんですよ。
あの通り、普段から自分からベラベラ話す人じゃないし、私の席からって◯◯さんのこと見えなかったじゃないですか?だから時々本人が部屋を出るタイミングとかに見かけて、『あっ!いたんだ!』ってビックリしたくらいで。だから本当に話さなかったんですよ。
それがほら、武士俣さんが今日私の持ち物を見て『これもそうですか?』と聞いてくれたもの、それのモデルとなっている人がいて、そのモデルとなっている人のことが突然気になって調べた時がそもそも私の趣味が復活するキッカケだったんですけどね。
で、マサルさんがその趣味を持ってるのは知ってたので、マサルさんにそれを最初聞いたんですよ。そうしたら多分ですけどマサルさんが◯◯さんにそれ言ったんでしょうね。
そうしたらある時休憩室にいた時に◯◯さんが入ってきて、◯◯さんから『☆☆☆☆好きなんですか?』って話しかけられて、それが◯◯さんと話した最初の時でした」
「で、その後もあんまり話さなかったと思うんですけど、次に話したのがあの例の街バルの後です。
◯◯さんたちはありえないメンバーで行っていて、私は旦那と行っていて。で、後々その話をブシ俣さんにしたらブシ俣さんも行ったというあの街バルですよ。
あの時にバッタリ会って、それでその次の日とかまぁ仕事の日に◯◯さんから『飲むんですね〜』とかそんな風に話しかけられたのが次です」
今からじゃ絶対に考えられないことだけれど、私はその時一度だけ街バルなるものに当時仲良くしていた年下の女の子から誘われて一緒に行ってきた。
もちろん街バルですごい宣伝もガンガンされていたからたくさんの人が行っていても不思議じゃないと言われたらそれまでだけど、私の場合は帰りの足がないからまず基本的に飲み会系は新潟に戻ってきてから相当な条件が揃わないと行かない。
そしてSさんやイケメン上司たちからしても、いくら隣りの市で開催と言えども「じゃ行ってみる?」となる内容なのかもわからない。
ましてやSさんいわく、イケメン上司側メンバーは本当にありえない組み合わせだと言っていたから、相当にイレギュラーだったんだろうと思う。
そこをくぐり抜けてそんなことが実現したわけで、私はさておいてもSさんとイケメン上司とがその日あるところでバッタリかち合うなんてとんでもない確率だとわかる。
私も行ったからこそわかるけれど、協賛店が数十軒は確実にあって、それこそ私と女の子とは駅を挟んで表口と裏口と両方のお店に行ったから、とにかく色んなところに店は点在していて、そんな中で誰かにバッタリ会うなんて天文学的数字の確率でしか起こらない。
Sさんの趣味がその後どんどん加速するからイケメン上司と仲良くなる確率は普通にあったとは思うけれども、そうしたことがなければなかなか2人が個人的に仲良くなって今のような関係になるというのもなかったんじゃないかと思う。
Sさんと私とが仲良くなる可能性だってそんなのは未知の領域だったわけで、本当によくできてる。
Sさんが今回もこんな風に言ってくれた。
「ブシ俣さんと話すと、本当に人と人との出会いってすごいんだなぁっていつも思います!そしてブシ俣さんと話すまでそんなこと考えたこともなかったけれども、本当に人と人とが出会うまでの道筋ってものすごくよくできてる、本当にそういうことをそういう目線で見て感じられるようになりました!」
すごく嬉しい言葉だった。
私の執念に近いような分析によって私も納得したり理解できたりしたわけではあるけれども、それをSさんからそんな風に言ってもらえて本当に嬉しかった。
その話の流れでさらに言った。
「今考えると、Sさんが派遣会社の人に次に来る人は精神的に強めの人が良いと言ってくれたことも、本当の本当によくできてました!
だっておかしくないですか?
私たちの担当は佐藤さん(仮名)っていう男性だったじゃないですか?
だけどSさんはあの事務方の方の女性の方にその話をしたんですよね?」
「そうそう!
何でだろう?とにかくあの事務の女性の方に『次に新しく入る人は、社内の年齢層が高めだから若い人よりも社会人経験があって、さらには精神的にどっしりと構えている人が良いと思います。っていうかそういう人じゃないとやっていけないと思います』って伝えたんだよね〜」
「そこも本当にピンポイントですごくて。
実際にその仕事を紹介してくれたのはその女性なんですけど。
そもそもその少し前に別の仕事を紹介された時に1つ聞かれて。
『武士俣さんがもし職場で何か会社の方針で決められたことと別のことをしてしまった時にそれを自分のせいだと考えてしまうタイプですか?』と。私はその時、私側のミスではなくて会社の何かと違っていたと後から発覚したなら、それ私のせいじゃなくて会社側の責任ですよね?私そんなの気にしませんってはっきり答えました。
なんでもその時の前任者がそういうことに悩んで辞めるとかで、だから確認されたんですけど。結局そこではなく、他のところもなぜかダメで、でもこの仕事だけはなぜかものすごい速さで決まったんですよね」
「そう、すぐ決まったって言ってましたもんね」
「さらにこれも言ったかもですけど。
当時30人近い派遣の人が一斉に終了になったんですよ。で、そこに来ていた派遣の人たちというのが本当に優秀な人たちがものすごく多くて、事務経験者もたくさんいた中で、本来なら私じゃなくて他の人たちにその仕事が紹介されても良かったと思います。だけどなぜか私のところに話が来て、これはめちゃくちゃラッキーというか、本当に普通に考えて仕事内容とかもそれが良い人たちもたくさんいただろうし、他に適任者なんていくらでもいたと思うんです。
多分ですけど、そのメンタル強め云々の話をSさんがしてくれたことと、私も似たようなタイミングでたまたま別の仕事の紹介の時にそのことを聞かれたからそういうことは気にしないタチだと言えたのと、それがたまたま(派遣会社の)同じ女性がなぜか聞き取りをしたということで、そういう1つ1つが重ならないと私が選ばれることはなかったんじゃないかと思います」
「もう本当に不思議ですね!!!」
「さらには、すでに仕事に行ってから、自分の中でも◯◯さん(イケメン上司)に出逢うために前の仕事は打ち切りになったんだろう…と確信して、そうですね、◯◯さんが異動すると聞く直前に前の職場の上司を訪ねて、切ってもらって良かったけれども本当のところ切る意志が上司にあったのかを聞きに行ったんです。
50人近く人がいる中で私1人だけが当時特殊な任務をしていて、そしてその任務というのがその上司が長いこと構想を練ってなんとか実績を作りたいと本気で願っていたことで、でも普通にはやれないからそれら全部を理解してやってくれる人なんて私がやるまでいなくて、だから上司からしても本気で私を切って残る数名のメンバーに入れる気がそもそもなかったのかと思うと、私が逆の立場ならそうじゃない気がして、それで聞いたんです。
ちなみにこの上司、未納分を全件回収したという伝説の記録を持つ男で、とにかく色々普通の人ではなかったので、当時の仕事の方針もすごい良いことをしてはいるものの普通の感覚からは考えられないようなことをしている人でした。
上司を訪ねたら、上司としては本気で私を6月以降も残したかったこと、その特殊任務を最後まで続けて欲しかったこと、残さなかったのはプロジェクト初期からのメンバーのところにプラスして途中加入の私1人だけを残すと今度はチームの中でひずみが出たりそれをよく思わない人が出たりすると余計な人的な問題が出ても大変だから、それを考慮して最後は初期メンバーだけを残すことにしたこと、そんなことを教えてもらいました。
だから、何か1つでも狂ってはいけなかったんです。
さらにはプロジェクトも3年越しにようやく終わりと決まるんですが、その終わりのタイミングだって私とか関係者が決められるものじゃなくて、国レベルの采配でそれは決められたことだったので、もはやそんなの個人がどうこうなんていうレベルで動くものではなかったです」
そういう裏側の話をすればするほど、全てが寸分の狂いもなくパズルのピースがはまっていたことに気付く。
何1つ間違いがあってはいけなかったこと。
イケメン上司がいる場所に私がたどり着くためには、絶対にどんなに小さな事柄でも間違いがなくそのようにならなければいけなかったことが今なおはっきりとわかる。
*
2018年にお世話になったヒーラーさんの話も再度出した。
「前も話したと思うんですけど、◯◯さん(イケメン上司)については本当に全てが不思議な感じで、いつだったか色んなものが視えてしまうヒーラーさんがいきなり◯◯さんのことなんか一度も話題にも出したことがないのに、突然◯◯さんの特徴についてベラベラと話し出して、『これからヒーリングの話をしたいのにすごい気になって仕方ないので言ってもいいですか?』って前置きされた上でそれで何を言われるのかと思ったら、いきなり◯◯さんの話ですよ!?
本気で度肝抜かれました」
その時に言われた身体的特徴と性格的特徴をいくつか言って、「それ当たりすぎで怖すぎるんですけど!本当、それってなんなんですかね!?」と言いながら2人で不思議がった。
しかももうその時は私は当時の仕事を辞めていたし、イケメン上司も異動先で新潟にはいなかったから、全くもって現実的な接点がない時だった。
なのに霊視ができるヒーラーさんには何かしらがはっきりと視えていて、しかもそれが勉強の邪魔になるくらいに視えてしまってそのままにはしておけないという理由で話されたことで、今振り返っても不思議すぎた。
Sさんにはそこまで言わなかったけれども、その話をした時に私ははたと気付いた。
多分ヒーラーさんが視えていたものは、私の想念じゃなくてイケメン上司側の魂なのかなんなのか、その辺りだと思う。
イケメン上司の特徴を話された中に、私が知る由もないことまで含まれていて、そんなのはさすがの私もお見通しなこととは違う。
だからそこに視えていたものは、私側の何かというよりもイケメン上司側の何かだったのかな…なんて思った。
そんな風にして、Sさんと当時のことを一緒に振り返って、1つ1つバラバラだったピースを繋ぎ合わせた。
まさかの流れだったけれども、どれもこれも聞けて良かったし、聞くことが今の最大の正解な気がした。
*
この上に書いたことよりもこちらを先に書いている。
忘れないように、1つ1つ記憶にあるものを箇所書きにした。
その1つにこんな風に書いた。
【今知れて良かったこと
もし先に知っていたのなら何もかもが違い過ぎたこと】
具体的な時期はわからないままだったけれども、少なくとも私がイケメン上司と何とか接点を持てないかと考え始めた頃には既にイケメン上司自身は自分の異動のことは知らされていたと思う。
私がそんなことを具体的に考え始めたのは8月に入ってからで、8月の下旬に入った頃に友達の結婚式のために九州に行った時にはすでに「ごはんに誘う」案が男友達のアドバイスで既定路線になっていたわけで、そんな時にはもう何もかもが本当は確定していたんだなとほぼほぼ確信した。
「知らぬが仏」とは本当にこのことで、知らないからこそ計画したり気持ちの上での覚悟を決めたりはたまた言葉を考えたりと、そういうことができていたんだなとわかった。
もし当時すでに知っていたのなら、たとえ私がどういう心情にあっても、ごはんに誘うなんていう暴挙には出なかったし、ましてや手紙だの今のこのブログだのも存在さえしなかった、と言い切れる。
知るタイミングさえも神々の審議会で決められていたんじゃないかと私は本気で思っている。
自分じゃどうにもできなくても、その色んな行為を形にするには、私に真実を知らせるタイミングは実際のタイミングより早くても遅くてもダメだった。
知らないことって本当にある意味無敵でいられる。
自由自在に動けてさらには自分の心以外に制約なんかないから、自分の意のままにやれた。
もし私もSさんが知ったくらいのタイミングでイケメン上司の異動を早々と知ったとするなら、私はもはや何にもしなかっただろうと思う。
当時の私は色んな角度から、自分とイケメン上司とではあまりにも釣り合いが取れないと思っていて、不釣り合いな相手を前に自分が近付くことさえもものすごくはばかられた。
自分の生き方を恥じるとかダメだとは思わなくても、あまりにも普通からは程遠い自分の生き方もだし、そこに加えて外見的なことも、何といえばいいのか、例えば自分と芸能人とを比べた時に明らかに生きる世界が違うと思うあの感覚くらいに「違う世界に生きる人」というのと、色んな意味で自信喪失な自分ではなんだかイケメン上司に申し訳ないとさえ思っていたところがあった。
言葉にするなら「私なんかがごはんに誘ってごめんなさい」くらいの気持ちはいつの時もあった。
誘えた理由は、それさえも越えてしまうくらいにイケメン上司との時間が欲しかったのとイケメン上司のことを知りたかったからだった。
そちらが勝っていたからこそ動けただけで、それがなければ色んな意味で最初から勝算などない負け試合に自らを投じるなんて狂気の沙汰だと思っていた。
自分を卑下するつもりはなくても、単純に自分と釣り合いの取れる人がいるとするなら、そしてイケメン上司と釣り合いの取れる人がいるとするなら、それって絶対に私じゃないよね、と思う。
それは今でも思っている。
たまたま魂の繋がりや今世の私の人生のテーマ的に色々強烈すぎたけれども、普通の社会の中ではイケメン上司と私とが接点を持って仲良くなるなんてありえないくらい、なんだか別世界の人という感じがする。
だからこそ、あの時ごはんに誘えたなんていう超偉業を為せたのは、単純に全てを脇に置いて自分の気持ちにだけ忠実になれたからだった。
だからもし先に異動の話を聞いていたのなら、誘うなんてしなかったことがはっきりとわかる。
書きながら当時の瞬間も思い出した。
イケメン上司が何か階下で床にどっかりと座り込んで何かしていたところに近付いて話しかけた最初の瞬間も覚えている。
「異動の話を聞きました」とかそんな風に私は切り出した。
その時にイケメン上司は「だから何?」とは言わなかったけれども、本当に冷たく「だから何?」「関係なくない!?」と言わんばかりの強烈に冷たい空気が流れまくりだったし、私も立っていることさえグラグラとなりそうなくらいに心が砕け散りそうだった。
自分でもイケメン上司の転勤に対して私が何にも関係ないことも、そんなことに私が立ち入ることもおかしいのは百どころか千も承知だった。
触れることさえタブーみたいな感じさえあった。
今も思い出すとなんか重たい感覚になるし、当時もよくそんなで自分ががんばったなと思う。
今となれば、相手への迷惑や負担なんかの心配よりも、自分がよくやったことに対して最大の賛辞を贈りたい気持ちの方が勝る。
その時に私も最後「ごめんなさい」と言ったけれども、あれは咄嗟の言葉にしては上出来だった。
色んな意味で「ごめんなさい」だったから、それをとりあえず言えたのは良かったななんて今でも思う。
そんなこんなを思い出して時々ウッとなりながらも、それでも私はやっぱりこれで良かったんだと思っている。
そんなことは絶対にありえないことだけれど、過去に戻ることができたとして何かやり直したいことがあれば当時とは違う選択ができます、という魔法みたいな機会を手に入れられたとしても、私はもう逆に何もやり直しはしない。
それは自分でも色々まずかったとかやらかしたとか何をそんな無謀なことを…なんて思うことはとどまることを知らないくらいにたくさんあるけれども、それでも私には当時から今に至るまでの全部においてこれがベストだと思っているし、どこかを違う選択にしたからと言ってイケメン上司と私とが今とは違う関係になったとは思わない。
本当にありったけの力を使ってそれで当時は自分が信じるベストをしたわけだから、もうこれで良いんだと思う。
単に結果が自分の願ったものではないだけで、やったこと1つ1つには間違いなんか1つもなかった、そう思える自分がいる。
*
これは上のこと全部書いた後に書いている。
昨日土曜日にSさんと会って、その後夜からそして今日日曜日は何回かに分けて書いた。
書きながら何回も何回も思った。
私が答え合わせをしたいのはイケメン上司とだった。
もちろんSさんからもたらされた情報の数々はとても貴重で、どれもこれも聞けて本当に良かったと心から思っている。
Sさんにはそういう意味でもものすごく感謝している。
私が知りたくても知れなかったことが、まるでタイムカプセルを開けるように時空を超えてやってきた。
知れて良かったけれども、本当は全部どれもこれもイケメン上司と「この時はどうだった?」「あの時は何を思ってた?」というように1つ1つを紐解きたかった。
何で今回4年越しに当時のことを知れるようになったのかはわからない。
知っても大丈夫だよ、という何かしらのGOサインが出たんだと思う。
GOサインは私ではなくて神々の審議会的な、魂の道筋の筋書き担当者たちによってそのように判断されたという感じ。
だからこそ、知れても自分の望む形かと言えば、そこは違う形でやってくるところがいかにも魂案件って感じがする。
半分は叶えるけど半分は叶えないみたいな。
もし、本当にイケメン上司と答え合わせができたのなら、私なんか悶絶級に楽しくてギャアギャアと大騒ぎしたかもしれない。
見えないものに興味を示すのは相変わらずでも、その中でも特に私が超興味を持っているのはシンクロニシティとか物事たちがどのように重なって1つのストーリーを作り上げているのかを分析するとか、そういうことにより一層興味を強く抱いている。
だからイケメン上司との色んなことはその中でも最上級に私が興味を持っているテーマになる。
本人に聞くのが一番面白いし、それは想像や妄想ではなく本物を聞けるから、超超超私の心を満たしてくれるだろうこと間違いない。
私側の風景にこれ以上新しい風は吹かないから、今度はイケメン上司サイドのことが知れたらいいのに。
2人で答え合わせができたら絶対に楽しい、少なくとも私は。
(イケメン上司は悪寒が走るかもわからないけれども)
そんなことを書きながら何度も思った。
「答え合わせをしたかったのは◯◯さんとだった」
忘れると悪いからメモもしたけれど、こういうものはメモなんかしなくても本当は忘れない。
強い願望は忘れたくても忘れられない。
最後に、気になって日曜日の遅い時間に前日土曜日の占いをチェックしてみた。
あまりにもその通りの内容すぎて嬉しびっくりだった。
【魚座はずっと欲しかったものがドカーンと手に入るかも。手に入った瞬間「そうだ、ほんとはこれが欲しかったんだ」とわかるとか。】
引用元:石井ゆかりオフィシャルブログ2021/7/3の星占い
イケメン上司がいつから自分の異動を知っていたのかを私は長いこと知りたかった。
そんなの知ったところで過去は何も変わらないと知っていても知りたかった。
もしイケメン上司が何も知らされてなくても、私とはごはんに行かなかっただろう。
イケメン上司側の行動はどうであっても変わらない、そんな気がし過ぎる。
けれども、私側は絶対に違ってた。
私が知らなかったことが今のこの瞬間に繋がっているわけで、私の場合は知っていたら今とは違う現実を生きている。
はっきりとそう言い切れるくらいに。
全てはタイミングなんだとわかる。
気持ちももちろん大事だけど、タイミングがズレると気持ちだけでは進めない。
色々あったけれども、これで良かった!と思えている今の自分はしあわせなんじゃないかと思っている。
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